あび卯論 第七回 「新聞まるわかり講座」


今回は新聞について述べたいと思ひます。
と、言つてもマジメに語るといふより、新聞を丸裸にしてしまへ!といふやうな企画であります。
新聞についてマジメに語つたところで野暮になるだけです。
ですから、肩の力を抜いて読んでください。

新聞といへば「どの新聞も同じ」と思つてゐる人が多いやうです。
結論を先に言ひますが新聞は社によつて性質がかなり違ひます。
今回、さういふことを述べていきたいと思ひます。
所謂、全国紙と呼ばれる新聞は讀賣新聞、朝日新聞、毎日新聞、産經新聞です。
これは、発行部数が多い順に並べましたが、読売新聞は1000万部を越えてゐるらしく
世界でもナンバーワンの発行部数ださうです。
読売新聞の会長は最近話題になつてゐる元・巨人軍オーナーの渡邉恒雄さんです。
渡邉さんは日本の権力者を三人挙げよと言はれればおそらく入るのではないでせうか。
それ程、政界などにも影響力を持つてゐる人です。
また、日本のヒール(悪者)を三人挙げよと言はれてもその三人に入つてしまひさうです。
他の新聞社の社長や会長は特にメディアの話題に登ることはありません。
ちなみに日本テレビの親会社は読売新聞社です。
朝日新聞は天声人語が大学の試験に出ることが有名ですね。
戦前・戦後の日本の大衆を煽動・・・いえ、先導してきた新聞といへます。
一般的に庶民的な印象があるのが朝日新聞だと思ひます。
朝日新聞系列のテレビ局はテレビ朝日です。そのまんまですね。
毎日新聞はよくスクープをします。今の日本国憲法が出来る前の憲法試案を
スクープしてしまつたのも毎日新聞です。(余計な事しやがって。)
最近では石器捏造などをスクープしました。(これは、良かった。)
TBSはこの毎日新聞の系列です。
産経新聞は都心を中心とした新聞なので地方にはあまり浸透してゐません。
産経新聞は社説のことを主張と書いてゐますが言い得て妙だと思ひます。
フジサンケイグループと言へば解りやすいですね。フジテレビはこの新聞社の系列です。

以上が四大紙の基本的な情報です。では、どう違ふのでせうか。
テレビ欄やスポーツ欄や天気の欄を観てもあまり違ひはありません。
決定的に違ふのは政治面・社会面、そして社説であります。
わかりやすく両極端の新聞を比べますと朝日新聞と産経新聞を比べればわかりやすいでせう。
最近話題になつてゐる事柄について例を挙げますと、
北朝鮮問題では朝日は穏健派、産経は強硬派ですし、
イラク問題では朝日はアメリカ批判し、産経はアメリカ支持といふところです。
中国が日本の領土にある天然ガスを領土侵犯っぽいことをして取らうとしてゐることに
関しては朝日はほとんど黙つてゐますが、産経は怒つてゐます。
よく、朝日はサヨクで産経は保守だとか言はれますが、いひかへますと
朝日は中国、韓国、北朝鮮が好きなんですね。
そして、産経は日本とアメリカが好きなやうです。
逆に朝日は日本やアメリカは嫌い。産経は中国、北朝鮮が嫌いなやうです。
朝日に追随する形の論調が毎日新聞でして、産経よりややバランスをとつてゐるのが
読売新聞と云つたところでせうか。
朝日は今でこそ北朝鮮に対して多少は批判もするようになりましたが、
過去には北朝鮮は素晴らしい国だと讃美してゐた歴史があります。
歴史と云つてもほんの数年前まではさうでした。
最近、朝日が嫌はれてゐる原因はさういふ体質にあるのでせう。
また、朝日と産経は社説でお互いを批判し合つたりして仲が随分悪いやうです。
部数では産経は朝日に負けてますがフジTVとテレ朝の視聴率では産経は勝つてます。

先にスポーツ欄はあまり違ひが無いと申しましたが、
読売新聞は巨人軍をかかえてゐるだけあつて当然のやうに巨人びいきであります。
また、興味深いことに渡邉恒雄会長に分の悪い記事はほとんど載りません。
例へば、巨人軍の選手らがプロ野球問題で署名を行なつたことに関して
他社では大きく取り上げられてゐましたが、読売新聞ではほんの数行の記事でした。
いかにも読売らしいとでも云ひませうか。
毎日新聞に関しては何だかぬるい朝日といつた印象です。
悪く云へば、あまりおもしろくないです。ですから、毎日の情報はこれ以上特に無し!
ただ、TBSのニュース23は朝日以上に左を走つてゐますね。これは、おもしろいですね。

ここまで、読んでこられて「あれ?テレビ東京(福岡ではTVQ)はどこの新聞社?」
と思はれた方がいらつしやるかもしれません。
テレビ東京の新聞社は日本経済新聞(日経新聞)です。
一応、全国紙なのですが経済記事ばかり載つてゐるので四大紙の括りからは外しました。
間違つても日本経団連の機関紙ではないです。
テレビ東京はアニメばかりやつてゐる印象があります。
経済の新聞を出してゐるだけあつて何が儲かるのか分かつてゐるんですね。
最後に、地方紙について述べておきますが、地方紙の論調はほとんど朝日・毎日路線です。
特に悪名高いのが北海道新聞と愛媛新聞らしいですがこれ以上つつきません。

以上で大体のことを書きました。
「なんだ、全部常識ぢゃん」と思つた方は新聞をよく読まれてゐる方です。頭がさがる思ひです。
結局、どこの新聞も「我こそは正論なり」と思つてゐます。
そして自社が一番中道だと思ゐますが、どこの世界にも中道な新聞などありません。
よく、中道の意味でリベラル(本来の意味は「自由主義的」)を自称する新聞社がありますが、
リベラルとは日本では左翼を指すようですね。不思議。
みなさんも、新聞の狡猾なトリックに騙されないようにしてくださいね。
あと、新聞を読み比べてみると新たなる発見があるかもしれません。
そして、なにが正しいかを決めるのは新聞ではなくて新聞を読む読者自身の目なのであります。

平成16年9月18日(土)

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