聖さんは俺に3日前の戦いの前夜に浦谷を診断させてもらった結果の書いたカルテを見せた。
 あの短期間にいろいろな角度からあの浦谷を診断している…流石にこれには俺も感心した。流石は俺の主治医にしてSUPの医療班きっての才能だ。
「医学的な眼で見て、解剖の結果(実は短時間で済ませた)浦谷の体…つまり、あいつの体内構造はまったくと言って良いほど、地球人に似た構造だ。ちゃんとした脳みそがあり、心臓が動いてる…まあ同じクル出身のダップ殿よりかは人間臭い体だ…」
 クルマジックパワーによる、あの召還のシステムも医学的にはよく解らないというわけか……
「次は、人間性の面から観察してみた…解剖後、それなりにあの男と話してみた。見事に気づいてなかったぞ…解剖された事」
「まあ…あのおっさんの事だ…米の事しか頭に無かったのだろう」
 そう言うと、聖さんははははと笑って腹を押さえる。
「ははは、確かに君の言うとおりだ…あの男は口は悪いわ、態度はでかいわで…手のつけようが無い…まあ、佳乃や君が連れて来た妹分達にこいつに止められなければ、今頃は海の藻屑と化していただろうな」
 こいつと言うのは俺の膝の上に入るポテトの事だろう…
「物騒だが…まあ、解らないでもないですよ……」
「だが結果的に私達はあの男に助けられたと言うわけだ…」
 それはそうだが…ギガ・ブースターライフルの威力をサテライトキャノンの暴発と言う形で食いとめた奴の発想は全く冷や冷やさせられた…
「それも事実なんですが…どんなもんです?」
「この街に来た頃の国崎往人と似通った感じだが、あいつよりかは口が悪い。だが度胸だけは座ってて決して自分に嘘はつかないタイプと見た……」
 短所の後に長所を言ってくれる…まあ解らないでもないが…
「戦闘能力の面ではまだ、君には遠く及ばない…だが、奴の事だ…いつかは化けるかもしれないと私は見るのだが…陣内君もその口だろう?」
「………」
 正直な所、認めたくは無かった…あのおっさんにそれだけの力や度胸があるとは思えない。背負ってる物も何も無く…駄々自分のために生きる。それはいい事なのだが…単細胞で俺には理解しがたい奴だ…
 鮫島も同じだ…あの弱虫な機械オタクが、一団体の悪(やくとは正義と言うが)の首領を名乗ってると言う、ご立派な話だ。
 だが、心のどこかで浦谷と鮫島を認めている俺がいる…浦谷はあの発想が無ければ、俺達は街ごと消滅していたに違いない。あの戦いで勝利を収めたのも奴の戦略の不可能に近い発想があったからこそ…俺はここに居る。奴はいつか化けるに違いないと思う…
鮫島も同様に…SUPでのあいつの功績は目覚しい事は認めているし、奴は友人だと思っていて、どこかで名雪の事で応援してやりたい気持ちもある…。あいつも未知数の頭脳とあれくらい強いロボットを作れる…という点…それに何よりもギュレルが放ったと思われる、鮫島を操る装置…まあ効いてる事には効いているが…ギュレルのいう事を聞かなかった…鮫島は『ドクロべえ様』と言っていたが、ギュレルが何を送ったかは知らないが…ただの精神反転の機械になってしまい、鮫島は操れ切れなかったと考えてもいいかも知れない。鮫島は、無意識だがギャラクシアンの科学力を凌駕している…その気になれば俺を倒せるほどのロボットを作れるかもしれない。
「やはり、君も…彼らの力を少なからず認めている。だから協力しているのだろ?」
「……ああ」
この二人はまだまだ未知数だ、味方につけたら心強い味方に…それに敵に回したら絶対に危険な存在にちがいない…
「君が彼らの事になると楽しそうな顔になるのはそのせいか?」
「いえ…むしろ、行き先不安って感じに似てますよ…」
 俺はそう微笑みかける…聖さんもまた高く笑った。だけどそれだけの為に聖さんは呼んだのでは無いと言うことを俺は解っていた。
「聖さんは俺をその為だけに呼んだんじゃないですよね…浦谷の診断よりも……」
「…特に深刻な事、でも無いが…佳乃の事だ」

 いつに無く聖さんの表情が強張った。半分は予想していたが…


機動狩猟者
ウォーハンター『陣』

ミッション11『大気に往く者たち』

 佳乃ちゃんは、小学生の時…俺の目を負傷した時…霧島診療所に連れて来られてからの付き合いだ。まあ聖さん同様に佳乃ちゃんも長い付き合いだ…歳も割りと近いし、親しみやすかった。定期診断に一月に一度、この診療所を訪れる幼馴染と言うより妹分パート…幾つくらいか…の存在だった。
「君は覚えているだろう?佳乃の中に居る『彼女』の事を…」
「…ああ。覚えていますよ」
 『彼女』とは佳乃ちゃんにある…俺やみちるちゃんと同じ、『空にいる彼女の魂の片割れ』だからだ……。今まで気づかなかったが、今年になり…自分の運命を知り…後で恋香が示したポイントに居たこの子が…そうだった。
 だが、その事を知るより前に俺は佳乃ちゃんが『彼女』になった事を知っていた…随分前、定期診断に来た時に俺は佳乃ちゃんに何かとり憑いてるのに気づいた。
彼女は俺が知ってる元気で笑ってた佳乃ちゃんじゃなく、全くの別人だった……
理由もその時聖さんから聞いたのだ。
「彼女が…ここ最近になって出てこなくなってきた…」
「……」
 あの戦いの後、陽炎のように消えて行った…もう一人のみちるちゃんから聞いた言葉が思い出された。
『空の、前のみちるを作ってくれた…悲しい翼の人がね、もうすぐ、時が来る…って、言ってたよ…もう、悲しい運命は終わると思う』
「あの時、前のみちるちゃん…が、今のみちるちゃんを通して言った言葉です」
「やはり……遠野さんの妹さんも…神尾さんの娘さんに佳乃…そして君と同じ『羽の運命を背負う者』だったか…今の彼女を通したのなら、それ(前のみちる)は本来産まれるべきであった…遠野さんの実の妹の方だろう」
「……え?美凪さんとみちるちゃんって元から姉妹じゃ…」
「今のみちる君と遠野さんは言ってみれば、君と川澄さんのような関係だと思ってくれ。だが…君の言う、前のみちる君は…多分…産まれることの無かった『みちる』だろう」
 美凪さんとみちるちゃんに…そんな事があったなんて知らなかった……これも一種の『悲しい運命』と言う物なのだろう。
「みちる君が言うなら…何となく信憑性が沸いてくるな……」
「悲しい運命の終わり……か」
 佳乃ちゃんに居た彼女が段々と居なくなって行くのも…多分その運命の終わりが関わってる物だと、思いたい。
 その終わりは果たして、希望となるのか…はたまた、絶望か…
「その言葉が正しければ…佳乃に居る彼女もまた消えるかもな…」
「だと、良いですね」
 正直不安を拭い捨てられなかったのは言うまでも無い…悲しい運命の終わり、と言う事は何かが絶対起きる前触れと取ってもいい…
「終わるという事は、『君の呪い』もいつかは解かれる…かもな」
「でしょうね…」
 千年の呪い…それはあの冬が終わったとは言え、未だに俺の体に宿っている。あの後ようやく恋香の存在に気づいたが…俺の右目は未だに呪われた力を失っていない。
「お、話してる内に…飼育係の終わる時間だな」
 聖さんはさっきまで暗い雰囲気を拭い去るように時計を見て言った。
「陣内君、せっかく来ているのだから佳乃を迎えに行ってくれたまえ」
「え?話は終わったから、俺はもう…」
 時計は、バイクで走って十分帰るのに必要な時間だった。
「また泊まっていけばいいだろう、今度はサービスするぞ」
「いりません、あいにく間に合ってますので……」
「ほう、あくまで拒否するか…」
スチャ


「行ってきます…」
 すぽっと頭に刺さったメスを引っこ抜いて、俺は佳乃ちゃんを迎えに、大気高校へと向かう事にした。何だろう、この不安な感じは……
 俺は鞄の刀を竹刀を入れるスポーツバックに入れて、ブレスを随時携帯する事にした。
「……」
「陣内君、佳乃をくれぐれも危険な目にはあわせないでくれ」
 寂しげに聖さんは背を向けてそういったがすぐにくるりと反転して…
「こいつを連れてけ、何せ君と佳乃が一緒に居たんじゃまたトラブルが起こる様で、巻き込まれるんじゃ無いかと気が気ではないからな、わははははは」
「……」
 一度聖さんと本気で戦いたい、今心の中でそう思った…

 そんな危険な事を考えつつも、俺は聖さんに渡されたポテトを頭に乗せて…佳乃ちゃんの学校に向けて歩き出した。佳乃ちゃんの学校には…定期健診のときに佳乃ちゃんを今の如く送り迎えするため、ルートは覚えてるつもりだ…
「戦いになってからも、これだけは変わらないか……」
 以前の戦いは、何とかこの街を守ったものの…地球全体が戦いに巻き込まれたらそうと言ってられなくなる。『嵐の前の静けさ』と言う言葉がしっくり来るくらい平和な町だ…
 その中でこの街に現われた俺やあゆと同じ運命を持つ三人の継承者、運命の形は違えど…彼女達や俺の共通項は『羽』だ…。終わるといっても、これからが苦しいかも知れないと不安になる…勿論俺も同様だ。
 それに、あの神社に祀られたご進退の羽は『神奈の羽』に間違いない。その羽の力は強大だと聞く…もしまたギャラクシアンが奪還に来ないとも限らない。それに俺たちも『翼人』の生まれ変わりでもある存在、奴等に気取られて遅いに来たら……
 その可能性もありうる…俺はその時は守らないとならないのだ…聖さんに言われた事は当然だ、佳乃ちゃんだって狙われる可能性だってある。守らなくては…この力で…
「おお、お前帰ったんじゃなかったのか?」
「??」
 俺の横にはいつの間にか、背の高く白い『がおがお』と恐竜のプリントがされたシャツを着た男が立っていた。
「国崎?まあな…霧島診療所に、少し野暮用で呼び出されたんだ」
「お前もあそこの殺人医師と知り合いなのか?ってそいつも居るし…」
「ぴこ!」
 よっと言わんばかりに俺の頭の上で、国崎にポテトは挨拶をした。
「で、国崎…そのふざけたシャツは何だ?」
「あ?これか、オレが最初にこの街に来た時そこの居候先の小娘から貰ったんだ…この町で始めてだったな…その小娘に変なジュース飲まされたっけ?」
 国崎は「思い出しただけでも嫌だ…」と言った。俺はそれが本心で嫌がってないと見て少し噴出してしまう。本当似てるかもな、浦谷と…
「ほーんと、変な奴だったよ…まあこの街には、いっぱい変な奴が多いからな」
「はは…、お前も相当素直じゃない男だな」
「そうか?だけどな、変な奴等だからこそ、放っておけねぇって事だ…あいつら頬って置くとどっかにぴゅーって飛んで行っちまいそうだったし」
「……ま、そうだろうな…」
 あの連中は放って置いたらどっかに飛び去ってしまいそうな翼を持っている…だからこそ…引き離さないでいて欲しい。
国崎、お前がここに戻ってきた理由…何となくわかってきた。
「お守りご苦労さん」
「あ!人事みたいに言うな!」
「顔赤いぞ…」
 そんな風に俺はふざけながら歩いてたら、少し気になる事があった。
「国崎、あんたは何故こっちの方向に歩く?」
「ん、お主は可笑しなことを聞くな…お前こそこっちに何の用が…」
「俺はな…」
「オレは…」
「「佳乃(ちゃん)を迎えに行くんだ」」
 見事に、声が合わさった…気が合うな、こいつ…じゃなくて!
「お前もか?」
「そういうお前だって…あ、聖さんのことだ…定期健診の時しか来れない俺の変わりに国崎をよこしたに違いないな」
「マジか?お前も、何か弱みを…」
「はぁ?何の事だ……」
 国崎は、聖さんに何か弱みでも握られているのだろうか…とも角、国崎と共に佳乃ちゃんを迎えに行く事にした。

 佳乃ちゃんの学校である、大気高校へと俺と国崎は足を踏み入れた。勿論ポテトも俺の頭の上に乗せてだ。佳乃ちゃんは飼育係第1号って言ってたから、多分裏庭に居る事だろう……
「ん?おかしいな、どんなに遅くなってもここには居るはずなのに…」
 裏庭にあるでっかいウサギの檻の近くにも、佳乃ちゃんは居ない。国崎は周りをきょろきょろと見渡しながら佳乃ちゃんの姿を探す。
「おーい、佳乃〜、居たら返事しろ〜」
「何してるんだ?国崎」
 国崎は近くの茂みの影を掻き分けて、佳乃ちゃんを呼んでいる。そんな所に居るのか?
「いやな、以前にそれがこういう所に居たという前例があってな…もしかしたら」
 それと言うのは俺の頭に居るポテトの事である…
「ぴこ?」
「ふざけてないでまじめに探すぞ…変な事に巻き込まれていたら、聖さんに殺される」
「……お前もそうなんだな」
「……」
 人を哀れむような目で国崎は俺の肩にぽんと手を置いた…弱みを握られてるってのはそう言う事か…
 だけど、本当に何か不安が拭い去れない…佳乃ちゃんが自分からどっかに行くような子じゃ無い事は、小学生の時から解っている。何かに巻き込まれていない事を切に願いたい。
「よし、お前の出番だポテト!」
 俺は頭の上に乗っけていた、ポテトを地面に置いた。
「毛玉犬をどうするってんだ?」
「犬の嗅覚は遠くの飼い主を見つけ出す……」
 要するに、犬(?)の嗅覚を侮るなと言う事だ…もう、日も落ちてきた事だ…早く見つけておかないと…。
 ポテトは、地面をぴこぴこと嗅ぐと何かに反応したかのように顔を上げるとピコっと言うと、駆け出した。
「ぴっこ、ぴっこ」
「反応したようだな…」
「お、おい!待てよ!」
 ポテトが走っていくのを俺と国崎は、追った。ポテトは休まずに走り…俺達はそれを追って行く、もし佳乃ちゃんの『彼女』が出ていたとしたら…
「おい、陣内!空見ろよ!!」
「ん?」
 国崎が空を指差すと、裏山の方に向けて怪しい光のような物体が降りてくるのが見えた。プラズマのような自然現象がこんな辺境の町で早々あるような事ではない。
 以前の戦いで、俺達はあの羽を…神社から持って帰るべきであった……こういう事態を避ける為だ。ギャラクシアンはまだ諦めたとは、思えない。
 それに『その運命を背負う者』がそこに居たとしたら……
 ポテトの進行方向はまさに、神社を指していた…
「急げ!国崎!佳乃ちゃんはあの神社だ!!」
「え!?あ、ああ!」
 俺は気づいていたら全速力で走っていた…もしギャラクシアンなら、降りて来たのは一機…たった一機で来るとはよほど狙わない限りでないと、下ろすのは無謀だ…だが、その一機が一つの軍を束ねるほどの力と、余裕があるとしたら…
 ギャラクシアン、俺が思った通り…単調な攻撃だけじゃ無くなって来たって訳か!


 その神社は、随分古い作りで古くからある物を御神体として祀ってる神社だ。その御神体は何かの鳥の羽のような物だ。『羽の眠る神社』…とでも言おうか。

 少女はその神社の前に立ちうっすらと虚ろな表情で、神社の中を見つめている。
「……」
 ショートカットで、いつも元気いっぱいの笑顔を振りまく…右腕にバンダナを巻いた少女にいつもの笑顔は見られず…不思議で不気味な雰囲気を出していた。
 紛れも無くいつもの少女ではなく…彼女…霧島佳乃に存在している『彼女』なのだろう。
ドスン
 彼女の前に、一筋の光が差して…一人の大柄の男が地響きを鳴らせて降りて来た。
「青い星と言うのは寒い所だな……俺の故郷の星に比べれば凍え死にそうだぜ、なぁ…地球人の少女」
 刀を何本も体に持つその男は彼女の前にずんずんと歩み寄ると……
「確か、この神社に…ギュレルがターゲットにしていたって言う、『羽』とやらがあるらしいな……」
「……」
 ギュレルがターゲットにしていたって言う、羽と目の前の少女に何かしらの共通項を見出した。
「お前、『羽の者』か…」
「…」
 彼女にその言葉は届いていないのか、その巨漢、ギャレールは背中の刀を一本引き抜くと…彼女にその切っ先を向ける。
ジャ!
 切っ先を向けても、彼女の出ている佳乃は全く動じない。
「死にたくなければ…着いて来い、何…大人しく俺たちに協力すれば、酷い事はしない」
「…嫌だね!」
ブオン!
 ギャレールの後方から声がしたと思ったら、何かがギャレールに飛んできて、ギャレールはそれを刀で弾き返した。

「誰だ…」
ギュルン、パシ!
 俺は奴が弾き返した刀を受け止めると…奴を睨み付けた。
「やはりな、ギャラクシアンも…ギュレルだけには頼らずに、8の一人を寄こしたか」
「……貴様か、刀を投げたのは…」
 トーラスの装甲を切り裂けるラウンドトリップを受け止めた、あの剣士…只者じゃないな…
後ろから俺を追ってきた国崎が奴を見る…
「陣内、何だあのでっかい奴!…」
「さしずめ、3日前の事件の犯人の一人と言う事になるな…」
「そか…ってマジか?」
 奴に隙を見せたら斬りかかって来る……、絶対に視線をそらしたらいけない。あいつ、かなり出来るな…
 でも佳乃ちゃんが奴の後ろに居るし、国崎も…
「いかにも、オレはギャラクシアン、ギャラクシー8の一人…『獣神ギャレール』儀によってこの地に参った。ってお堅い事はなしにして…おまけが居るが、邪魔する奴は」
すぅ…
 奴は背中の刀をもう一本引き抜く…二刀流の使い手か…
「容赦なく切り殺すぜ」
 ギャレールか…ギュレルより、威圧感も存在感も違う…簡単には佳乃ちゃんを返す気は無いようだな。
「おい、あいつ本気らしいぜ」
「だろうな、と言う事は俺も本気を出すしかないって事か」
「じ、陣内!」
 俺は地面に、刀を突きつけると…
「地を這う蜥蜴の爪から、逃れられる者はいない…土団鉄爪!!」
ジャァー!!
「おお…これが、対魔一神流か…」
 土爪は奴を追尾して、ギャレールの体を確実に捕らえ直撃した。
ズガァァーーン
 ギャレールは爪が直撃して、佳乃ちゃんから遠く吹き飛ばされる。砂煙が起ちこめて、奴の姿をかき消した所で…俺は腕に巻いた黒いマフラーを取る。
「光波!招来!!」
 マフラーを上に投げて俺はブレスを天に掲げると眩い光に包まれ、赤黒い強化服を装着し上空から降りてきたマフラーを掴むと首に巻きつけ、変身を完了させた。
「じ、陣内!?お前、陣内か!?」
「まあな、驚いたか?」
「さっきの技といい…と言う事は…美凪達を助けた0○7ってお前の事か!?」
 美凪さん、国崎にどんな説明をしたんだろうな……
「それより奴さん…今の一撃でやられたとは思えない」
「何!?マジか?」
「やられたりしていたら俺が変身した意味が無いからな、ギャレール…」
 刀を引き抜くと、奴の居ると思われる砂煙の方に切っ先を向けた。
「やはり、お前が…ウォーハンター『陣』か…」
ズゥン
 重たい気が俺を圧倒した、殺気だけでこんなに俺を仰け反らせるなんて…
ブオン!
 砂煙が一気に砂嵐となって舞い上がり、かき消された…そこから現われたのは…
「何!?」

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