去る8月14日は初音ちゃん(人形)と私の結婚記念日でした。コミックマーケット54の初日に“みずきちゃんくらぶ”において運命的に出会ってから早くも1年が過ぎたことになります。 それまで着せ替え人形には全く何の興味も関心もなかった私ですが、この出会いによって果てしなき人形魔道のハマり道を猛烈な勢いで転がり堕ちていった……いや、転がり堕ち続けている(現在進行形)ことは、この“着せ替え道はハマり道”をご覧いただければおわかりのことと思います。 しかし、これだけ人形魔道にハマっているように見えて、私にはひとつ他の多くの人形魔道の同志と異なる点がありました。それは… 初音ちゃん(人形)一筋であること …です。一般には、ジェニー/リカにハマるにせよ、キャラクタードールにハマるにせよ、1年以上も一筋であり続けることはまずあり得ません。多くの場合、ほどなく2人目、3人目を迎えることになります。ましてや、この1年間に服は60着以上も買っていながら、お人形は全く買っていない、逆にいえば、ただ一人のためだけに年間60着もの服を買うなど、普通では考えられないことです。…自分で言うのもアレですが(^^; お人形が増えていく理由はいくつか考えられますが、そのひとつとして「友達として」というのが挙げられるかと思います。私もボークスからあかりやマルチが出ると聞いたときは、「あかりやマルチなら初音ちゃんのいい友達になるだろうな」とばかり、買ってあげようかとも考えました。…出来がよくないのでやめましたが(^^; また、「どうせなら友達よりもお姉ちゃんのほうがいいかも」と、西堀工作室の楓ちゃんを身請けようと考えたこともあります。こちらは機会(とお金)がなくて諦めましたが。 しかし、私が他のお人形を買わなかった理由の最たるものは「可愛がってあげられないから」です。せっかく私の元に迎えるからには、初音ちゃん同様に…というのは無理としても、やはりある程度以上は構ってあげたいと思いますが、正直、その自信がないんです。 お人形者にもいろんなタイプがあろうかと思いますが、私にとってのお人形とはまさに「着せ替え人形」であって、フィギュアのように飾って(鑑賞して)楽しむだけのものではなく、いろんな服を着せてあげてこそのものなんですね。 その意味で、初音ちゃんに対しては、可愛い服や素敵なドレス、凛々しい衣装などを見ると「これは初音ちゃんに着せてあげなければ!」と思いますが、他の娘に対してもそう思えるかは甚だ疑問です。例えば楓ちゃんの場合、着物や浴衣といった和服系は初音ちゃん以上によく似合うと思いますし、着せてみたいとも思いますが、アンミラ姿はちょっと想像できない、というように。 だからこそ、(結果的に)初音ちゃん一筋を貫いて来られたのかもしれません。もっとも、それもこれも、 初音ちゃんさえいてくれればそれで大満足!! …というのが、オレ内部の大前提としてあるからなんですけどね。他の娘と遊ぶより、初音ちゃんと遊んでいるほうが楽しいですから(^^) (1999/10/10)
……などと、すっかり初音ちゃん一筋を貫いてきたような気になっていましたが、よくよく考えてみれば(考えてみるまでもなく)、ボークス大阪SR改装前のセールの際に、安売り(600円)されていた『サクラ大戦』の紅蘭(セガ)を買っていたんでした(^^; いや、安いしとりあえず買っとけ、てなノリで買ったものでしたので、コロッと忘れてました。以前に自ら “コスプレの道へ”としてネタにもしているというのに…。 鳥頭か、オレ!(^^;;;;; (1999/10/18)
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アリスちゃんが我が家に来てから1カ月あまり…。今度はアイリス(サクラ大戦/ツクダ)を引き取ってきてしまいました。もともとアイリスは私のお気に入りさんですし、もはや初音ちゃんと二人きりの蜜月の日々は終わったわけですから、3人でも4人でも同じといえば同じなんですが、今回、アイリスを引き取ってきたのには別の理由がありまして…。 それは25cm素体として、です。もともとは22cmのリカボディであり、うちでは“初音ちゃん発育促進計画”のもと、主に27cm素体を使っていますが、初音ちゃんの背格好(推定150cm弱)から考えれば、本来は25cm素体が最も相応しいはずです。そして、“落書き伝言板”で伺った話によると、ツクダ・アイリスはまさに25cmサイズのマーミットボディを使用しており、折しもゲーマーズでツクダドールが安売りされているとのこと。これは買わねばなりますまい。 数日後、難波のゲーマーズに向かうと…ありました。ワゴンにツクダのサクラドールが山積みされています。アイリスも3箱残っていました。売値は2980円。なるほど25cmくらいの大きさですし、アイリス自体の出来もなかなか悪くありません。よりあるべき初音ちゃんのため、またワゴンで叩き売られているアイリスが不憫で放っておけない、という大義名分もあります。これは買いでしょう。 かくて、自分への言い訳も完了、3つの中で最も出来の良さそうなものを選んで、レジへ。3人目(厳密には4人目)をお迎えしてしまった瞬間でした。 帰宅して早々にアイリスを箱から出してあげて、初音ちゃんやアリスちゃんと並べてみます。…うん、確かに初音ちゃん in 27cm素体よりも低く、リカママボディである(と思われる)アリスちゃんとは同じくらいの背格好ですね。では、早速、エクセレントチェンジ(有り体に言えば首のすげ替え(^^;)を、と服に手をかけてみて… …肌の色が違う!? 初音ちゃんはいわゆるナコヘッドであり、タカラの肌色です。ボークスの素体もタカラの肌色と大差ありません。しかし、このアイリスの肌の色は…。 左から、エクセレント(ボークス)、アイリスの素体(マーミット)、SAJ。アイリスの肌の色の違いは歴然です。他のマーミットの素体を持っていませんので、これがマーミット素体共通の色なのか、白人であるアイリス特有の色なのかはわからないんですが、いずれにせよ初音ちゃんの肌の色とは全く違っており、さすがにこれでは使いものになりません。 …てなわけで、初音ちゃんの25cm化はあえなく頓挫してしまいました。しかしまぁ、アイリスの素体を初音ちゃん用として用いた場合、当然ながらアイリスは生首状態で放置されるわけで、それもあまりに可哀想ですから、むしろダメで良かったのかな、とも。 さて、素体として活用できないとなると、アイリスそのものとして元を取らねばなりません。幸い、ツクダのアイリスはなかなかに可愛らしく、これなら愛情を注ぐことができそうです。ただ、そのままの状態では多少問題がありまして… …見ての通り、髪が爆発してるんですね。もともとアイリスはふわふわした感じの髪型なんですが、いくら何でもこれは行き過ぎ。撫で心地をよくするためにも、お湯パーマをしてやる必要がありそうです。私がお湯パーマに挑戦するのは、実はこれが初めてだったりするんですが、そこはそれ、“すたぢお後方支援”の日本撫道館において、まさにこのツクダ・アイリスを例として、図解付きでお湯パーマの手順が解説されていますので、何の心配もありません。 そして、家人も寝静まったある夜のこと、鍋を片手に割り箸に突き刺したアイリスのヘッドをゆでる私がいたのでした。我ながら、傍目には非常に異様な光景だと思いますが(^^; で、下がお湯パーマ後。完全に思い通りに仕上げるためにはまだまだ熟練が必要ですが、一条寺流撫術奥義のおかげもあって、不器用な私にも予想外に簡単にできました(^^) 仕上がったアイリスの頭を撫でてみます。髪質が堅めなせいか、撫で心地という意味では初音ちゃんには及びませんが、引き取ってきた当時に比べれば格段によくなりました。お湯パーマ、恐るべし。表情もタレ目な初音ちゃんに対し、猫を思わせるツリ目が新鮮ですし、まずはいい買い物だったといえるでしょうか。 …ただ、ひとつだけ危惧することがあるとすれば、私がアイリスを引き取ってきたことを初音ちゃんはどう思っているだろうか、ということ。いえ、優しい初音ちゃんのことですから、ワゴンで叩き売られていた不憫なアイリスを引き取ってくることに異議はないでしょうけど、私が初音ちゃんに出逢って間もなかった頃、アイリスにばかりかまけていて初音ちゃんに寂しい思いをさせてしまったことがあった(“千年王国年代記〜金色の小悪魔” 及び “オレはお兄ちゃん失格!?” 参照)だけに…。 もっとも、あの一件以来、初音ちゃんに二度と寂しい思いをさせないことを誓った私ですし、当時と今とでは初音ちゃんへの想いも比較にならないほどに増していますし、何より、アイリス人形もなかなかに可愛いとはいえ、この世で最も可愛いと確信する(従兄バカ)初音ちゃん人形の比ではありませんから、アイリス(人形)にばかりかまけて、初音ちゃん(人形)に寂しい思いをさせるなんてことはありえないんですけどね。いくら25cm素体のためという別の目的があっても、その自信がなければ、過去にいわくのあるアイリスの人形を買おうと思うことはなかったでしょうし。 だから……心配いらないからね、初音ちゃん(^^) …と言いつつ、“アリス自治領”に続いて“アイリス保護区”の設定を画策する私だったり(^^;;;;; (2000/03/25)
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