相振り飛車の勧め
数ある将棋の戦法の中で一番多く指されているのはアマの世界では振り飛車。私が他の人の将棋を見ている感じだと初段前後までの方なら圧倒的に振り飛車が多い。
それがアマでも高段者になると矢倉、横歩取り、相掛かり、角換わりが増えてくる。プロでは振り飛車党は少数派。
定跡の本の多くは振り飛車でありそれで勉強するとなると相手が振ってきた場合は普段の逆の立場ということで対振り飛車にするだろう。振り飛車を指さない人は相居飛車と対振り飛車。当然 相振り飛車を指す人は少なくなる。
相振り飛車を指すのはなんでもかんでも振り飛車という人ぐらいだろう。
でも私は矢倉党にこそ相振り飛車をお勧めしたい。対振り飛車よりも相振り飛車の方がはるかに矢倉感覚。金無双が嫌いという人もいるだろうが工夫次第で回避できる。地味な展開が嫌いと言われたらなにも言えないけど・・
矢倉も15〜20年前は千日手になりやすく無理して先手が動くという将棋だったのだから相振り飛車もそのうちもっと定跡が進むでしょう(たぶん)。
矢倉でいう飛車先不突き、森下システム、森内流などの革新的な進歩が相振り飛車にもあるでしょう(たぶん)。
そのときのために今から相振り飛車を指しときましょう(笑)。
相振り飛車を指すことで矢倉の戦いになる率が上がるのが一番大きい。相手が相振り飛車を避ければ矢倉にできるし「うそ矢倉」もある。
もっとも矢倉とともに対振り飛車や横歩取りが得意な人には無意味な話だけど・・
矢倉の展開が好きな人には相振り飛車お勧めできます。