◇呪文の習得、使用回数◇
キャラクターは作成時、レベルアップした際に呪文を習得できる。それ以外の時に呪文を習得する場合は、十分な時間と勉強する場所が必要となる。呪文を習得する手順は以下のようになる。
<呪文の習得の手順>
(1)習得可能な呪文の中から習得する呪文を選択する。
(2)その呪文を習得するのに必要なLC(ラーニングコスト)を消費する。その呪文の前提呪文をすでに習得している場合は、前提呪文1つに付き消費するLCを1点減少できる。その際、キャラクターシートに消費したLCをしっかり記録しておくこと。
(3)呪文の習得チェックを行う。呪文の基本習得率に特性値、技能等の修正、さらにその呪文の前提呪文を習得している場合は前提呪文1つに付き+5%のボーナスを加えた値でチェックを行い、成功すると呪文を習得できる(この時にダイス目で96以上が出ると、習得率以下の場合でも習得できない)。チェックに失敗しても、次のレベルアップ時にLCを消費せずに再度、習得チェックを行える。
又、習得率を上昇させる方法として、LCを1点余分に消費することにより、習得率に+25%のボーナスを得る。ただし、イハロン、リセツト、ロクトフェイト等の1回唱えると忘れてしまい、次のレベルアップ時に習得し直さなければならない呪文の場合は、呪文を1回習得すると+25%のボーナスはなくなるものとする。
<LCの決定>
呪文を使用する能力を持ったキャラクターは、呪文を習得するのに必要なLCを持っている。キャラクターのLCは以下のようにして決定される。なお、レベルアップの際などに新たに計算によって求められたLCが以前の数値以下の場合、以前の数値に+1したものが新しいLCになる。
(1)キャラクタークラスによるLCの基本計算式は、呪文能力がAランクの場合は1d6+6、Bランクの場合は1d4+4、Cランクの場合は1d3+3、デュアルキャスターの場合はメインの呪文系統が1d5+5、サブの呪文系統が1d4+4である。
(2)基本計算式のダイスで表される部分はキャラクターのレベルの数だけ振って合計する。
(3)基本計算式の固定値で表される部分はキャラクターレベルが6レベルで2倍、12レベルで3倍、16レベルで4倍、20レベルで5倍になる。
(4)キャラクターのレベル×(特性値によるLC修正)を加える。
(5)その他の修正(神秘学、宗教学、化学、自然学等)を加える。
<呪文の使用回数>
呪文の最大使用回数は、キャラクターの職業、レベル、特性値によって以下のように決定する。呪文の各レベルごとの使用回数をMPと呼ぶ。
(1)呪文使用回数表を見て、キャラクターの職業、レベルに応じた基本使用回数を調べる。
(2)特性値の呪文使用回数修正をそれぞれの呪文レベルの使用回数に加える。これが基本のMPとなる。
(3)基本のMPとは別に、習得している呪文それぞれについて、1回ずつ呪文を使用することができる。呪文別のMPが1点ずつ存在するようなものである。これを呪文別MPと呼ぶ。
<例>:メイジ、3レベル、【知恵】15、習得している呪文は、1Lv カティノ、ハリト、デュマピック 2Lv メリト、ディルトの場合、3レベルなので、基本使用回数は、1Lv 2回、2Lv 1回である。【知恵】のj呪文数ボーナスが+1なので、MPは1Lv 3回、2Lv 2回である。これに呪文別MPとして、カティノ1回、ハリト1回、デュマピック1回、メリト1回、ディルト1回が存在する。
キャラクターが呪文を使用すると、その呪文のMP(もしくは呪文別MP)が消費される。消費されたMPは睡眠によって回復できる。MPの回復量は、下記の<休息>技能の説明を参照。
<休息>(戦×2・他)
時間で効率よく【体力】を回復させる技術である。通常、1日に回復するHP、MPの量は、以下のようになっている(端数切り捨て)。
安全な場所(宿屋など) |
HP回復量は最大HPの20% |
普通の場所(野外など) |
HP回復量は最大HPの10% |
危険な場所(迷宮など) |
HP回復量は最大HPの5% |
HPの回復量はそのまま、回復するHPを表しているが、MPの回復量は、1レベル呪文のMPを回復する場合は1点、2レベル呪文を回復する場合は2点と、呪文レベルに等しいポイントを振り分けて、MPを回復させる。
MPは、約6時間続けて睡眠をとらないと回復しない。又、テントでなく寝袋の場合は、回復量が半分(切り捨て)になる。その他の条件が絡む場合は、マスターが状況を判断して回復量を決定する。
<休息>技能1レベルにつき、HPの回復量が5%上昇し、MPの回復量が+20%上昇する。更に、持続力の回復速度も早くなる。