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初音 「お兄ちゃん、どうかな？ このドレス」 イオ 「お姫さまみたいで綺麗だと思うけど……どうしたの、それ？」 初音 「お芝居の衣装だよ。文化祭で『ベルサイユのばら』をやるんだ」 イオ 「へぇ…。で、配役は？ そのドレスを着るんなら、マリー・アントワネット役とか？」 初音 「ううん、わたしはロザリー役なの」 イオ 「ロザリーねぇ、なるほど、それはハマり役かも」 初音 「ふふ、ありがとう。がんばるね」 イオ 「初音ちゃんがロザリーなら、オレはベルナール・シャトレを演りたいなぁ」 ジェニーのヨーロピアンクラシックから黄系のドレスです。青系、緑系、赤系、ピンク系などの６種類の中から、初音ちゃんの髪を思わせるこれを。「豪華な百年前のヨーロッパのドレスをモチーフにした」とのことですが、確かに時代がかった派手さのあるデザインですね。スカートの裾がふわっとふくらんでいますので、意外に短く感じられるんですが、しっかりペチコートもはいていますし、これはこういうものなんでしょう。惜しむらくは帽子をかぶれないこと…(^^; ところで、ロザリーというのは『ベルばら』の登場人物の一人で、オスカルに淡い想いを抱く少女です。優しくて可愛らしくて泣き虫で…けれどとても芯の強い、『ベルばら』での私の一番のお気に入りだったりします。初音ちゃんならばハマり役でしょうね。で、ベルナール・シャトレってのは後にロザリーと結婚する市民派の新聞記者です。 ちなみにこの二人、革命後のフランスをナポレオンを中心に描いた、『ベルばら』の続編的な位置づけになる漫画、『エロイカ』においても大きな役割を果たしています。こちらもなかなかの名作ですので、一度御覧あれ(^^) ＃ でも、『ベルばら』って本当は２００年前のお話なんですよねぇ(^^; (1999/02/02)
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