ちょっと真面目なコラム


GODIEGO

Godiego.GIF ゴダイゴ、というバンドがあったのを覚えているだろうか?「銀河鉄道999」や「モンキーマジック」「ガンダーラ」のヒットを飛ばした、あのゴダイゴだ。ボーカリスト・タケカワユキヒデを中心に、メンバーにはアメリカ人もおり、英語の曲を演奏したりして、海外でも通用するのではないか?と期待されたバンドでもあった。実際にアジア(特に中国、香港、インド)ではレコードもリリースされ、ツアーも行っていたはずだ。

 1970年代後半に登場し大人気を博したゴダイゴだが、1980年代にはいると急速に勢いを失い、折り悪くそんな時期に海外ツアーを敢行していたこともあって人気は下降線をたどり、1980年代半ば、一時期の人気が嘘のように、ひっそりといつのまにか解散してしまった。全盛期には「世界子供年」のテーマを日本を代表して制作し(「ビューティフル・ネーム」)、史上最高のヒットを記録(当時)したアニメーション映画「銀河鉄道999」のテーマを手がけ、更に「神戸国際博覧会・ポートピア」のテーマを手がけるなど、人気だけではなくその音楽性も高く評価されていたバンドなのに、晩年は不当なほど低い評価に甘んじ、不遇のまま解散していった。解散後も、元メンバー達の活動が地味 だったこともあり、1980年代を通じてゴダイゴの音楽が再評価されることはなかった。

 ところが、である。1990年代も中盤の1994年頃から、ゴダイゴの音楽は密かに復活しつつあるのだ。解散後10年を経て、ゴダイゴの曲をノンストップでリミックスしたCDが発売され好セールスを記録したのに続き、町のカラオケにもゴダイゴの曲は続々とエントリーを果たし、様々な世代の人々に歌われている。またウェディングソングの「Happiness」は、安室奈美恵の「Can You Celebrate?」や長渕剛の「乾杯」等と並んで、最近では結婚式で歌われる歌の上位に入ってきている。CDが売れたり、歌われたりする理由は様々だろうが、つまるところ彼等の美しいメロディは評論家や雑誌の思惑を越え時代を超え、スタンダードの仲間入りをして復活を果たしたのだ。

 現在もタケカワユキヒデはソロアーティストとして活動を続けており、時折テレビでその姿を見かける。しかし、どちらかというと現在の彼の活動は アーティストではなくタレントであり、テレビで歌声が聴けるのは、日本テレビ系列の「夜もヒッパレ」で最近のヒット曲のカバーを歌うときだけだ。ソロとしての タケカワユキヒデの曲にも実は佳曲が多いのだが、いかんせんヒットしていないので隠れた名曲になってしまっている。ゴダイゴに再結成して欲しいとは思わないが、タケカワには是非再びヒット・ソングライターとして復活して欲しい。必要があれば再びミッキー吉野にアレンジを頼んでも良いのではないかと思う。個人的にはプロデューサー小林武史あたりとタケカワユキヒデが組んだら、結構いいものが出来そうな気がするのだが、どんなものだろうか?

 日本では「カバーヒット」と言うのは意外なほど少ないのだが(私が知っている最近の例は森高の「17歳」ぐらいだ)、タケカワの曲などカバーする元ネタとしては格好の素材だと思う。

 だれか彼の曲をカバーして歌いませんか??「Happiness」なんか、リメイクしてドラマで流したら、きっとまた売れますぜ!

 

18,May,1997 by Osamu Yamanaka

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