Fiat

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　１９７０年、フィアットは１２４スパイダーと１２４アバルト・スパイダーでラリーに取り組んだ。

　そして１９７６年、１３１アバルトが登場した。

　勝つ為にデザインされたフォード・エスコートRS１６００のように１３１は走ることだけを優先させたシンプルな外観だが、１６バルブ２L エンジンは５速ミッションと４輪独立サスペンションを採用していた。

　２４０馬力もありながら総重量は１０００Kgで、どんなイベントでも速かった。

　フィアット１３１のWRCへの参戦は１９７６年シーズン半ばから始まり、早くもその年の１０００湖ラリーで優勝を遂げた。

　１９７７年にはフォードとのタイトル争いの末、チャンピオンシップを獲得。翌年も５勝を挙げ、２連覇を達成。
マルク・アレンはその年、FIAドライバーズ・カップを獲得した。

　１９７９年はスポット的にWRCに参戦し、１勝しか挙げられなかったが、翌８０年にはワルター・ロールがドライバーズ・タイトルを獲得し、同時にマニファクチャラーズ・タイトルも獲得する。

　そして翌８１年、ポルトガルで優勝するも、フィアットのWRC撤退により１３１アバルトは静かにWRCの舞台を降りた。