日曜日午後のTOKYO FMで、山下達郎氏が担当している番組の中の1コーナー?「棚からひとつかみ」の盗作「CD Rackからひとつまみ」の連載を開始していきたいと思います。

 内容は、現時点での「おすすめMusic紹介」です。達郎氏のように過去の名曲への造詣が深いわけではありませんので、私が今聴いている音楽を、古今東西ランダムに紹介していきます。第1回目のテーマは、「J-POP個性派キラリ」です。

 例によって不定期アップデートになってしまうと思いますが、なにとぞよしなにお願いいたします。


「J-POP個性派キラリ」February,1998

 まずは、ここ最近の大ヒット!SHOGUNだっ!

1.「NEW ALBUM」 SHOGUN

 そう、知る人ぞしる、あの芳野藤丸、ケーシー・ランキン達が在籍する、往年の名AORバンド「SHOGUN」の1997年12月発売の新譜です。SHOGUN復活プロジェクトに乗って、なんと17年ぶりのアルバムリリースとか。

 収録曲の曲調は、どの曲も基本的に昔と変わっていません。良質のAORを、現在の録音技術を効果的に使って、余裕たっぷりに演奏しています。昨今の、根性はプロでも音楽性はアマチュアなバンドを聴き飽きた耳には、聴けば聴くほど「音楽のプロフェッショナル」とは何かを思い知らせてくれます。楽曲のアレンジ、プレイヤーとしての楽器の扱い方等々、「楽器を鳴らすというのはこういうことで、アンサンブルというのはこういうものだよ」と、改めて教えてくれます。素人はもちろん、並のプロでも到達できないであろう高い次元のバンドサウンドが、実にさりげなく実に心地よいのです。

 どの曲をとっても素晴らしい出来映えではあるのですが、中でもお薦めは、1曲目「Baby You」、5曲目「Starting All Over Again」、9曲目「Rainy Day Lady」あたりです。

 もし試聴版コーナーで見かけたら、是非一聴を強く強くおすすめします。

 

 続いてお次は、もはやみんな聞き飽きたかな?年末にヘビーローテーションでラジオを占領していた、ドリカム

2.「SING OR DIE」 Dreams Come True

 ドリカムは、たぶん今日本で一番、世代を問わずに愛されているバンドだと思います。彼らの作り出すサウンドは、親しみやすさと、適度の先端性を兼ね備えています。音楽性の確かさも言うに及ばず、実力的にも現在の日本でトップクラスのバンドであると認めざるを得ないでしょう。

 が、しかし、へそ曲がりの私は、これまで頑なに彼らのアルバムを聴くことを拒んできました(とはいえ、街を歩けば流れているので自然に耳には入ってきていましたが)。特に聴かない理由があったわけではないのですが、デビュー当時の彼らのサウンドが、あまりにもEarth,Wind&Fireに似すぎていたため、私の中では「聴く価値なし」と決めつけていたのかもしれません。CDショップへ入っても、彼らのアルバムを手にすることはありませんでした。ところがそんな私が、ついにドリカムの手の中へ陥落する日がやってきたのです。今の気持ちは「ホームページで紹介してしまうほど彼らは魅力的だ」と、言っておきましょう。

 きっかけは昨年のクリスマスの頃のお話。

 原宿付近をクルマで何気なく走っていたら、TOKYO FM(だっったかな?)で彼ら生出演の特番をやっており、クルマのラジオから彼らの声が流れるままに、聴くでもなく聴いていました。ニューアルバムの紹介等々を行いながら、ライブも含めて番組は進行していきます。私のクルマも、淡々と246号線を原宿方面へ左折しました。しばらくすると番組では、彼らが毎年代々木公園の敷地内に立てている巨大なクリスマスツリー「Winter Wonder Land」の点灯式のカウントダウンが始まりました。番組の中で、一応「Winter Wonder Land」のありかの説明をしてくれたので、原宿〜代々木付近にあるのだと言うことはわかりましたが、それがどこにあるのか正確にはわかりません。私は、カウントダウンが始まったラジオを聴きながら「この辺だけど、見えないよ〜」とか思いながらクルマを流していました。

 すると、ラジオから聞こえる「3、2、1、ゼロ〜」の声とともに、私が走っている道の左前方の薄闇の中に、突如巨大な「Winter Wonder Land」のイルミネーションが出現したのです。きらびやかながらも決してどぎつい派手さはない、綺麗なクリスマスツリーでした。ラジオから聞こえる声、目の前のクリスマスツリー。あまりの偶然に、点灯の瞬間は、素直に感動していました。同時に、こんなに素敵でばかばかしいことに、毎年大金を費やしているDreams Come Trueを好きになり、ちゃんと聴いてやろうじゃないかと、翌日初めて彼らのアルバムを手にしたのでした。

 良い曲がそろっているのですが、私のお薦め曲は、3曲目「あはは」、4曲目「Peace!」、6曲目「たんぽぽの堤防」、9曲目「Marry Me?」あたりです。

 

 お次は、昨年J-Waveのクリスマスソングとして、清楚なサウンドがヘビーローテーションされていた、The Eccentric Opera!

3.「Noel」 The Eccentric Opera

 あまり詳しいことは知りませんが、噂ではThe Eccentric Operaは、ヨーロッパにクラッシック音楽の修行のため別々に留学していた日本人女性二人が偶然彼の地で知り合い、そのままヨーロッパで活動を開始したユニットとのこと。

 クラッシックとPopの融合というとクライズラー&カンパニーが有名でしたが、彼女たちは彼らとはまたひと味もふた味も違ったアプローチで独自の音楽世界を作り上げています。一言で彼女たちの音楽を言い表すとすれば、「テクノ・クラッシック」と言ったところでしょうか?音楽の底に流れるリズムはあくまでもクラッシック的なものでありながら、表層の部分ではテクノっぽい感触のサウンドを作り上げ、更に、我々がイメージする「オペラのヒロインの声」を完璧に再現するオペラ・ボイスが、The Eccentric Operaの独創的な音楽の総仕上げを担当しています。とにかく、彼女たちの音楽を文字だけで表現しようと言うのは、非常に難しいです。それほどまでに独創的です。

「Noel」は、昨年のクリスマス向けに制作されたミニ・アルバムで、お勧めは、1曲目「The First Noel」、4曲目「Salve Regina」、7曲目「kyrie」(「Salve Regina」「kyrie」は作曲も彼女たち)です。

 

 本日最後は、意外な人、いきます。

 吉田拓郎だぁ!!

4.「Minna Daisuki」 Takuro Yoshida & Love2 ALL STARS

 吉田拓郎はもちろん、高中正義、森高千里、そうる透、中西圭三、トータス松本、佐藤竹善、松田弘(S.A.S)、坂崎幸之助(アルフィー)、野村義男等々、どうやったらこんな顔触れが集まるのか想像できないようなそうそうたる顔ぶれがそろって、70年代の吉田拓郎の代表曲を新しくアレンジし直して演奏した吉田拓郎のセルフカバーアルバム。元はと言えば某TV番組から始まった企画なのだと思いますが、こうして作品としてリリースしてくれるとは嬉しい限り。吉田拓郎を知らない人には格好の入門盤になることうけあい。じつは私も拓郎の曲を良く知らないので、このアルバムが事実上の入門となりました。

 収録されている多くの曲は、20年も前に作られた事を忘れさせられるくらい十分に楽しめるだけの魅力と個性を持っています。「我が良き友よ」の歌詞は全くもって感動的ですし、「春だったね」のみずみずしさは聴いていると思わず元気になってしまいます(別れの歌なんですが・・・)。

 それにしても、ボブ・ディランの強い影響を受けたと言う吉田拓郎の歌い回しは超独創的で、収録曲はどれもこれも吉田拓郎でなければ多分うまく歌えないのではないかと思うほどの「拓郎節」のオンパレードです。最近の人気バンドの新曲など、同じラジオ番組でこのCDの収録曲と一緒にオンエアされようものなら一発で吹き飛んでしまうのではないかと思うほど、オリジナルで印象深いものがあります。唯一聴ける新曲でも勿論「拓郎節」は全く健在です。

 お薦め曲は、5曲目「旅の宿」、7曲目「春だったね」、8曲目「我が良き友よ」(森高がドラムで参加!)、12曲目「たどり着いたらいつも雨降り」、ボーナスCDの「全部だきしめて」(新曲)あたりです。

1st,February,1998 by Osamu Yamanaka


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