ちょっと真面目なコラム


むだなエネルギーなのかな?

 

 それこそ星の数ほどあるWebサイトやメールマガジンなど、インターネットを利用して発表されるために書かれている文章量というのは、一日あたりどれほどの量になるのだろう?全く根拠はないのだが、ひょっとしたら、毎日毎日、広辞苑数冊分ぐらいの文字が浪費されているような気がする。これだけの文字を浪費するのに費やされているパワーは、それはそれは大変なものだろう。そのパワーは、決して無意味なものであるとは言わないが、何となく、膨大な労力を虚しく浪費しているような気になってしまうのは何故だろう。

 多分その多くは省みられることもなく捨てられるであろうダイレクトE-Mail。誰が見てくれるとも知れない個人ホームページの日記。携帯電話などからも発信される、お気軽メール。用件を伝えるため?の仕事メール。毎日大量に書き込まれる人気掲示板。実に膨大な量の文字が好き勝手に踊っている。

 しかし、この傾向は決して悪いことではない。何故なら、非常に多くの人が、非常に多くの不特定多数に対して、何かを発信できる手段を得たことに他ならないからだ。誰かが見てくれるかどうかは、わからない。しかし、見てくれないとも限らない。ひょっとしたら、自分の発信した情報が、誰かの役に立つかも知れない。あるいは、日記を誰かが読んで、共感してくれるかも知れない。もっともっと、ひょっとすると、雑誌やメジャーサイトに取り上げられて、一躍有名サイトになれるかも知れない。どれほどの人が、そんな野望を持っているのか、わからないが、自分のホームページを作った人に、全くそんな気持ちがないことはないような気がする。ダイレクトE-Mailはどうだろう?ひょっとしたら、これを見た誰かが商品に興味を持って、買ってくれるかも知れない。そんなつもりで発行されているのだろうか。きっと「E-Mailマーケティング」等という手法を確立しているコンサルタント会社や、通販会社はいくらでもあるのだろう。Web通販会社はもっと露骨である。自社宣伝Webを持つ企業も同様。それやこれやがからみあって、毎日毎日、膨大な量の文字がインターネットを駆けめぐる。

 今、人間がインターネットに注ぎ込んでいる大量の労力は、果たしてクリエイティブなものと言えるものなのだろうか?それよりも、そのエネルギーを持って、アフリカの食糧難を解決したり、ワーカホリック気味の労働者を解放したりした方が良いのではないだろうか?今インターネットに注がれている全てのパワーを他のことに向ければ、飢えることも、貧しいこともなく、適当に働いて、適当に儲かって、みんなが幸せになれる社会を作り得るように思うのだが、そんなことは、やっぱり夢物語なのだろうか? 

14th,November,2000 by Osamu Yamanaka


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