会計学基礎論(後藤)・過去問
(1997年度・1998年2月20日実施)
注意事項
解答に至る途中経過および解答を指定された場所に書くこと。途中経過が正しくない解答は数値が正しくても点数を与えない。解答を得るまでの過程は理論的な整合性があれば、どんな方法でもよい。たとえば、八桁精算表を使用してもよいし、損益勘定と決算残高勘定を用いるようなものでもよい。
すべての解答用紙に学籍番号と氏名を記入すること。
問題1
神戸物産は2種類の商品(AとB)を販売している。第6期に関する資料1〜資料3を使用して、次頁の損益計算書の空欄(ア)〜(コ)に当てはまる数値を解答欄にマークせよ。なお、配当、役員賞与等の利益処分は行われず、税金も支払っていないものとする。*は数字1桁を表している。(配点50点)
資料1 第6期首の各勘定残高
また、繰越商品の金額\4,900はA商品とB商品の合計額である。
資料2 第6期の期中取引(平成7年4月1日から平成8年3月31日までに行われた取引)
資料3 期末(平成8年3月31日)の決算整理事項
問題2
上記の資料1〜資料3からA商品とB商品は、期首の繰越商品が数量・金額とも同じで、しかも期中の受け入れの数量・金額および払い出しの数量も同じで、原価配分方法のみ異なっていることが分かる。このことから、受入価格の動向と採用された原価配分方法が、その期の売上原価と次期への繰越商品の金額におよぼす影響について、商品ごとに次期への繰り越し金額を明らかにしつつ、簡潔に述べよ。
(配点50点、注 部分点なし)
問題3
前頁の資料1〜資料3に基づいて、神戸物産の第6期末の自己資本比率および第6期の売上高純利益率と総資本回転率を計算せよ。
その際、貸借対照表の資本の部の合計金額は、利益処分を行っていないため、期首の資本金に当期純利益を加算した額とすること。また、計算過程では式を明確に示し、割り切れない場合は下記の解答欄に当てはまるように小数点以下第3位を四捨五入し、2桁目まで答えること。
さらに、貸借対照表の金額と損益計算書の金額が一つの比率の分子・分母に表われる場合、貸借対照表の項目については、期首と期末の平均値を利用すること。
(サ)〜(ナ)にあてはまる数値をマークせよ。(配点30点)
神戸物産の第6期末の自己資本比率は、(サ)(シ). (ス)(セ)%である。
神戸物産の第6期末の売上高純利益率は、(ソ)(タ). (チ)(ツ)%である。
神戸物産の第6期末の総資本回転率は、(テ). (ト)(ナ)である。
問題4
下の資料4〜資料6に基づいて、当期製品製造原価と期末仕掛品を計算せよ。なお、直接材料は行程の始点で一括して投入され、その他は加工進捗度に比例して投入されるものとする。原価配分法は総平均法を使用している。(ニ)〜(ノ)に当てはまる数値をマークせよ。*は数字1桁分を表している。(配点20点)
期末仕掛品原価は、(ニ)(ヌ)*,***円である。
当期製品製造原価は、*,(ネ)(ノ)*,***円である。
問題5
引当金を設定するために要求される4つの条件を簡潔に述べよ。(配点40点)
問題6
次の2つの用語を漢字に直せ。(配点10点)
(1) ふくしきぼき (2) めいりょうせいのげんそく