零幕〜宇摩伽〜


 未熟だった己の力を悔やみ、仏門の扉をくぐった宇摩伽であったが、仏の教えを学んでも、彼の心の中には釈然としないものが残っていた。「死とはなんぞや?」その答えを求めて・・・宇摩伽は旅を続ける。それは無き妻への供養の旅であると共に自らの魂の救済であったのかもしれない。



> あてもなく放浪の旅を続ける宇摩伽であったが、天羅の地はどこも戦乱に明け暮れ、安らぎを得られる場所はそうはなかった。

  宇摩伽 > 般若湯と旨いもんがあればとりあえず安らぐけど・・・
  > そうか、そういうキャラだったのか(笑)まあ、いいや。続けよう・・・
  
宇摩伽 > まあ、内心はどうかは分かりませんけどね・・・端から見たらそうとしか見えません。

> そんな中で宇摩伽が訪れたのは、まだ戦乱の傷が癒えてない小さな村であった。その村で宇摩伽は、医者として法師として働き、村の再建に力を貸すことにした。

  宇摩伽 > まさに、ぼろもうけ状態(笑)>医者と法師

> 無論、酒や食事の見返りも充分に得られたのだが、村人から感謝される事が何よりの報酬になったに違いないだろう

 村人A > 「本当に法師様のおかげで、今年の冬もなんとか越せそうですだ。」

 宇摩伽 > 「・・・それは、よかったのう。ワシもそう言ってもらえるとうれしいわい」

 村人B > 「んだんだ、戦から帰ってきた若いもんの怪我も治して下さったし。ありがたいことです。」

 宇摩伽 > 「まあ、ワシが治せるような怪我なんぞ、ほっといても直るような怪我ばかりじゃけん・・・」

  八重 > 合気御進呈

 村人A > 「ささ、お疲れでしょう。どうぞ一杯。」と言って、般若湯をすすめてくれます。

 宇摩伽 > 「おお、こりゃすまんのう。こればっかりは坊主になってもやめられんでのう、えぇ・・・(笑)」

  雪名 > 合気一本
  > 合気一本(笑)<やめられんでのう

> そのように、夜は更けていきます・・・。村にもすっかりなじんだ宇摩伽は医者として治療を行い、法師として仏の道を説き、日々を過ごしていきました。そして、村もあらかた落ち着き・・・冬を越えるだけの準備も整ったころ、宇摩伽は村を後にすることにしました。

  宇摩伽 > ・・・何か、破戒法師じゃねぇなこれじゃぁ(笑)
  > それとも、しばらく居座る?(笑)

 宇摩伽 > 「この村もだいぶ立ち直ってきたことじゃし、ワシもそろそろまた旅にでるとするかのう」(居座らないことにするっす)

 村人A > 「ほんにありがとうございました。これは村からの感謝の気持ちですだ。」と言って、当面の生活には困らないだけの路銀を渡してくれます。

 宇摩伽 > 「おお、そんなもんワシにはいらんけん。お主がもっといたらええわい。」

 宇摩伽 > 「この村におる間は、ええもん喰わしてもろたし、それで十分じゃけんのうぇ」

 村人B > 「また、このあたりに来るようなことがありましたら、この村にも立ち寄ってくだせえ。」

 宇摩伽 > 「ああ、その時は寄らしてもらうことにするけん」

 村人A > 「そうですか・・・では、これを持っていってくだせえ。」と言って、般若湯を(笑)。

 宇摩伽 > 「おお・・・これはもらっとこかいのう・・・」と笑いながらもらいます。

> そして、村人総出の暖かい見送りを受けて、宇摩伽は村を去りました。



> その夜のことです・・・その日に限って、酒をいくら飲んでも寝付けません。なにかイヤな感覚が頭をよぎります。なにか村で悪いことが起こっているような予感・・・そんなことは思いつつも宇摩伽は村へと駆け戻りました。

> 村へ戻った宇摩伽の眼前に広がるのは、鋭利な刃物で切られたかのような屍の山でした。

 宇摩伽 > 「・・・・どうしたんじゃ、こりゃぁ・・・・?」

> 家々を調べてみましたが・・・そこに残っているのは顔にありありと恐怖を浮かべた村人の死体だけでした。

 宇摩伽 > 「こなんようけ動かんようなってしもうてからに」

 宇摩伽 > 「おお〜い、ワシじゃて。誰かおらんのんかいのう?」

> いや、まだ息のある者がいます・・・幼い子供のようです。ただ、傷は明らかに致命傷です。

 宇摩伽 > 「おお、坊主(?)、まだ動けるんじゃのう。まっとれよ、わしが何とかしたるけんのうぇ」

> 傷の方は・・・既に法術の癒しを持ってしても、治る見込みはありません。

 宇摩伽 > 「こんなこまい子まで、手かけるとは、一体誰がやったんじゃ・・・」

 子供 > 「ぎ、銀色の大きな蜘蛛が・・・父さん・・・母さん・・・」 かすれるような声で

 宇摩伽 > 「蜘蛛じゃと・・・?こなんようけを蜘蛛がやったというかい・・・?」

 子供 > 「その声は・・・うまか様?・・・いつか、話してくれたよね・・・人は死んでも魂になって生きていけるって・・・」

  宇摩伽 > 何か、ひらがなで書かれると変・・・(笑)>うまか様
  > 子供なので(笑)<ひらがな

 宇摩伽 > 「・・・・ああ、ほうじゃとも」

  雪名 > 合気一本>・・・・ああ、ほうじゃとも

 子供 > 「よかった。じゃあ・・・父さん、母さん、村のみんな、これからも、ずっと仲良く暮らせるね・・・」

 宇摩伽 > 「ほうじゃとも、またみんなと一緒に暮らすことができるわい」

> 宇摩伽の言葉に安心したのか・・・子供は眠るように息を引き取りました。

 宇摩伽 > 「・・・坊主」

> 少年が息を引き取ったところで、背後で笑い声がします・・・。宇摩伽が振り向くと・・・そこには、銀色の長髪をなびかせて、1人の美しい男が立っています。その両手は血で赤く染まっていますが、そのことが、なお男の妖艶な魅力をひきたてているように感じられます。ちなみにその男が妖であることは、漂う雰囲気から一目瞭然です。

 宇摩伽 > 「何がおかしいいんじゃ?」怒怒怒!

 氷鏡 > 「これは、失礼・・・かくも短い一生を終えた者が、このような言葉を発することができるのが不思議でな・・・人間とは面白いものだ。それとも仏道とやらの教えなのかな?」と見下したように微笑します。

  宇摩伽 > (八重の兄ちゃん悪い奴だ・・・)
  八重 > ...負けてはいられませんね(笑)>兄ちゃん悪
  雪名 > 負けなさい(笑)>悪

 氷鏡 > 「ふ・・・気にするな・・・ただの戯れだ。予想以上に楽しませてもらったがな」

 宇摩伽 > 「喰うわけでもないのに、こんなに動けんようにしよってからに・・・」

 氷鏡 > 「そう言うな・・・今のわたしは非常に気分が良い・・・このまま立ち去るなら見逃してやらんことも無いぞ・・・」**

 宇摩伽 > 「この者らの供養をしてやらんといかんでの、すぐに立ち去るわけにはいかんのじゃ・・・」(ここでハイそうですかとは立ちされんじゃろう・・・)

 氷鏡 > 「ふふふ・・・そうか、では後始末はよろしく頼む」と言って立ち去ろうとします。**

 宇摩伽 > 「お主、力には相当自身あるようじゃが、戯れごときでこんなんするようじゃ、所詮三流じゃぞ・・・」

 氷鏡 > 立ち去ろうとしましたが、踏みとどまって「ほほう・・・ただの腰抜けと思っておったが、なかなか言うではないか?ならば・・・その三流が相手をしてやってもいいのだぞ?」と凍り付きそうな視線で睨みます。


 氷鏡 > 「もっとも、坊主よ・・・おまえがいくら修練を積んだとはいえ、所詮は人間風情・・・無駄なことだ。短い命を全うしたければ・・・やめておくのだな」と冷たい笑みを浮かべます。

  
八重 >いや〜ん。兄様格好良すぎ〜(笑)

 宇摩伽 > 「いやいや、わしゃぁただの腰抜けじゃが、そうじゃろぅに、力ある者が弱き者をいたぶって楽しんどるなんか、そこら辺のごろつきと一緒じゃろうに」

 氷鏡 > 「クックックッ・・・力を持つ者が弱き者を蹂躙する・・・これがこの世の真理なのだよ。仏の教えなどは、所詮まやかしにすぎん、いずれおまえも自ら気づくだろう。我が名は『氷鏡(ひかがみ)』・・・縁があれば、また会うこともあるだろう」そう言い残して嘲笑と共に氷鏡は姿を消します。



 翌日、近くの村の者に手伝ってもらい、村人の埋葬を終えた後で、宇摩伽は再び一人旅に戻る。ただ、一瞬にして失われた村人達の幸せ、宇摩伽の言葉で安らかに息を引き取った子供の笑顔、そして、その元凶、銀色の髪の男・・・氷鏡。ヤツにもう一度会わなければ・・・村人のためにも・・・いや、それだけではなく自分の中の信念が揺らいでしまう・・・そんな気持ちにとらわれて、銀色の蜘蛛の妖の情報を求めて旅を続けるのであった。


 

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