今後プロ棋士になる人達
プロ棋士になる人達はすごい。10代前半で県代表クラス並の実力を持ち、その将棋の才能のある人達が奨励会というプロ棋士養成機関に集まり勝ち上がっていけた者だけがプロ棋士になれる。
いくら才能があろうとも20代30代で将棋を始めた人達はプロ棋士になれない。脳細胞が活発な幼い頃に将棋に接してなくては無理だし、そもそも奨励会のシステム上(15歳未満で6級・・アマの三・四段、入会試験受けられるのは満22歳まで)不可能である。
両親が子供に将棋を指す環境を与えるか学校で将棋が流行しない限り小学生時代、或いはもっと幼い頃に将棋を興味を持つことはないだろう。しかも将棋に興味を持ち強い人達と指す必要がある。
小学生がひとりで将棋道場に行かないだろう。父親が将棋に興味があり自分の子供を連れて道場に行くとかプロ棋士が指導してくれる初心者教室などが近場にない限り無理。
ただ今後は変わってくると思う。インターネット上でできる将棋道場の存在である。
私が将棋を覚えた頃はネット将棋はおろかパソコン自体それほど一般的でなかった。強い人達と将棋を指すには将棋道場などに行く必要があった。大半の人達は幼い頃にいくら将棋に興味があるとはいえ強い人達と指す機会はなかったろう。
ここ10年ほどでパソコンが一般家庭に普及している。今後TV並みの普及率になる可能性もある。ネット上でできる将棋道場も増えるだろう。
家庭にパソコンのできる環境があれば幼い頃に強い人達と将棋指す機会が増える。より多く将棋の才能のある人達が幼い頃に強い人達と将棋を指せる。
そうなることで奨励会員のレベルが一層上がり、プロ棋士のレベルもより一層あがると考えられる。10代前半で奨励会に入会できても手後れという恐ろしいことになるかもしれない。
海外の人達も本場日本の強い人達とネット将棋指す機会が増える。外国人棋士が誕生したらおもしろい。
ただし、ますますプロ将棋界は特殊な世界になってしまうかもしれない。初心者や中級者にとってプロの将棋は興味はないだろう(というより将棋の内容が難しくて指し手が理解できない)。将棋人口1000万人と言われているが駒の動かし方分かりますといった超初心者の方が圧倒的に多い。
「ネット将棋でしか将棋指したことありませんが奨励会に入会できました」といった人達もでてくるだろう。今後、ネット将棋で将棋に興味を持ったプロ棋士の誕生が多くなると思う。