システムソフトエディタ いつの間にか使わなくなっていたソフトで、ある日突然その存在を思い出し、再び使い始めるなんて事はありませんか?私は、最近ハードディスクを整理していて、あるソフトを再発見し、最近愛用しています。
そのソフトの名前は、「システムソフトエディタ」。かつて、貧弱と言われていたMacintoshの日本語作成環境を大いに補完し、当時のDOSエディタに迫る高機能ぶりでプロの文章家や論文を書く研究者、学生に大好評だったソフトです。その機能は、他の目的で使用することがほぼあり得ないくらい徹底的に日本語の文章作成に向けられており、それ故か、幅広い支持を得るには至らなかった不運なソフトでもありました。シンプルに書いてしまえば売れなかったわけで、メーカーでも優遇はされなかったのでしょう。最初のバージョンが、MacOSのSystem7(日本語版式の表記で言えば漢字Talk7)向けに作られて以来、一度だけMacOS8向けのメジャーバージョンアップを果たしましたが、その後は機能はそのままでマイナーアップデートを数回行い、2000年春にMacOS9への対応を最後に販売も終了、同年9月には全てのサポートが終了してしまい、今となっては過去のソフトウェアになってしまいました。
しかしながら、市販ソフトウェアで日本語の文章作成にここまで特化されたソフトは他に存在しません。フリーウェアやシェアウェアでは、優れたテキストエディタが幾つか存在しますが、それでもシステムソフトエディタ程のモノは見あたりません。フリーウェアやシェアウェアのテキストエディタは、それぞれ個性があって、重点を置いている機能も特徴があり、それはそれで素晴らしいのですが、システムソフトエディタの愛用者としては、一つだけ取ると帯に短し襷に長しと言う感が拭えません。システムソフトエディタは、それだけ出来の良いソフトだったと言うことなのでしょう。
既に開発もサポートも終了し、販売さえされていないソフトですが、私は、OS環境の変化にシステムソフトエディタがついていけなくなり、動作がどうしようもなく不安定になるまで、このソフトを使い続けると思います。日本語で文章を書くという一事に関しては、このソフトを上回るモノは残念ながら未だに存在しないのですから。
最近はWindows環境を使うことも増えてきました。Mac OS Xも良いと思います。でも、できれば、MacOS Xにも、Windowsにも、システムソフトエディタのようなソフトは是非欲しいです。なんとか、復活してくれないものでしょうか・・・ねぇ。
かつて、システムソフトエディタの開発に携わっていた方がもしこの文章を見て、このソフトへのこだわりを今でも持ち続けておられるようでしたら、何とか一緒にこのソフトの復活を企画してみませんか?
私はソフトの開発はできませんが、マーケティング面、販売面ならノウハウもあるので、何とかなるかも知れません。よろしければ、是非下記Mail宛にご連絡をください。23th,September,2002 by Osamu Yamanaka