…そして…その後は…
『製作者 りょ〜』
夢
夢を見ていた
出口の見えない夢
そして
いつ覚めるかも分からない夢
長かった
来るはずも無い人を待っていた
ずっと…ずっと…。
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声が聞こえる…
聞いたことも無い女の人の声
意識はある。体の感覚もある
女の人「あ、月宮さん?」
私の名前を呼んでいるの? 誰…?
それに…ここは?
女の人「先生ッ! ○○先生!!」←○○にはお好きな名前を・・・(笑)
「月宮さんの意識が戻りました!!」
…。
目が開く。それと伴い痛いくらいに、部屋に差し込んでくる光
体のほうは何故かほとんど動かない・・・
あゆ「ここは?」
目の前には看護婦さんと思われる女の人が1人。それと医者が1人。
医者「病院だよ。長い間目が覚めなかったからね。体のほうは大丈夫かい?」
体は何も問題無い。ただちょっとだるいだけ…
あゆ「長い間って…?」
看護婦「そうですね…7年…ぐらいですかね?」
医者「あとは何も問題無い。回復を順調に待っていればいいだろうな」
看護婦「よかったわね、月宮さん」
あゆ「……」
「うんっ!」
元気良く答える。特に理由など無かったのだが、ただ…
そう、嬉しかったのだ。
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@コンッ・・・コンッ・・・
ドアをノックする音…
飾りっ気ない部屋に規則良く響いていた
あゆ「はい〜っ」
べちっ…
あゆ「うぐぅ〜。痛いよぉ〜」
祐一「何やってんだ。あゆ?」
あゆ「うぐぅ〜。まだ入っていいって言ってないのに。」
部屋の中はベットから落ちてとても変な格好で悶えている私…
目の前には私とは同じか、または年上と思われる人が立っていた。
あゆ「…あっ」
祐一「…?」
すぐにはこの人が誰か分からなかった。7年の月日・・・
長かった。そう…長い夢だった。
あゆ「祐一…君…?」
祐一「長かったな…待ってたんだゾ」
あゆ「うぐぅ〜。それはボクの台詞だよ」
祐一「あっ…」
不意に祐一と呼ばれた男の顔が曇る。ボクの顔を見つめながら
あゆ「どうしたの?祐一君。ボクの顔に何かついてる?」
祐一「鼻血が…」
あゆ「えっ…」
パジャマでゴシゴシ顔を擦るあゆ…。そのせいでパジャマが汚れてしまっていた。
あゆ「うぐぅ〜」
祐一「なにやってんだ!パジャマが汚れたじゃないか」
あゆ「うぐぅ〜」
とりあえず俺はティッシュを詰めてやった。見た目はとても情けない…
しかし、何故かあゆには良い意味で似合っていた。
祐一「ところで、体の方は大丈夫なのか?」
あゆ「全然問題ないよ〜」
大袈裟なリアクションで『だいじょうぶ〜』と言うことを表現してくれた。
どうやら本当に大丈夫らしい。
祐一「あゆが退院したら、どっか遊びに行くか?」
あゆ「ボクは商店街がいいな」
祐一「商店街でいいのか? 無理しなくてもいいんだぞ」
あゆ「ボクは商店街がいいんだよ〜。他のところだったら絶対に行かないよ」
本当にいいのか…? まぁ無理もしてないようだしいいか。
祐一「じゃあ、早く体良くしろよ。」
あゆ「でも…」
「もうたいやきの季節は終わっちゃったね。」
祐一「それなら商店街の帰りに、家寄ってくか?秋子さんがたいやき作ってくれるらしいぞ」
あゆ「えっ、秋子さんたいやきも作れるの?」
祐一「誰かと違って、料理は得意だからな」
あゆ「うぐぅ〜。祐一君ひどいこと言ってる〜。」
「ボクだって練習すれば、秋子さんぐらいの料理は作れるよ」
祐一「そのときは、俺が毒見してやる」
あゆ「うぐぅ〜。毒見じゃなくて味見だよ」
祐一「どっちでも同じような物だろ?」
あゆ「ぜ〜んぜん違うよ!」
…
祐一「早く退院できればいいな?」
あゆ「うんっ・・・」
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