殺人現場の近くまで来ると……。
「ちょっとあんた、ここは立ち入り禁止だ、捜査の邪魔になる。」
案の定、俺は後ろから警察官に飛びとめられて…やばいなぁと、俺は振り向いた、そこにはちょっと若い感じの私服警官らしき人物がいた。
はあ、やっぱり無理あったか…
「すいません、すぐ出て行きますので」
「ったく、どこから入ってきたのやら。って……あなたは、もしかして、浅倉さんの?」
「は?」
 警官はそう言って、うーんと頭を抱えた。何だこの人俺が浅倉の者だから何だっていうんだ?
「そうですが」
「あの、浅倉グループの元会長の息子さんの智也さんですよね…」
「はい、そうですが、何か…」
「これは、失礼。私とした事が…失言をお詫びします」
 何だ?最初会った頃のフレキみたいに畏まって。
「いえいえ、そんなに畏まらなくても良いですよ」
「まあ、この公園を作った張本人ですからね、そりゃま…警察もお世話になってるのはそうですが、正直…現場は見ないほうが良いですよ」
 そりゃそうだな、警官の言ってる事は正しい…いくら浅倉とは言え俺は一般人だ、そんな奴に惨劇を見せたらそれこそ、警察の面子が立たないだろう。しかもそれが浅倉の息子たる俺だったら尚更か?
「事件の事が知りたくて来たんですよね。浅倉さん」
「ええ…まあ、ちょっと」
 ここで夢の話をしたら、事情聴取どころじゃなくなるかもしれないな…どっかの研究機関送りにされたり…そんな事を繰り返すんだろうな…
「現場は見せられませんが、この事件のことはマスコミ程度に少し教えてあげられます、特別ですよ。浅倉グループの息子と話すなんてめったなことじゃありませんから」
「あの、あなたは」
「あ、申し送れました、私埼玉県警の井上晃と申します」

 

鍵爪
 第二話 『獣』


埼玉県警の井上と名乗る男は近くのベンチに座って話し始めた。
「今日まで、この事件は謎な点が多いんですよ。
第一に、今まで見つかった…死体の傷、なにか獣に襲われたような傷なんですよ。ですが私の聞いたところではそんな近くの市内動物園にも動物が逃げ出した報告は無いし…
たとえばあの裏山から熊が出てきたわけでもなし、こんだけ大量の血をあびた熊だから絶対に足跡とかなにか見つかるはず…なんだけどそれがまったく無いんです。それは動物園の動物も同じといえましょう。
 しかも、犯行時間は殆どが夜で…日中は全くそんな事件は起きていないし、そんな猛獣の目撃例も無い、可笑しいと思いません?例え夜行性でも、これだけ広い街にこれだけの人…事件が夜型から足跡も無しに消えたとしたら、まずはまだこの現場に潜んでる可能性は高いですよね…でも日中、そんな報告も事件も無い」
 確かにそうだ、夜…事件を起し、日中は何事も無かったかのように消えるなんて、普通の動物じゃできっこない。
まるで…狼男みたいだ…
「それに最大の謎です、被害者は男女なんですが、女の方の被害者がなぜか心臓を抜かれているんです」
「心臓を抜かれている?」
虎視眈々と話す警官の話に俺は驚いた、夢とまったく同じなのだ、あの化け物は確かに女の心臓を抜いて食っていた。
「私はこの前の高校生行方不明事件のことも捜査していまして、この事件となにか関係があるんじゃないかと私は思います」
確か美村って言う行方不明の少女の話をはじめた。警官は彼女は今だに見つかっていない、もはや絶望的と言う言葉を付け加えた。
 正直、心臓を抜いて食うような奴が、夜うろうろしてるんだ…もしかしたらと言う事もあるかもしれない。
「美村奈美を誘拐した犯人と、今回の殺人犯は同一犯と私は読みますが、あくまで想像ではっきり証拠は無いです」
 話を聞く限りでは俺もそう思った…
「手がかりは見つかってますか?」
「手がかりもなにも、さっきも言ったとうり足跡も無いんですよ」
 井上はそう言うとほっと息をついて…ベンチから立ち上がって。
「後は警察の仕事です。それでは私は捜査に戻らなければならないのでこれで…また何かあったら110番お願いします、それでは」
そう言って井上は去って行った。結局事件の手がかりを少し貰っただけでそんなに変わったことは無かった。
結局、現場を見せてはもらえなかったが…
俺は時計を見た、まだ9時で時間があるが、俺は自分の家へ帰った。

「おかえりなさい、どこに行ってたんですか?」
家先でフレキが出迎えてくれた、やっぱりあの笑みは誰かに似ている。
「ああ、ただいま…ちょっと中央公園だよ」
「ちょうど、自分の荷物が届きそうだったんですよ」
「そうか、あと30分ちょいあるけど」
「もうすぐつきますから、ここで待ってるんです」
「そか、だったら俺もここで待つよ……」
俺はフレキと荷物が来るのを玄関先で待つことにした。そして30分後丁度いい時間に業者が来て、真知子さんも玄関先に現われた。
「私も手伝っていいですか?」
「いいですよ、では持てそうなのを持ってください」
「では、これを持ちます」
真知子さんは手にCDやら、とにかく持てそうなのを選んでてきぱきと持って行った。
宮子ちゃんも手伝ってくれて、少しでもフレキの役に立ちたいと重たそうな箱を持とうとしたが結局持てなかったらしく、フレキに持ってもらったらしい。何だか微笑ましい限りだった。
「助かりました。ありがとう」
「フレキさん、私役に立った?」
「ああ、役に立ったよ、ありがとう」
 フレキは笑って宮子ちゃんの頭を撫でてやる。
「フレキもてもてだな、羨ましいよ」
「妬いてるの?智也君?」
「そんなわけじゃないけど……」
 片付けも終わり、宮子ちゃんとフレキと俺とで話をしてる。
「フレキ、お前…裏山の神社に行きたいって言ってなかったか?」
「あっそう言えば忘れてました。ではさっそく行きましょう」
「二人とも、あの神社に行きたいの?私、少し不気味だから苦手だなぁ」
 たしかに、あそこはちょっと不気味な所があるけど、まあそこがいいんだが。
「俺は一度行って見たいって思ってた所なんだよな」
「自分も、この町に来てからいろんな場所に行きたいなって思ってたんだ」
「そうか、じゃあ…私も行っていいかな?」
「宮子ちゃんお化けとか大丈夫なの?」
「だ、大丈夫だよ!」
 宮子ちゃん、冷や汗をかいてるよ…
「無理についてこなくても…」
「大丈夫だもん、お化けなんて…怖くないもんそれに…智也君は、忘れちゃったかと思うけど…小さい頃」
 確か、俺達が子供だった頃の出来事があって宮子ちゃんはお化け嫌いになったんだよな。
「あ、確か…あの神社の墓地でかくれんぼしてた時、急に居なくなっちゃったんだよね、そんで親父と、一緒に手分けして探して…夕方になってようやく見つけてさ」
「ぶー、半分あってて半分違うよ〜」
 宮子ちゃんはぶーっと膨れてしまった。あれ、なんか間違ってたっけ?
「もう、いいもん!いざとなったら、フレキさんが守ってくれるから…ねー」
 猫なで声で、宮子ちゃんはフレキの腕に抱きついた。
「う、宮子ちゃん…」
「フレキ、もてもてで…羨ましいぞ〜顔真っ赤にして照れやがって」
「からかわないでくださいよ、智也さん」
 結構似合いのカップルじゃないか…こいつ等。

 結局、俺と宮子ちゃんとでフレキに街を案内してやり…最後に三人で神社に案内して行った。やっぱ、ここは少し不気味で…宮子ちゃんなんかずっとフレキの後ろにいる。
俺達は長い階段の上の神社にたどり着いた。
「ここが有名な神社だ。この神社には昔侍に切り落とされた鬼の手があるらしい」
「お、鬼ぃ!?」
 宮子ちゃんも地元なら知ってると思ったんだけどな…あ、お化けとかの類、怖いって思ってるから、知ってるはず無いな。
「鬼の手か……」
 フレキはどこか、怖い顔をしていた…
「早く、見てみたいな…」
どうしたんだと思いながらも、俺達は境内に入ってみた。
しばらくすると、俺達の前に宮司さんらしき人がやって来た。宮子ちゃんはさっきからフレキの後ろにいる。
「では、早速きかせましょう、さあ、あがって」
 ここの宮司さんとも、子供の頃からの顔なじみだな…俺は子供の頃、神社の中に入りよく遊んだもんだ。
「智也さんも、だんだん旦那様にも似て来ていらっしゃる」
「そうですか?いや、久しぶりです」
そう言えばよく親父と初詣に行った時もあったな、宮司さんはお茶と怪しげな木箱を持ってきた
子供の時からこの木箱の中が子供心に知りたかった。親父が死ぬ前にこの伝説の鬼のことをはなされてさらに興味が沸いた。
「さて、この木箱の中にある物の昔話を話しますかな」
そう言って宮司さんは俺達に話し始めた。

なんでも、昔、その鬼は遠方から来て、当方に住みし獣に変身する者達を倒す為にやってきたと言う、でその鬼は獣達と戦い、生き残った一匹の鬼は…ある侍と対決し刀で右腕を切り落とされてしまう。
命からがら逃げ延びた鬼は、人間の女と交わり子供を作ってから死ぬという結末を辿ったのだった。
んで、その侍に切られたその鬼の手がこの木箱の中にあるってか。
宮司さんはゆっくりと木箱をあけた、異様な形のその腕は、もうミイラ化して灰色になっている。指には獲物を引き裂くような5本の長いナイフのような爪、手の大きさから言えば俺の手の何倍かある。
 勿論フレキのよりもでかい。
「うわー、不気味だよー本当に鬼の腕なの?」
「さようでございます」
 宮子ちゃんは鬼の手の異様さを怖がっている、その横でフレキは難しい顔をしながらじっと腕を見ていた…
 さっき見たような、怖い顔のフレキ…いやさっきより、何だか嫌な感じがする。
 見せなかった方が良かったかな。

 でも、これを見ていると…なんだろう、こう心臓の音が上がってくるような…

 ドクン…ドクン…ドクン…

 血が騒ぐって言うか、なんていうか…こう……
「………」

 始めてみるはずなのに、そうでないような気がする。

「ありがとうございました」
 しばらく話をして、俺は宮司さんにお礼を言って…フレキと宮子ちゃんを連れて神社を後にした。
「また、来てくだされ」
 宮司さんは、手を振って見送ってくれた。
「宮司さんの話恐かったね〜フレキさん」
「そうだね……」
 あの鬼の話の後、怖がってる宮子ちゃんに宮司さんが…落ちのついた怪談話を話してくれた、何故かフレキも何だか白目向いて、固まっていたが…まさか…フレキもこういう話苦手なのか?

俺は何か少し違和感があった…なんだろう…さっき、腕を見てからか。
「智也さん、どうしたんです?行きましょう」
「ああ」
もしかしたらこの殺人事件もの失踪事件もこの伝説と何か関係が……ないか。
だいたい鬼なんて、昔の人間が見なれない外人をみて、そう思っただけなんだろうし、刀を作る職人さんが、火の明かりに当たってるところとか見間違えたとか…。

あの夢もただの夢だ。あんな狼の頭の化け物がこの世に存在するはずもないし俺があの夜寝てて起きてあそこまで行って見たなんて考えられない。

そう、あれは……夢。




……
………

 親父様の祖に会って見た…、やはり…俺の獣の血の怨念が、それを拒絶している。先祖の血は遺伝して、まだ祖を怨んでるようだ。
 恨みの血が俺を、獣にする衝動に駆り立てるんだ…もうこんな血、必要ないのに…

 彼はやはり、親父様の言う前者のほうだった…今のところはだが…彼が自分の過去に気づいて、いつ後者に移行するか解らない。
 俺はその時、彼を殺さなければならない…親父様が言うように……

「ゲリ…」
 弟と共に、俺は…彼を殺す事が出来るのか…




俺はその夜また夢の中に居た…なぜ俺が、この夢を見るのか一行に見当がつかない。ただ、何かにリンクするように俺は……でっかい池のある公園に居た。
もしこの夢が現実に起きてる事なら…俺は一体…
『獲物……獲物は、何処だ…』
奴だ、奴の気配がする…

犬の頭をした怪物は、暗闇の茂みに身を潜め獲物を狙うライオンのように隠れた。
化け物の隠れている茂みの近くを若いカップルが歩いてきた。
来るな!そこには、怪物がいる!!
俺の制止の声は、彼らに届くはずが無く…俺の横を素通りして行った。だめだ、殺されてしまう…本当に、これが本当に起きてる事なら止めなければならないのに…

その思い空しく茂みから、黒い影が飛び出し若いカップルの背後に現れ気配を隠しながら近づいていった。

若いカップルを見て、不気味に笑い、口から唾液を出しながら、近づいて行く。
『女……獲物……』
女の方を見て、奴はにたりと笑った…こいつまた、心臓を欲しいのか…。
ザ!
 奴は前見たように、驚異的な跳躍力で飛び…若いカップルの前に現われる。
突然現われた化け物に…若いカップルは二人とも、腰が抜けたのか恐怖でその場に座り込んだ。悲鳴も上げられないほどの恐怖で声が出ないのだろう…声が出ない…
『心臓……男はいらない。食い殺す』
奴は、逃げようとした男の腕をつかみ、頭をその巨大な口に一飲みにして首から引きちぎった。
ブチッ
悲鳴を言う間もなく…男の頭は首から無くなり、首から大量の血を流した。
彼女にその返り血がかかった。
「…ひっ……キャーーーーーーーー!!!」
ようやく出た、悲鳴とともに彼女は逃げ出した。
『俺から逃げられると思ったか…馬鹿な奴め……』
奴は体制を低くして、足のばねを使って跳躍した。
シュバッ!!
ジャンプと言うより、鳥が飛翔しているようだ…あのでかい図体であんなに…奴は数10メートルまで逃げた彼女の前に出た。
「ひっ……」
『グルルルルル、ガーーーー!!!』
吠え立てて彼女の再び腰が抜け、失神した。
「ひっ」
ガツン!!
奴は彼女の首をそのでかい手で押さえ身動き取れないようにする。当然、爪がアスファルトに刺さって人間の力ではとうてい外せない。
「誰か…助けて…」
彼女は泣きながら、誰かに助けを求めた…
でも周りには人すらいない、いたとしても奴に食い殺されるのが落ちだ…
奴が地面に突き刺さっていない方の右腕を胸元にゆっくり下ろし始めた。
もう駄目だ…彼女も…
ゲシッ!!
そう思ったその時、奴の顔を隣から何者が蹴りとばした。
俺は視界をやると、人影らしき黒い影があった。

人影から赤い二つの目が輝き、槍か長刀かわからないが長い棒みたいなのを持ってるのが見えた。
奴は、地面を転がりながら立ち上がり、その蹴りつけた者の方を睨みつける。
『グゥゥゥ、はぁぁぁ…』
赤い目の男が彼女を見つめて。
「死にたくなければ、さっさと逃げろ」
赤い目の男が言い…彼女は涙目でこくりと頷いて、ふらふらしながら後ずさりしてその場を離れた。
 聞き覚えのある声だな…

『貴様!!よくも、邪魔してくれたな!!食い殺す!!』
 化け物が殺気立って叫び、そいつを獲物に変更して…飛び掛っていった。
「やはり、ゲリの死者か……」
赤目の男から、奴に対して露骨な冷気が出てきた。なんだ、この男の声に聞き覚えがある。暗くて顔がよく見えない。
「死ぬのは俺じゃない、貴様だ」
 飛び掛る化け物の攻撃に赤目は、それより更に早く動いて避け…化け物の後ろを取った。
早い、人間並みじゃない。
『グロウ!!』
化け物は後ろの赤目に爪を振るが、再び…それをすばやくかわし…
「遅い…」
更に化け物の背後に回りこみ、勢いを付け…持っていた棒を水平に振った。
ザシュ!!
勝負は一瞬にして、一撃でかたがついた。
勢いを付けた赤目の振った棒に、化け物の首が一刀両断され切り落とされた。
スピードと強烈な風圧が掛かったためか、首を切り落とすまでの切れ味を生んだのだ、それでも、かなりの腕力が必要となるに違いない。人間技じゃない…
奴の首が地面に落ちて、首を無くした体が力なく…池に落ちた。
ザバーン!!

戦いが終わって、曇り空から月が現れて夜の公園に明かりをともした。
そして青白い月明かりが赤く、その現場を照らし出す。死んだ男の血と…怪物の血が現場を赤く染めていた。そして返り血を浴びた赤い目の男は悲しそうな目をしていた。その顔は……俺のよく知る顔だった。

フレキ!?フレキなのか!!

「はっ!」
 俺は飛び起きて、頭を抱えた…なんだよ今のは…?
再び見た悪夢…なぜそれに……フレキが出てきたんだ?それになんで、あの化け物を殺したんだろう…夢だと本当に思いたかった。

俺はベットから降りて、居間に向かった。行く途中…俺は、フレキに会った。
「おはようございます」
「あ、ああ、おはようフレキ」
 何時ものようにフレキは虫も殺さないような顔をして俺に聞いてきた。
「今日は調子でも悪いんですか?顔色が悪いですよ」
「ああ、何でも無いんだ」
俺はフレキと一緒に居間に行った。あの夢が本当に夢なら、ニュースで取り上げられているはずだ…

フレキがなぜ俺の夢に出てきたのか解らない、あんなフレキ…見たこと、いや…一度ある…、あの神社で鬼の腕を見た時のフレキと同じだった。
あれはただの夢だと思いたい…だが何か気になる。
居間では、真知子さんと宮子ちゃんが迎えてくれた。
「あっおはよう、智也君、フレキさん」
「おはようございます、二人とも…」
 今見る限りでは、フレキもいつも通りだし…何もない。
「二人とも、また殺人事件が起きたって、二日連続だよ」
「えっ!!」
宮子ちゃんの言った事に耳を疑った…信じたくなかった、夢で見たことがまた現実になって見えるのか……。
「今度は4丁目ですから近いですね」
真知子さんが言った、4丁目の公園には確かでかい池があったはず。
4丁目と言えば家に近い…段々こっちに、近づいてきているのか?
『警察の話では…被害者の一人は首を何物かによって食い契られていて現在その首を捜索中と共に身元の確認をしています。もう一人の被害者も首を斬られていてこの被害者の方は鋭利な刃物のようなもので斬られていることから見て、犯人は推定でも複数いるもようです、なお胴体はこの池で発見された模様で発見当時は全裸だった様子です』
まったく夢と同じだ……この池もこの情景も…。殺され方も…
『新しい情報が入りました。現場の近くにいたと言われる目撃者の人を発見しました。また新しい情報が入り次第追って報告します』
「智也さん……どうしたんですか?顔色が悪い」
「あっああ、何でも無いんだ。フレキ、俺気分が悪いからちょっと寝てくる。ニュースのこと最新情報があれば覚えといてくれ」
「えっニュースですか?わかりました」
俺は朝飯を食って自分の部屋に戻り、目を閉じた。

まだ信じられない、なぜあんな夢が現実になるんだ。そもそも、フレキって何者なんだ?俺が知ってるフレキ…知らないフレキ…

 フレキ…お前は何者なんだ?

第3話…『誘拐』つづく

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