街の将棋センター


最近は将棋ソフトのレベルも上がりネット上でも対戦できるため将棋センターや将棋道場で人と対面して対局する人も減ってきていると思われる。将棋の駒を触ったことのない人もいるかもしれない。ここでは街の将棋センターなどで対局したことのない人を対象にその様子と魅力にせまる。


私が初めて将棋センターへ行ったのは17歳ぐらいの時。

それまでは子供の頃(小学生頃)に父親と指したり学校の友達と指すぐらいだった。今考えると父親の将棋の実力は3級ぐらいだが毎週土日には対局していたため周りの友達より実戦経験が豊富だったからだろう学校では無敵の強さだった。もしかして俺って県代表クラスぐらいの実力あるんじゃないの?そう思って将棋センターへ行ってみることにした。

当時の私は棋書はもちろん将棋雑誌の存在すら知らなかったので電話帳で近場の将棋センターを探しだした。探しだしたのはいいが行くのは恐い。あやしいおじさん達が賭け将棋でもしてるんじゃないか? 私も金巻き上げられるんじゃないか?でも県代表の実力だから大丈夫だろう。

なんとか勇気をだして将棋センターに行ってみた。そこの席主さんは女の方(もちろんおばさん)で部屋は広く100人以上のお客さん。私と同年代はまったくおらず40〜50代のおじさんが中心。たばこの煙は気になるが悪い人はいなそう。とりあえず安心。

席主さんに棋力は? と聞かれ「なに言ってんだ一番強い人とさっさと対戦させろ」と思ったが口からは1級ですと発していた。

サービスのお茶をだされ10分程待っていると初めの手合いはついた。初めの相手は50歳は過ぎているおじさんで強くはなさそう。とりあえず1勝だな。そう思い当時私が必殺戦法としていた四間飛車で挑んだが急戦にあっけなく負けた。

「ちょっと油断したな初めてだし仕方ないか」次は本気だ。


...結果は散々だった。

その日以来、棋書を買いあさり必死に将棋の勉強したのは言うまでもない。



今では懐かしい思い出だがあの日将棋センターに行ってなかったら今ほど将棋に熱中していなかっただろう。もし初めからネット将棋で対戦していたらTVゲーム感覚なのでくやしさの度合いは低かったと思う。

将棋センターで対戦相手と面向かって対局するのとネット将棋・将棋ソフトでの対局の一番の違いはそこにある。対戦相手と面向かって対局して負けると非常にくやしくそれがもっと将棋勉強しなくてはという気持ちにさせられ上達につながる。

くやしさの度合いが違うひとつの根拠は集中力の違いだろう。将棋センターで対局している時の方が明らかに集中できる。ネット将棋の場合対戦相手が見えないため相手がどれほど真剣に対局しているのか分からない。テレビ見ながらの人もいるだろうし、2面指ししているかもしれない(ネット将棋の場合やろうと思えば相手にばれずに何面指しでもできる)。

これが将棋センターで対戦相手と面向かって対局していると相手の気迫も伝わってくるし考えている様子も分かる。将棋センターによってはテレビをつけていてにぎやかな所もあるが対局中はまったく耳に入らないほど集中して対局できる。私の場合、ネット将棋だと相手に5分でも考えられたら嫌になるが将棋センターでは10分長考されても気にならない。

集中して対局でき負けたらその分非常にくやしいが充実感がある。そこが将棋センターの魅力的なところのひとつである。

私が初めて行った将棋センターはたまたま150人以上同時に対局できるぐらい広い所だったが20〜30人ぐらい同時に対局できるぐらいの広さの所が普通。最近はきれいなところが多い。薄暗いとこで怪しい人達が将棋を指しているなどのイメージを持たれている方は消しましょう。

近場の将棋センターを調べるには将棋雑誌やインターネット上でも探せる。

関東以外にお住まいの方は参考にならないがアマ強豪が集まるところは西日暮里道場、御徒町将棋センター、蒲田将棋クラブが有名。もちろん日本将棋連盟の将棋会館道場もある。

大抵の将棋センターでは一日で終わるトーナメントがある( 優勝すれば賞金がでる)のでそれに参加するのもおもしろいでしょう。運が良ければプロ棋士の先生方に会えることもある。プロ棋士や奨励会員の方々が駒落ち指導してくれるところもあるので教わるのも勉強になる。

将棋センターによってはたばこの煙むんむんの所もある。たばこの煙が気になる人は禁煙のところを探さなくてはならない。最近は終日禁煙や土日のみ禁煙のところも多いので探せると思う。

欠点は近場に将棋センターが無い場合はどうしようもないこと。そういう点ではネット将棋の存在は大きい。

もし将棋センター、将棋道場へ行ったことが無く将棋が強くなりたい人がいたら一度行ってみるといいと思う。

鼻血がでるほど集中して将棋の対局に取り組めるでしょう。

ちなみに将棋センターも将棋道場も名前が違うだけで 内容は変わりません。


[将棋の話]

[HOME]


Gポイントポイ活 Amazon Yahoo 楽天

無料ホームページ 楽天モバイル[UNLIMITが今なら1円] 海外格安航空券 海外旅行保険が無料!