水月
ついに待ち望んでいたこのゲーム、買う前からこのゲームは2002年度で一番面白いゲームだと勝手に決め込んでいたですよ。発売日当日、その日は飲みがあるにも関わらず、使い込み買いましたから。飲みは金が足らず一次会で帰ることに、
嘘言ってね!!
酔ってるせいもあるのか帰りの電車で終始ニヤニヤしてる私はかなり危ない人そのものだったかもです。そんなことは気にせず家に帰ると同時にパソコンを起動インストール開始、その間に登場人物確認!!
・・・読み読み・・・読み読み・・・
えっ!!えぇー!!
みんな良い、良すぎる、あははー☆(壊れる)
ストーリーとしては、勉強にスポーツと何でもできる主人公、しかし事故により記憶喪失になりそれから、新たな物語が始まる。・・・最近記憶喪失多いですね、まぁいいけど。後は普通にゲームを進めるのだが、これまた物語が結構難解でして、やりこむしかないなと思っていたのですが、途中からストーリーにあまり目が行かなくなってしまったです。それは、
全キャラに萌え萌えになってしまったからですよ!!
しかもみんなかなりいろいろな服装で私を楽しませてくれました。制服、私服、水着、スクール水着、巫女さん、胴着、袴・・・たまりませんな。特に花梨と雪さんには・・・やられてしまいましたよ。
システムとしてもノベル形式で非常に読みやすいですし、かなりいいものかと。しかしクリアが難しいです。一回でクリアできたのって、和泉だけだった気がしますよ。
さて気になるキャラクターは
全員だぁー!!
とほんとはいいたいのですが、あまりにあまりなのであえて上げるならば、
雪さん
かと。まずかわいい、甘えんぼ、また甘えさせてもくれる、頑張り屋ですし、そして、メイド!!たまりませんな。でもこのように、全員が良いとそのヒロインのルートに入ってる間はそれに一番惹かれてしまうんですけどね。
結論としては、はい素晴らしいゲームです。シナリオもシステムもキャラも大変いいです。タダ一つ残念なのが(私だけかもしれませんが)キャラがあまりにも良すぎて、シナリオにあまり目がいかなくなってしまうことでしょう。よく見れば、シナリオはいいのですが、ちゃんと、花梨のイメチェンした時の彼女の心境の変化とか、雪さんルートで、主人公が記憶のある時と、今の自分ははたして同一人物なのかと思い悩むシーンとかいろいろあるのですが、悲しいかなキャラがそれに勝ってしまってるんですよ。嬉しい悲鳴というやつですよ。そして、もう一つは主人公、友人の花梨、庄一は弓道部に所属していますが、弓道を少しでもかじった人が弓を引いているシーンをみたら全員が、
こんな引き方はできない!!
と思い、
射(引いてる形ですよ)がきたない!!
と思うことでしょう。
弓道やってる人なんてさほどいないとは思いますけどね。
最後にこのゲームが伝えかったことの一つとして(ちょっと真面目な話しですよ♪♪)記憶喪失になった人間にどんなものなんでしょう。勿論私はなったことはありませんから偉そうなことはいえませんが、周囲の人たちは自分を知っているかのように話し掛けてくる、しかし自分には誰だかわからない。周りの人はこれまでと同じように接し、その人が本来もっていた行動に期待する、だが出来ない今の自分には。やがて自分は自分自身がわからないようになるのではないでしょうか、一体今ある自分は何者なのか、ここに存在していてもいいのだろうか。今まで出来ていたことができない、そんな自分にいつか周りの人も離れていってしまうのではないだろうか・・・様々な葛藤が襲ってくると思います。現に主人公もそのような悩みを持つことになりますよね、特に雪さんルートで。「僕は僕だ」と主人公は言っていましたが確固たる自信がないのは明らかです。このような人の心理はいかなるものかということをこの作品は伝えたかったのではないでしょうか・・・ただ萌え萌えで終わるのではなくたまにはこんな真面目ことをゲームの中で考えてみるのもいいのかなと思った作品でした