フェアリー (FAERIE):空を舞う可憐な小妖精
〈説明〉
フェアリーは蝶の羽を持つ小さな妖精である。身長は60pぐらいで、エルフをそのまま縮小したかのような均整のとれた体格をしており、その美しい羽の形や模様はそれぞれの個体により様々である。彼らは普通人間が近寄らないような森の奥や、知られていない魔法の森で暮らしている。なぜなら幸運を呼ぶという伝説やその美しさから鑑賞や愛玩用のために捕らえようとする者が多いからである。一応、現在では知的種族として認められ社会の一員となっているが、裏の社会ではまだ高価な値段がつくため、もし一人で町を飛んだりしているとその身を狙う者に捕まるかもしれない。
性格は無垢で憶病であるが、その身に危険が及ばない範囲での強い好奇心を持っている。何らかの脅威に出会うと姿を消して隠れたり、逃げたりという行動をとりがちである。そんな彼らが安全な森を離れるのは、極めて強い好奇心を持っているか、何らかの理由(怪物から助けてもらったお礼をしたい、なんとなく気に入ったから等)である冒険者(おそらく他のPC)についていきたいと決心したりといった理由であろう。
冒険者としてのフェアリーは極めて低い【体力】と【生命力】、そして装備制限のために戦士系職業には向いていない。非常に優れた【敏捷度】と【幸運度】を生かしてシーフ、更に【知恵】を生かしてバード等が適職であろう。装備制限の影響しにくい魔法を使う職業に就くのも良いだろう。非常に素早くACの低いメイジになることもできるが、その場合は元々低いHPが更に低くなってしまう。その特殊能力から単独での調査行動をとる場合もあるだろうが、危険に対して注意しないと不幸にして死んでしまった場合、極めて低い【生命力】のため復活は難しい。普段は常に誰か他のPCと行動を共にすべきである。
〈基本特性値〉
【体力】 3 【知恵】11 【信仰心】 9 【生命力】 3 【敏捷度】14 【幸運度】12 【魅力】+2
〈最大特性値〉
【体力】13 【知恵】19 【信仰心】18 【生命力】13 【敏捷度】20 【幸運度】20
〈上昇ボーナス〉
【体力】−20%、【知恵】+10%、【生命力】−20%、【敏捷度】+20%、【幸運度】+15%
〈初期ヒーローポイント〉
1d3
〈初期技能〉
<スペルセービング>2Lv、<隠密行動>1Lv
〈特殊能力〉
(1)非常に小さな体:ACに−2のボーナス。
(2)飛行能力:基本の移動が飛行状態として扱われる。
(3)透明化:1日3回、自分に対してソピックの呪文と同様の効果を使用できる(非戦闘時には10分間持続する)。
(4)他者への幸運:1シナリオ中に1回、他の者に対して、ヒーローポイントと同様の幸運を与えることができる。
(5)動植物との会話:動物や植物と意思を疎通し、会話することができる。
(6)魔法抵抗力:<スペルセービング>技能を習得する際、消費技能ポイント−1点のボーナス。
〈弱点〉
(1)所持可能重量が通常の半分(【体力】×2.5s)。
(2)小さい物、もしくはフェアリー用の物しか装備できない。ただし、フェアリー用に仕立てられた装備は、重量が1/4になる(価格は2倍)。
(3)バリコ系(かまいたち)の攻撃に対して弱く、飛行中は2倍のダメージを受け、地上にいるときはレジストに−2倍のペナルティを受ける。
(4)飛行せずに歩いて移動するときの移動力は通常の1/4(切り上げ)。
(5)フェアリーは成長が遅く、レベルアップの際に必要な経験値が2ランク分上昇する。