400字コラム:2001/4/25 別段政治に興味があるわけではないが、今回の自民党総裁選挙の結果には興味津々である。新総裁は小泉純一郎氏に決まり、自民党三役も、山崎拓氏、麻生太郎氏、堀内氏の三人で決まったようだ。派閥の論理を排除して党人事を行い、組閣を行うと公約してきた小泉氏だが、とりあえここまでは公約通りと言って差し支えないだろう。しかし問題はこれからの組閣人事だろう。現在小泉氏が置かれた立場は非常に難しいものだ。何故なら、派閥を完全に無視した組閣をすれば、党内の長老達の支持を得られず、短命内閣に終わる可能性が高い。かといって派閥のバランスを考慮した人事を行えば、それはそれで小泉氏を支持した多くの自民党員の期待を裏切ることになる。党改革のためには派閥をぶち壊したい、しかし芯から改革するには、ある程度の期間権力を握り続けなければ、彼が退陣すると同時に元に戻ることは必然だ。さて、新総裁はどんな答えを出してくれるのだろう?
25th,April,2001 by Osamu Yamanaka