零幕〜戒〜



 今から1年ほど前、戒は師匠の言った「強さの意味を知る」ために闘いをくりかえしていた。しかし、いくら闘っても、その意味を知ることはできなかった。 野党やゴロツキを相手に自分の拳を振るっていた戒であったが・・・そんなある日、傷を負った1人の男が戒の前に姿を現す。



> 確か先日痛めつけてやったゴロツキだと思うが、その側には眼帯をして髪を剃り上げた大男が立っていた。

 戒 > う・・・。

 ゴロツキ > 「先生、お願いします。このガキです」

> 先生と呼ばれたその男は鋭い眼光をしており、戒の方をを睨み付けると・・・

 砕牙 > 「ん?こんな子供相手に俺をわざわざ呼んだのか?お前には悪いが、この話は無かったことにする」と戒の方には気もかけずにゴロツキに苦笑します。

 戒 > 「・・・子供?なめんなよ。あんた」

  翡翠 > 合気1本あげやう
  蛇 > さらに1本

 砕牙 > 「悪いが・・・俺はガキは相手にするつもりはない。いきがるのはよして、とっとと消えるんだな!」

 戒 > 相手の強さを測りたいのですが? <格闘戦闘>で感覚かな?

> いいよ。振ってみて。知力か感覚で<格闘戦闘>か<観察>かな?

 戒 > 感覚4 格闘戦闘:上級
4d6≦4 : 1(0) 2(1) 3(0) 4(2) 5(0) 6(1) -> 3


 戒 > 良い目だ。成功度3です。

> なら、だいたいわかります。自分よりは明らかに格が上です。体格が違いすぎるし、よく鍛えられています。

 戒 > 心の声:「(自分より強い?・・・イヤそんなはずは・・・)」

> それに、気になるのは・・・体に埋め込まれた珠・・・もしかして、サムライか?ちなみに武器は持ってないです。

 戒 > 「あんた、サムライかい? そんなモノなんでもないぜ?」:強がりです。全身が身震いして、背筋には冷たいものが走ります。

  涼鈴 > 心の声から強がりに掛けて一連のセリフに1本!いいねえ

 戒 > 心の声:「(強い・・・俺より強い・・・)」

 砕牙 > 「ふっ・・・お前ごとき小僧相手に本気を出すまでもないわ。強がるのもいいが体が震えているぞ」

  涼鈴 > ああ、砕牙にも1本出したい(笑)NPCなしだっけ
  > くれ!(笑)<NPC

 戒 > 「(はっ?)・・・うるせえ。これでも食らえ!」

> 戒は大男めがけて飛びかかった!

 戒 > 「うわあああぁぁぁぁ・・・」

 その体の小柄さと持ち味の敏捷性を活かした鋭い連続攻撃に・・・はじめは手を出さなかった砕牙も、戒の力量を確かめると本気を出さずにすませることはできなかった。そして、戒が全ての力を尽くした戦いの結末は砕牙の勝利に終わった。師匠に拳を学んでからの初めての敗北を味わった戒であった。

  > ちなみにサムライ化はしてないです。
  戒 > 全身ズタぼろで良いでしょうか。負け犬の遠吠えが少ししたいので。
  > いいですよ。その意思を尊重して、砕牙も治療はしないでおきましょう。

 砕牙 > 「小僧、名前を何という?」

 戒 > 「・・・・・かい・・・・」

 砕牙 > 「ふむ、覚えておいてやろう。俺の名は砕牙だ。・・・なかなか楽しませてもらった。縁があったら、又、会おう」

 戒 > 「さいが・・・俺はまだ負けてない!」

> 砕牙はその言葉には反応せずに、この場を立ち去ろうとします。

 戒 > 「まてよ! まだ勝負は・・・まだ俺は死んでない!」

  > 合気1つあげよう。こっちがセリフ吐きやすいので(笑) <まだ俺は死んでない!

 砕牙 > 「負けを認めることができないうちは・・・本当に強くはなれん。」そして間を少しおいて、「それとだ・・・ガキが『死ぬ』などと軽々しく口にするな!」

> と言い残して、砕牙はこの場を立ち去っていきます。

 戒 > 「負けを・・・認める・・・・・・・?」

 そう呟きながら戒は砕牙を呆然と見送ることしかできなかった・・・。その後、戒は己の力不足を悔いてさらなる修行に励むと共に、その胸には師匠の言葉「強さの意味を知る」と共に・・・砕牙の言葉も離れることはなかった。


 

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