［試験についての注意］
問題
I 単一製品を生産、販売する独占企業を想定する。ここで需要関数 p = α ― βq
費用関数 C = cq
ただし、p : 価格、q : 販売量、C : 総費用を表す。また、α、β、cは、いずれも正の整数とし、α>cを満たしているものとする。
以上の設定のもとで、次の設問に答えなさい。
問題1 売手の最適な「価格」、「販売量」、「利潤」を求めなさい。
問題2 最適価格における「需要の価格弾力性」を求めなさい。
問題3 最適価格における「独占度」を求めなさい。
問題4 最適価格における「消費者余剰」を求めなさい。
問題II
2種類の商品（第1商品と第2商品）を販売するケースを考える。各商品の限界（＝平均）費用は、各々C1 = 20、C2 = 30とする。消費者には4つのタイプがあり、
Aタイプの消費者は（第1商品の留保価格が10、第2商品の留保価格が90）
Bタイプの消費者は（第1商品の留保価格が45、第2商品の留保価格が55）
Cタイプの消費者は（第1商品の留保価格が60、第2商品の留保価格が40）
Dタイプの消費者は（第1商品の留保価格が90、第2商品の留保価格が10）
とし、各タイプごと1人で、合計4人の消費者がいる。また、各消費者は各商品をたかだか1単位購入するものとする。
以上の条件のもとで、次の設問に答えなさい。
問題5 単品ごとに販売するとき、第1商品と第2商品の最適価格と利潤を求めなさい。
問題6 2種類の製品を抱き合わせて販売するとき、抱き合わせ商品の最適価格と利潤を求めなさい。
問題7 単品価格と抱き合わせ販売を併用する時、各商品の単品価格と抱き合わせ商品の価格、さらにそのときの利潤を求めなさい。
問題III
以下の語句について説明しなさい。問題8 二部料金制（two-part tariff）
問題9 囚人のジレンマ
問題10 屈折需要極線
最後に、時間が余れば、授業についての感想・コメントを簡単に書いて下さい。