零幕〜翡翠〜



 故郷を離れて放浪を始めてからどのくらい過ぎたのであろう・・・まるで何かから逃れるためにあてもなく旅を続けて、今、翡翠は天峰国の笹峰村に着いた。

 翡翠 > 「此処が・・・」

> 天峰国は隣国と1月ほど前に大きな戦を行ったばかりで治安も悪くなっているという・・・

 翡翠 > 「また・・・、戦か・・・(溜息)」

> 早く立ち去った方が良いかもしれない・・・そんな考えをよぎらせながら歩いていると、翡翠に声をかけてくる者がいる。

 翡翠 > 「どなたですかな・・・私のような流れ者に声をかける方は?先に名乗っていただけませんか?」扇子で口元を隠し、微かに微笑む

 白鳳 > 「そのお姿・・・間違いない、風幻殿ではございませんか!」

 #翡翠の本名は、如月 風幻なのです。

> 白鳳はかつて、翡翠の幼なじみです。陰陽術を共に学んでいました。

 白鳳 > 「おや、頭脳明晰な風幻殿ともあろうお方が・・・私の名をお忘れですか?」

 翡翠 > 「これは失礼。学友を忘れるとは・・・無様ですね」扇子で口元を隠し、微かに微笑み、自らを嘲る。

 白鳳 > 「いえいえ、あの頃とは、私も随分と変わりましたから・・・・」と微笑します。

 > ちなみに白鳳の説明・・・色を抜いて白くしたと思われる長髪が印象的な細身の優男(翡翠が知っている頃は髪も黒く、やや太り気味であったため、ずいぶんと印象が違う)。翡翠の幼なじみで、かつて翡翠が陰陽術を学んだ際、時を同じくして陰陽術を志した。翡翠が陰陽術の勉強をやめた後も、修練を積み優れた陰陽師となったようである。

 白鳳 >「白鳳でございます。かつて貴方と学を共にしたことがあります。」

  > しまった!マスターが合気チット渡す余裕無い(笑) とりあえず、合気1本(笑)>翡翠

 翡翠 > 「久しいですね。壮健で何より・・・」扇子で口元を隠し、微かに微笑む

 白鳳 > 「いえいえ、貴方のほうこそおかわりないようで・・・風の噂に旅に出たというのは聞いておりましたが」

 翡翠 > 「ええ。今は翡翠と名乗っております。風の共に生きる流浪の者、貴方にはもうかないますまい」扇子で口元を隠し、微かに微笑む

 白鳳 > 「どうです?ちょうど時間を持て余していまして・・・久しぶりに碁でも打ちながら、昔話など・・・」

 翡翠 > 「旧友の誘いを断るほど、私は野暮ではありませんよ、喜んで。貴方との対局は、私の一番の楽しみでしたから」扇子で口元を隠し、微かに微笑む

> では、笹峰村に一軒だけある茶屋の軒先で碁を始めまることになります。

 翡翠 > 了解。

 白鳳 > 「たまには、こういうところで打つのも良いとは思いませんか?」

 翡翠 > 「ええ。こういうところも、趣があって宜しいですね」

> 序盤から互いに巧みな駆け引きを行い、なかなかの名勝負となっていますが、わずかながらに翡翠が有利にすすめているようです。

 翡翠 > 「さすが、あのころより、ますます腕を上げておられる」扇子で口元を隠し、微かに微笑む

 白鳳 > 「いえいえ、まだまだ貴方には及びません」

> そして、碁もすすみ・・・中盤にさしかかった頃

 白鳳 > 「しかし、貴方はお変わり無いですね・・・」

 翡翠 > 「そうですか?」

 白鳳 > 「いや、碁の腕もさることながら・・・その美しい容姿、恵まれた家柄、そして・・・天賦の才」

 翡翠 > 「私としては、結構変わったと思ったのですが、貴方にそう言われるとは嬉しいですね」扇子で口元を隠し、微かに微笑む

 白鳳 > 「貴方は私が欲する全てのものを持っていました・・・」

 翡翠 > 「私が?ご冗談でしょう」

 白鳳 > 「しかし、貴方はしがらみを捨て自由に生きることを選択しました。私にはとうてい理解できない生き方です」

 翡翠 > 「そうせざるをえなかっただけですよ」

> と言った話をしながら、さらに碁をすすめていると・・・しばらくして、武装した兵士が白鳳の元を訪れる。そして、 なにやら小声で白鳳に話しかけると・・・

 白鳳 > 「すみませんが、用事が入りました。残念ですが・・・続きは又の機会にでも」

 翡翠 > 「ええ、楽しみにしています。白鳳殿」

 白鳳 > 「それでは、失礼します」

 翡翠 > 「何かありましたら、声をかけてください。多少の手伝いは出来ると思います故。」

 白鳳 > 「これはこれは・・・貴方の力を借りられるとはありがたいことです。では、何かあったら声をかけますのでよろしくお願いします」

> と言って、白鳳は兵士と一緒に去っていきました。

  > あと、合気1本だします。

 翡翠 > 「名残惜しい・・・」扇子で口元を隠し、寂しそうに微笑む



 白鳳 >「(このようなところで、風幻に会うことになるとは・・・運命の皮肉といったところでしょうか?いや、沙霧が導いたのでしょう。丁度良い、沙霧・・・貴方の無念を、あの臆病者に思い知らせてやりましょう・・・)」

 白鳳はそのような考えを巡らせながら、冷たい笑みを浮かべていた・・・。その笑みは見る者によっては、深い悲しみを帯びた悲痛な笑みに見えたかもしれない。この2人の出会いが、後に起こる天峰国を巡る大争乱のきっかけの1つになったことを知るものは誰もいない。



 

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