夢…夢を見ている、夢と言うより…俺の育ての母親を空港から見送っている記憶。

 彼女は俺に色々な格闘技の道場に行かせて…俺を強くして行った。強くして…何が特だったのかは知らないが、俺はそこから自己流の格闘術を思い付くほど、強くなっていた。
 仕事で、あまり構ってもらえなかったが、それで十分だった。彼女を本当の母親と思っていた。
 その時までは……

 中学を卒業と同時に彼女は俺に真実を語った。彼女は本当の母親では無い…俺の父親の妹で、親父が行方不明になる前に自分に託して育てたのだと言う。
 いつも勝気な母さんが泣いていた…始めて見た、育ての母の涙。
 そして語ってくれた、俺の真実の家族……多分、そこに親父もいると俺は思った、親父は物思いがついた頃から、俺の目標となっていた…育ての母は、親父は勇敢な戦士で世界を守るために、最後の戦場に行ったきり…戻ってこなかったらしい。
 彼女は、親父にこう言われた…
「もし、俺が戻ってこなかったら、陽介を一人前の男に育ててくれ…強く、そして逞しく」
 と…親父はそう言って、彼女に俺を託したと言う。
 俺はお世辞にも逞しいとは言えない体だった、声変わりなんて最近になってようやくだった……それに、肉体的に強くなっても俺は、本当に強い奴じゃない。
 格闘技をやっていたのも、ただ…親父が羨ましかっただけなのかもしれない……
 俺は、まだ…未熟だ…今になって気付くのははっきり言って遅い……

 育ての母から、本当の家族を聞いた。産みの母親に…双子の妹がいると言われた。そして…腹違いの姉…ある組織よって人工的に生み出されたと言う。今も、どこかに姉はいると言う。
 そして、俺の探し人がまた3人も増えた…

 彼女はアメリカに転勤となった、俺も連れて行くと言ったが俺はここに残ろうと決意した。それは、まだこの日本にいるだろう、3人の探し人を見付ける為…
 結局、俺は残る事となり、空港に十数年も育ててくれた母さんを見送る事にした。
「やっぱり、私はあなたを連れて行きたかった…あなたはお世辞にもまだ、一人前とは言えないもの……」
「自分でも、そう思っているさ…だから、まだこの刀は受け取れない」
 母さんは、親父に俺が一人前になったら、この日本刀を継がせるつもりだったらしい。けど、俺はまだこれを受け継ぐ気にはなれない。
 母さんは俺の肩をポンッと叩いて…
「私もあなたを一人前にする為に、いろいろと格闘技を習わせたけど…少し間違っていたわね」
「ある意味では間違っていないさ……」
 けど、体を強くしても…逃げられないだろうな……
「はぁ…相変わらずね……いい、これからあなたは自分一人の力で…一人前になるのよ。覚悟はいい?」
「覚悟はいいつもりだ……」
「陽介、あなたの呪いを私が解きたい…でも、それを解くのはあなた自身……」
 俺の体に施された、呪い……数年前の記憶の欠落、その時から自分の体を蝕む呪いを、俺は前髪で隠してきた。それに立ち向かう覚悟が無ければ…俺は…どうなる。
「あなたは呪いに立ち向かう勇気と覚悟があるなら、この一振りを持ちなさい…一人前になる前のあなたなら、それで十分…」
 母親から、一本の長い包みを俺に渡した……少し重い所を考えると、剣だと言う事が解る……
「……これは?」
「フォースエッジ…あなたの、『覚悟の印』よ」

 それが、別れの言葉となった…もう、会う事はないと思うが、彼女には感謝している。
 確かにあの人は俺の母親だった……

……
………

 “雪幻〜Winter Dust〜”
第一幕『相沢祐一』

「んっ……」
 目を開けると、カーテンから毀れる朝日が見える…ふぅ、夢見が悪い。一人暮しをして数年だ…もうこの生活にも慣れている。
 確か今日は、冬休み最後の日だ…部活は昼までで終わりだな。
「支度するか…」
 俺は、着替えて…朝飯の為、下へと向かった。

 一人だけのキッチン…と言うわけではない、正確には5人…俺と…俺の庭に住み着いた野良猫どもが4匹合わせて5人だ。何故俺の家の中庭に猫が住み着いたのかと言うと、住み心地が良くて、餌も出てくるネコには理想的な所だろう、野良もこうしたら家ネコと化している。
 今は冬だから、寒くなる為…俺がこの4匹を風呂で洗い…、家に入れてやっている。
「みゃーっ」
 さっそく、飢えた獣が俺の足にかじり付いた。
「待ってろ、すぐ飯のしたくをするからな……」
 えっと…今日は木曜日…カツオだしの味噌汁をご飯にかけた、ネコまんまだ…餌は毎日三食、朝昼晩と決まった時間に違う餌をやっている…全て手作りで…栄養バランスを考えている。
 そして、昨日の晩飯の残りの味噌汁を適度な温度に温めて…冷や飯を暖め、ぶっ掛けて完成…にぼしを一本添えてやるサービス精神はお決まりだ。

 こっちも、トーストで軽い朝食を済ませる…、時間は…今から行けばギリギリか。
「多分、あいつは朝飯ぬきで来るだろうな…」
 少しため息をついて、俺より寝起きの悪い部長の事を考えた…冬休み中で何回の貸しを作った事か。
 ネコ共に、行ってきますといい…鞄を持ち、俺は玄関から出た。外は一面の雪景色…地面の雪をザックザックと進むと、後ろに足跡がつく…当たり前の風景だ。
 これで結構失速してしまう為、少し早めに歩を進める……

 学校の正門が見えて来た、ふぅ、何とか間に合ったな…

「あっ、おはようっ陽介君」
「おはよう…名雪」
 正門を入った所で、俺の所属する陸上部の部長である水瀬名雪が息を切らせながら到着する。
「な、何とか間に合ったよ〜」
「そりゃ良かったな」
「うん、100メートルを7秒で走るつもりで頑張ったよ」
「そら世界新だな…俺でも無理だ」
 俺は呆れた口調でその少女に話す…水瀬名雪は、陸上部の部長であり…クラスメートでもある、名前で呼び合っているが別に付き合っている訳ではない。世話の焼ける妹分のような物だ…
「その様子だと、朝飯は食ってないんだろ……」
「うう〜そうなんだよ〜、お腹が減って力がでないよ〜」
「良く、ここに間に合ったな…ほら」
 情けない声を上げる名雪に、俺は鞄からラップに包まれたサンドイッチを名雪に渡す。
「これで冬休み中で7回の貸しだ……今度百花屋で、チョコパフェ奢れよ」
「あっ、ありがとう〜陽介君神様だよ〜」
「大袈裟だ……さっ、食え…」
 名雪は俺から貰ったサンドイッチを嬉しそうに食った…はぁ、家の猫かこいつは…
「いつもありがとうね、今度百花屋で奢るよ〜」
「期待はしているぞ、7回分のチョコパフェ…」
「う〜…お財布の中身が…」
 とまあそんな会話をしていると、体育館の男子更衣室の扉が見えた。そこで名雪と解れることにした。陸上部といっても、男子の数が異様に少なく…俺を合わせてわずか3人だと言うわけで、陸上部は男女共同だ……けど、活動は男子と女子で別れるが。
 他の奴は、ぱっと見で冴えない奴等であるために、俺がリーダー格だ……

 体育館では、3つの部活が使用できるほどの広さだ、三学期にもなると生徒会主催の舞踏会がある。かという俺も去年、悪友…北川の誘いで行って見たが…結局浮いてしまった。違う意味でな……

「陣内先輩、8秒3です…」
 俺は短距離専門である為、走りには自信がある。格闘技で身についた脚力のおかげか…
「…少し下がったか、まあいい」
「上がりますか?もう、昼近いですけど」
「そうしよう……部長に伝えてくれ」
「はいっ」
 タイムを計ってくれた、女子部員にそう言うと向こうで活動している名雪の元へと走っていった。
「さて、俺も……」
 俺は体を少しぐっと伸ばして、今日は上がりとなる。マネージャーにタオルを貰い…汗を拭う。
 今日の晩飯は帰りに商店街で買出ししてからゆっくり決める事にしよう。

 集合して、部長・名雪の「今日はおしまいだよ〜」一言で今日は解散となった…他の部活の奴等も続々と退散している。午後からは、生徒会が始業式の準備だ…かという俺も生徒会だが、出ないでおこう。

 着替えを済ませて帰りに名雪と会い、正門の所まで一緒に行く事にした。
「陽介君、昨日ね…この前はなした従兄弟が来たんだよ〜」
「従兄弟?ああ、相沢祐一って奴の事か……明日から来るんだろ、この学校に」
「そうだよ〜、帰ってから祐一の荷物運びの手伝いがあるんだよ」
「そら大変なこったな……頑張れ」
「う〜そうするよ…ふぁいと、だよ」
 名雪は小さくガッツポーズを決めた。相沢祐一か……どんな奴だろうな。
「ごっつい奴か?」
「祐一?ううん、陽介君の考えているような人じゃないよ」
「ならば、どんな感じだ?」
「うーん、あえて言えば…普通、かな?」
「普通…か」
 とにかく、明日会えば解る……そいつ、俺の運命を変えてくれるのか?
「じゃっ、ここまで」
「そうだな……じゃ、また明日な…遅刻すんなよ」
「努力するよ、じゃあね〜」
 名雪は間延びした声で言うと手を振って俺の反対方向を進んで行った。
「凄く、不安なのは気のせいか……」

 とにかく、俺は名雪と別れて…商店街へと向かう事にした。
 さて、ネコ缶を買って帰ろう。

商店街

 商店街で、俺は買出しに行った、昼頃で日が高く上がっているが寒いのは変わりなく、周りには雪が積もっていた。
 スーパーで猫缶を1週間分買い占めて……金に余裕があることに気付いた。これなら、百花屋で昼飯が食える。
 丁度昼頃だったし……小腹も空いた事だ。
「およ?陣内じゃんか…部活帰りか?」
 百花屋へと向かう途中、一人の少年に出会った。クラスメートであり中学からの悪友の北川 潤だ、普段着だから誰かと思った。
 こいつとは中学からの親友で2年の時に知り合い、以来ずっと、高校まで一緒のクラスで通してきた、親友と呼ぶには言葉が良すぎる…悪友と言った方がいい。
「………」
 取り合えずこいつには無言で通す。こいつはいつもこんな感じで明るく、人見知りが無い変り者だ……
「相変わらずの、無表情だな…んで、百花屋行くのか?」
「…お前は相変わらず、暇そうだな……昼食を取ろうと思ってな」
「そか、少しなら奢ってやるぜ」
「そうして俺に借りを作っても見かえりは来ないぞ……」
 俺は呆れ気味でそう言うと北川はやれやれといった感じで
「……残念だ、チョコパフェ奢ってやろうかと思ったのにさ…」
 その言葉に、俺はキュピーンと目が光った。
「さあ、行こう」

 そう言う事で、北川に連れられて俺は百花屋へと入っていった。
「日替わりランチ一つと、コーヒー2つ…そして、チョコパフェ1つ」
「畏まりました、デザートは後でいいですか?」
「そうしてください」
 北川が注文して、店員がその注文を繰り返し…店内に戻って行った。
「陣内、やっぱ頼んだな…」
「ここのは押さえてあるんだよ……」
「ったく、高校に入ってやっと声変わりしたと思っても、何時まで経っても女みたいな奴だな」
「ほっとけ…」
 北川がからかい、俺はむっとして答える…こいつは俺が気にしている事をずけずけと…いくら他の男よか小柄な体格だからって、それを言う事はあるまい。
 しばらくして、ウェイトレスがホットコーヒーを二つ持ってきて、二人に配った。北川は砂糖を入れずに…普通に飲んでいる。
俺はそばにあった角砂糖を3つ入れ、かき回した。
「陣内、甘くないか?」
 北川はその光景を見て、呆れたような顔をした。
「……これで丁度良いくらいなんだ」
「そうか?お前の少し飲ませて見れ…」
 仕方なく、俺のコーヒーを北川の方にやり…北川はそれをすする…少し顔を硬直させて、心なしか蒼くなっている。
「こ…これ、コーヒーじゃなく…若干キャラメルになっているぞ…しかも砂糖が溶けきってない、カップのそこがどろどろ」
「俺にはこれが丁度いいって!」
「はぁ、で?話変わるけど、春休み明けに転校生が来るってな」
 急に話を変え、コーヒーを受け取る手が止まった。確か、名雪の言っていた相沢の奴が転校生って言っていたな。
「多分、明日…名雪から告知があるだろう…」
「ん?水瀬さんから?なんでよ…」
 北川の顔が疑問形となると同時に俺の頼んだ日替わりランチが届いて、皿の上のトマトを食った。
「おい、何でだよ〜」
「明日行けば解るって……」
「ったく、水瀬さんとは部活同じだし、名前で呼び合ってるし、そんな情報を貰うし…付き合ってんじゃ…」
シャキィィン
 俺は、日替わりランチのハンバーグを切るナイフを北川の首に向ける。
「冗談も程々にしろよ…」
「は…はい…」
 少し怖いと思うが、こう言う事は良くある事だ…一応ツッコミのつもりだ。そして、俺はナイフをハンバーグへと戻した。
「とも角、俺と名雪はそんな関係じゃない……それにあいつには他に好きな奴が居るからな……」
「そっか…って!それも初耳だぞ…お前聞いたのか?」
「俺の勘…」
「それが一番当てにならねぇ…」
 北川は呆れた表情で溜息を着いた…その勘が、お前を何度も助けたんだろうが……俺には解るんだ、名雪が…相沢祐一の事を話すときの表情が俺が見た中で一番いい顔だった。
 絶対に、俺の勘は外れない……。

 それから、色々な雑談を北川と交わして、お目当てだったチョコパフェを食う、いろいろな所でここが一番いい。
 そして食い終わり、代金を北川が払ってそれから解散となった。
「それじゃあな、陣内。明日、学校でな!!」
「ああ……」

 相沢祐一か、名雪の話ではそいつは7年前ここまでは良く、名雪の家に遊びに来ていたらしい。7年前か…良く覚えていない、前髪で隠した右目が潰れた事故があったのもその7年前だと聞く。母は、俺自身がその忌まわしき記憶を消したのだと言う。
 その時、この商店街で……俺は、右目を失った。何があったんだろう…ここで…

 育ての母親も、それ以上は口を開かなかった。なんとも痛ましい事故だった為だろうから…

 7年前と変わらぬ空は…その事を教えてくれなかった。


翌日
 俺は、いつもの様に制服に着替えて、ネコ共に餌を与えてやり…自分もまた朝飯を食うと、俺は学校へと雪道を歩いた。
 また降ったらしく、雪に足跡が残る。昨日より歩きにくい…だけど今日は時間に余裕を持ってきたから、万事大丈夫だろう。

 学校に到着すると、正門でまず一番最初に出会う奴が居た、やっぱ北川だ……。
「おはよう、陣内」
「おはよ……全く、朝の第一声はお前と言うのは不幸の何ものでもない…」
「新学期そうそう言ってくれんじゃないの…、ふっ、まいっかその毒の利いた口も少しは直したら結構可愛いぞ」
「気持ちの悪い事をぬかすな……」
 そんな馬鹿な言い合いをしながら、俺と北川は自分達の教室へと向かって行った。相沢祐一か……どんな奴か少し気になり始めた。
 教室に到着すると、とりあえず自分の席についた。俺の席は窓際で見晴らしが良く、この季節でも太陽の光が差し込む、冬にこれほどいいサービスは何とも嬉しい限りだ。それで、俺は授業中はしっかり聞いているのだが、陽気がいい日は…読書をするのもいい。
斜め後ろには名雪がいて、そして俺の後ろは…きたが…わ?
「ん?一人分開いている……」
 俺の後ろには本来北川が居るはずだが、北川は俺の後ろの更に後ろに居る。そう、俺と北川の間にもう一人分の席ができたと言うわけだ。
「何だか知らないけど、おれの席が替わってたんだよ」
「ふーん…」
 なるほど、そう言う事か……

 しばらくして、チャイムが鳴ると…少し遅れて名雪とその友人である美坂香里が教室に駆け込んでくる。
「おはよう、北川君に陣内君。あれ?何だか席が一つ開いてるけど」
 美坂が来て早々俺と北川の間にある空席に注目する。ちなみに、美坂は名雪のすぐ後ろの席、つまり……北川の隣の席だ。
「おはよ、朝来たらこうなってたんだよ」
「多分……、今日来る…転校生ってのは、このクラスに来るんじゃないのか?」
「名雪が言っていた、相沢祐一って人?」
「えっ!?祐一このクラスなの?」
 少し遅れて、俺たちの輪の中に名雪が加わって聞いてくる。
「そういう事になるかもね……この空席を見れば、それでその相沢君と朝会ったわよ」
 美坂が意気揚々と、今朝の昇降口のことを事細かに話した。
「仲良く一緒に走ってきたわよ……」
「わ、わ、香里ぃ〜恥ずかしいよ〜」
 名雪は恥ずかしそうに顔を赤くしながらぶんぶんと手を振った。己はペンギンか…
「ふーん、という事は……少なくとも相沢という奴は名雪の家とはそう遠く離れていないという訳か……」
「うん、そうだよー、祐一は私の家に居るんだから」
ガタン!
 その瞬間クラス全体が騒然となった、会話に入っていない他のクラスメートの面々が一斉に名雪の方を向いた。
「それ本当?名雪…いとこは来るって言ってたけど、一緒に住んでいるなんて初耳よ」
「ふーん、何とも羨ましいシュチュエーションだな、相沢って奴……陣内これでお前は完全に水瀬さんにふられたぞ」
「だから、そういう関係じゃないって、何べん言や気が済む」
 俺が北川の襟元をむんずと掴んでいる間にも、名雪が他のクラスメートから質問攻めを受けていた。名雪はそれをにこやかな笑顔で答えていると……
「あー席に着け」
 と、石橋が現れて…ここは質問していたクラスメート達や俺たちは全員席に着いた。
「今日は転校生を紹介する」
 一気に担任の言葉で、教室がざわめいた。まぁ、あの話の後だ……驚くのも無理は無い。
「男だがな…」
 担任がわざと意味ありげに答えると、クラスのざわめきが消えた。やっぱ男が転校生なら誰だって引くか……
 そして、担任の紹介で…その転校生、相沢祐一が教室の中に入ってきた。
 ふーん…こいつが相沢か…普通と言っては普通だし、カッコいいと行ってはそうかもしれない、中の上ぐらいか…
「相沢祐一です」
 でも、不思議と親近感が沸いた……何だか俺に似ているな…雰囲気とか。
「あー、君は…そこのあいている席に座って」
 やっぱり、俺の後ろの席が指差され、相沢はその俺の後ろの席に座った…

 そいつとの出会いが…俺を戻れない道へと、誘って行った。


 続く

あとがき

 今日は少し、陣内陽介君の生態を書いてしまいました。
 内容で解るとおり、陣内君は一人暮らしで、育てのお母さんは転勤してしまいました。だけど4匹のネコを飼い(保護)名雪ちゃんとは同じ部活の仲間、北川君とは中学の時からの悪友、すっごい甘党ということを皆さん覚えてください。
陽介「いきなり、すっごい気恥ずかしいぞ…」
 まあ、良いじゃないか……やっとキャラも出した事だし、なるように慣れだ。
陽介「それもそうだけど、次の回は舞さんの登場予定」
 これから物語りは進展していくよん!それでは!お楽しみ!

ここで、雪幻一発ネタ集


 今回はまだ舞さんたちが出てないので、一話中にネタを。

ネコっ気(毛)

 俺、陣内陽介の家はネコを4匹飼っている。奴等は元は野良だが…結構人懐っこい。
それで飼って見たら、普通に家ネコと化してしまった。気まぐれと言うか…人間慣れしたネコと言うか…
陽介「ほら、餌だぞ…」
 餌と言えば寄って来る…猫と戯れるのも…悪くは無い。

 ただ、俺がネコを飼い出してから……
陽介「良く、ここに間に合ったな…ほら」
名雪「うにゅ〜、ありがとうだよ〜」
 別のネコ(っぽい奴)が寄り付いてきたのは、言うまでも無い…

さて、この人はだれ?

ひょこ!(触覚)
 おす、ようやくおれ様の時代が来たな、大体作者もったいぶり過ぎなんだよ!
 え?お前誰だって?やだな…おれだよおれ、顔見て解らないか?
え?これって頭しか映らないのか?せっかくおれの顔が拝めるってのに…
 だから誰だって?仕方ねぇな…これ、これ…(触覚を指差してます)
 解ったろ、ともかく…ようやくおれ様が主役のSSが完成…
って、これ台本?ってオリジナルメインじゃねえか!?
せっかく、美坂との愛が爆発するストーリーを期待してたのに…

<モニター前>
祐一「北川の頭って面白いな…」
久瀬「うん、触覚の動きだけで感情がわかるからね」
陽介「あ、怒った…」


Gポイントポイ活 Amazon Yahoo 楽天

無料ホームページ 楽天モバイル[UNLIMITが今なら1円] 海外格安航空券 海外旅行保険が無料!