結い橋
『ういんどみる』さんのデビュー作品のゲームです。私にとってはメーカーとしては初めてでもゲーム感覚としては初めてではないんですけどね。そこのところは「Ｒｅｍｅｌ」で説明したとおりです。まぁ、期待度は大だったわけで・・・。買ったのが遅かったのでゲームと一緒にビジュアルファンブックまで買うほどのめり込みっぷりですからね・・・。ビジュアルファンブックの方はゲームクリアしないうちに見るとネタバレばりばりになるので、終わったあとに見ましたけど。
ゲームの始まりはＨＰから抜粋させていただくと・・・
──要町（かなめまち）
郊外にある小さな街。
高台にそびえ立つ社が、観光名所として静かな賑わいを見せる…そんな街。
この社は「天使が降り立つところ」と言う触れ込みで、雑誌等で紹介されている。
『天使はこの地に降り立つけれど、決してこの地に住まうことは叶わない』
そんな謎かけのようなワンフレーズが残っているだけ。
でもそれが外の人たちの興味を引いたのか、メディアで紹介されるときには
決まってそのフレーズが添えられていた。
ただの伝承…と片づけてしまえばいいのだけれど、その天使が張ったと言われる
『結界』が今もまた…その社を覆っている。
──確かなのは、その不思議な置き土産だけ。
あからさまに超常的な代物ではあったけれど、この街に住んでいる人にとっては
物心付いたときからそれがあってあたりまえだったため、今では誰も気にしなくなっていた。
初夏…そろそろ梅雨の足音が聞こえてきそうな頃。
この町では、１２年に一度だけ開かれるお祭りがあります。
そのお祭りの開催が間近に迫り、静かな賑わいを見せていた頃…季節はずれの雪が降る。
微かに積もったその雪は、翌日には溶けて無くなってしまって…大して気に留めるほどでもありませんでした。
前のお祭りの時も、こんな雪が降ったのですが…そのことを覚えている人はほとんどいません。
そんなささやかな事件を機に、お祭りまでの１２日間が始まります。
主人公と４人のヒロイン達が、この１２日間を通じて、どんな風に過ごしていくのか？ …そんなお話です。
一日は割とゆったりと…ヒロイン達とのコミュニケーション中心に経過していきます。
まぁ、これ読むだけでだいたいのお話はつかめますね・・・分岐としてはだいたい２日目か３日目くらいで入るかなと、何しろ１２日しかないので流石に早いです。
簡単な結論から言ってしまいますと、ストーリー以外の部分で楽しんだとというのがかなり多いです。まぁそれはおいおい書いていくとして。
まず、いいなぁと思ったのはオープニングです（ストーリーじゃん）・・・主人公が母親からの昔話を聞くところです。ここは何かいいなぁと思いました、いろいろと後の話の展開を考えさせてくれるので。その後は各ヒロインとの出会いなのですが・・・まぁここは普通ですね。
一番最初は誰クリアするか決めていなかったので、適当にやっていたら勝手に未衣ルートに入っていました。特に意図した部分はなかったのですが。で、話をすすめていくところでかなり私的に感動したことが３つ・・・。
１つ、この主人公突っ込みの時とか驚いた時文字が大きくなるのが良かったですね。なんか私のサイトと似てるなぁと思い妙な親近感がわきました♪♪
こんな感じで！！（大きくなる）
２つ目はヒロインらの立ち絵が動くということですね、喜んだり、怒ったりした時など・・・。これは今までなかった、もしくはあまり見なかったシステムなので、個人的にはかなり良かったですよ。ヒロインらの表現などがよく表されているので・・・。
そして３つ目・・・これが個人的に一番はしゃいだ原因なのですが、主人公に電話がかかってきた時の着メロ音なのですが・・・ここで同人ゲーム「Ｐｕｒｅ Ｐｒｉｍｅ−Ｐｉａｎｉｓｓｉｍｏ−」をやっていた方は絶対に・・・
こっこれは！！懐かしい♪♪
と思ったことでしょう。しかも私の一番好きなヒロインの穂摘の音楽が良く流れること♪♪思わずゲームの進めるのやめてしばらく・・・
聞き惚れていましたからね！！
それだけでは飽き足らず「Ｐｕｒｅ Ｐｒｉｍｅ−Ｐｉａｎｉｓｓｉｍｏ−」を始めて音を聞き比べるほどですから。
で、その後ゲームをちゃんと進めることにしたのですが・・・これは日記にも書きましたけど、一度目はバッドエンド・・・今考えるとそんなに未衣は難易度高くないと思うのですが（やはり攻略は下手なようです）・・・悔しいので徹夜でやりクリアしましたけどね。その後は順調！？にコンプをしたわけですが・・・。終わったときに感じたことは・・・
何か物足りない・・・
ということです。これが最初で述べたストーリー以外の部分で楽しんだ部分が多いという理由です。折角良いお話しなのだからもうちょっと突き詰めてもいいんじゃないかというのがかなりありました（これはＲｅｍｅｌ）の時も感じましたが）。特に・・・このゲームは未衣、知絵ルートとまつりさん、詩奈ルートの２つに分けられると思うのですが・・・未衣、知絵ルートだと結局主人公の修行とかの意味は？？ということになりますし、まつりさん、詩奈だと、オープニングの部分では昔話のことを連想させるのだから、まつりさん、詩奈の故郷のことをもっと詳しくやってみてもいいんじゃないかという感じになりました。かなり私的に謎が残ったなというのもありましたしね。謎の部分やまつりさん、詩奈の故郷のことは次に出るファンディスクで明らかになるようですけどあまり次回で明らかになるということはして欲しくないです。１つくらいなら構わないのですがこれだけ多いと何のためのストーリー！？ということになってしまうと思うんですよ。ビジュアルファンブックで分かった謎も実際ありましたからね、里美先生のこととかです。これは明らかになっているなら出し惜しみしないで欲しいというのがありました。
ストーリーに関してはこんなところでしょうか。ヒロインは文句なしです。
全員最高♪♪
主人公の母親までかわいいというすごいヒロイン達ばかりですよ。あと、美琉とか♪♪それだけに順位づけするのにかなり悩みました。まずは未衣、知絵、まつりさん、詩奈まで絞り、心の中で・・・いや口に出していたかも知れませんが、
すまん！！
と思いつつ、未衣と詩奈まで絞りましたがこれ以上はどうやっても順位付けができないのでこの２人が一番のお気に入りのヒロインということで。
未衣は朝起こしにくる仕草とかですが、決定的なのが巫女さん未衣の存在ですね♪♪これに完全に直撃くらいました。そしてこちらを狙っているコンボとしか思えないような言葉の数々・・・これは未衣ルート６日目の巫女さん未衣の言葉なのですが・・・
「ちょっとだけ、待ちくたびれてしまいました」
「ふふ、嘘です」
「１２年も待っていたんです。これくらい、平気です」
このコンボにどう対処しろと・・・
この切ない言葉に耐えれるほど私の心臓は強くはありません！！
おまけに普通の未衣も加えてようは２人の人格となりますからね、これには勝てないです。
詩奈はですね・・・まぁお約束通りというか、あぁいう性格の子が・・・
大好きなものですから♪♪
それにプラスして今回は・・・詩奈の感情の表現の仕方ですね、このような性格の女の子は顔に表情をあまり表しません・・・それはわかっていました・・・。しかし別のものがですね・・・
動くんですよ！！
肩口に縛っている紐でしょうか・・・これが私には羽が見えて仕方がなく・・・ピョコピョコ動くたびになんか打ち込まれた気がしましたね。
知絵やまつりさんも勿論いいんです、厳密にわけるとこうなってしまうという感じぐらいなものですよ。
シナリオは・・・上記の感想なものですから特にこれというのは残念ながらないですね。それぞれいいと思えるところは数多くあげれるのですけど・・・。これは「Ｒｅｍｅｌ」のとこでも書いたかどうかわかんないですけど、いいお話しだと思うのですが・・・もうちょっと・・・何かというのが非常に強いのが残念ですよ。
総括です・・・まぁ上の通りです。ゲームはやっぱりシナリオが一番重要視されるということを再認識したゲームとなりました。シナリオ以外は何ら文句はないゲームです。ヒロインもかわいいですし、立ち絵が動くシステムも素晴らしいです。私の中でお気に入りゲームの上位に食い込んでこないのはそれが理由でそれだけに残念かなと。あんまりシナリオけなしていたら・・・
お前このゲーム嫌いだろ！！
と思われてしまいそうなので・・・。言っておきますが私はこのゲーム大好きですよ♪♪ それはゲームをやった後も前も変わらないです。というか、嫌いならまずこんなに長いレビューにはならないと思いますし。良いからこそ、自分の中での良い部分や悪い部分もあげると思いますから。で、シナリオで良いと思ったのは始めのオープニングの部分とバッドエンドでもちゃんと物語の結末として成立していて、こんな終わり方もありかなと納得してしまうバッドエンドもあったので（特にまつりさんと詩奈エンドで）、マルチエンディングっぽくて良いと思いました。
では、最後に・・・うさぎ倶楽部ファンの方ならかなり好きになれるゲームです。「Ｒｅｍｅｌ」や「Ｐｕｒｅ Ｐｒｉｍｅ−Ｐｉａｎｉｓｓｉｍｏ−」をやった方なら満足度はそれなりに高くなるゲームですよ。
意外に淋さんが人気が出そうと感じるのは私だけでしょうか♪♪