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 毎回、その時その時のお奨め音楽を紹介していくこのコラム、今回のテーマは「この1曲!」です。

 昔から曲重視で音楽を聴いてきたためか、例え全く無名なアーティストの作品であったとしても、そのアーティスト代表するような曲にはとても好きな曲が多いです。相変わらず古めの曲が多いですが、時代を超えた(あるいは、越えそうな)「この1曲!」を早速紹介していきたいと思います。


「この1曲!Part.1」May 1999

 
一発目は、全然古くない日本のバンドHysteric Blueの「この1曲!」だ!

baby Blue1.「春〜Spring〜」Hysteric Blue

Form 「Baby Blue」

 今年デビューしたばかりのバンドに「この1曲」と言うのも何だかなぁ、と思わないでもないですが、とにかく久々に心が動いた日本の歌です。

 このアルバムの3曲目、大ヒットしたのでみんな知っている「春〜Spring」は、時代を超えた名曲だと思います。巷では、「ジュディ&マリーの亜流だ」等と言われることもあるようですが、こんな作品はジュディマリには作れないでしょう。メロディの良さもさることながら、プロデューサー&アレンジャー佐久間正英氏の力を借りた勢いのある演奏も素晴らしい出来映えです。

 佐久間氏は、初期Boowyのアルバム作りに深く関わっていた人で、初期Boowyの勢いのある演奏を陰で支えていた知る人ぞ知る人です。そんな名プロデューサーは、Hysteric Blueのおいしい部分を取り出すことにも見事成功したようです。

 ただしこのアルバムには、「春〜Spring」以外にそれほど目立った作品はありません。粒選りな曲が揃っていますが、「春〜Spring」以外には、際だった個性を感じる作品がありません。次回作では、誰が聴いても「これはHysteric Blueだ!」とわかるような作品を期待してます。

 

 

 次は、一気に古くなります。このアーティストは、みんな覚えてないだろうなぁ・・・Charleneの「この1曲!」です。

 

Charlene2.「I've Never Been To Me」Charlene

From 「I've Never Been To Me」

 1982年、どこからともなく突然現れ、1980年代半ばにはフェードアウトしたがごとく消えてしまったモータウンの白人女性シンガーCharleneのデビューアルバムです。

 このアルバムの1曲目「I've Never Been To Me」(邦題「愛はかげろうのように」)は、彼女の最大のヒット曲にして、音楽が時代を超えた例として最適なサンプルかもしれません。

 Charleneと言われても、「それ誰?」と言うのが最も普通の反応でしょう。残念ながら彼女は、もうとっくの昔に忘れ去られてしまった人です。「I've Never Been To Me」あるいは「愛はかげろうのように」と言う曲名すら、一般的にはとっくの昔に忘れ去られてしまっています。

 しかし、Charleneと言うアーティストを知らなくても、「I've Never Been To Me」と言う曲名さえ知らなくても、きっとこの曲を聴いたことがないという人はほとんどいないのではないかと思います。聴けば必ず「ああ、この曲知ってる」と思うこと請け合いです。曲名も歌手も忘れ去られてしまったのに、メロディを聴けば誰もが知っている------音楽が時代を超えると言うことは、こういうことを言うのではないかと思います。

 「I've Never Been To Me」は、一度聴いたら忘れられない印象的なメロディを持つ本当の名曲であり、超お奨めの「この1曲!」です。なお、アルバムにはLee Ritenourがギターで参加しています。

※ジャケット写真は、現在作成中です・・・。

 

 

 3つ目は、カバーバージョンがかつて日本で大ヒットしたMinnie Ripertonの「この1曲!」です。

 

Perfect Angel3.「Lovin'You」Minnie Riperton

From「Perfect Angel」

 1970年代に鮮烈な印象を残し、わずか31歳でガンのためこの世を去った不世出の黒人女性アーティスト、Minnie Ripertonの1974年のソロ・デビューアルバムです。

 このアルバムを発表する以前にも、初期EW&Fに多大な影響を与えたと言われるロータリー・コネクションに在籍したり、CMソングの世界で活躍したり、Stevie Wonderのバックシンガーをつとめたりと充分なキャリアを持っていたミニーが、Stevie Wonderのプロデュースを得て、非常にしなやかな音世界を詰め込んで作り上げた傑作です。

 中でも大ヒットした「Lovin'You」は、とても感動的な作品に仕上がっています。夫であり、共作者でもあるR.Rudolphの穏やかなアコースティックギターと、Stevie Wonderのエレクトリックピアノ、そして小鳥のさえずりをバックに美しい旋律を歌うミニーの声は、まさに天使のごとく疲れた心を癒してくれます。

 Minnie Ripertonの代表作「Lovin'You」については、他に言うことはなにもありません。「Sha-la-la-la-la,Sha-la-la-la-la」と言う唯一無二の優しいフレーズを耳にすれば、「どこかで聴いたことがある」と思わずにはいられない、そんな優しい「この1曲!」です。

23rd,May,1999 by Osamu Yamanaka


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