役立った本
私は将棋の本を150冊ぐらい持っているがその中でも棋力向上に役立った(と思われる)本のベスト5を紹介。主観的な意見なので役立たない人もいるかもしれません。
1位 これが最前戦だ![最新定跡完全ガイド] 深浦康市 河出書房新社
これは文句無しの1位。最新(今では最新ではない変化もあるが・・)の序盤を50のテーマに分けて解説している。さまざまな序盤のダイジェストといえる。この本があれば プロの将棋を見るとき普段自分で指さない戦法になっても序盤の変化を楽しんで見れる。基本的な定跡を知らない人はこの本見ても分からないかもしれない。
2位 寄せの手筋168 金子タカシ(監修:塚田泰明) 高橋書店
必至の問題集である。必至の問題を扱っている本は他にもある。だが、どれもパズル的要素が含まれているものが多く(要するに実戦で役立たない)、実戦に役立つ必至問題集としては最高の本だと思う。必至のパターン別に章が別れているのもありがたい。
3位 相振り革命 + 新・相振り革命 杉本昌隆 毎日コミュニケーションズ
相振り飛車の定跡本。私が相振り飛車を指し始めた頃は相振り飛車の本は単なる実戦の解説みたいな本ばかりだった。この本は相振り飛車を大系的に解説しており非常に読みやすい。 相振り革命は金無双中心、 新・相振り革命は矢倉・美濃囲い中心。
4位 光速の終盤術 谷川浩二 日本将棋連盟
谷川さんの実戦の終盤を題材にしているため内容は難しいが終盤の考え方を知るうえで一番役に立った本。
5位 現代矢倉の思想 + 現代矢倉の闘い 森下卓 河出書房新社
矢倉の定跡本。この2冊読めば矢倉のことがよくわかる。ただし、後手が急戦できた場合の変化はほとんど載っていないので他の本で補う必要がある。