サモンナイト2?
慣れない人の料理は恐ろしい
注:ネタバレが多少あります。ご注意ください。
ここは、蒼の派閥の召喚士、ギブソン=ジラールの屋敷・・・・
トリス「きゃあ!指切った?!」
レシィ「わああ!ご主人様、やめてください!心臓に悪いですよお!!」
・・・・一時間後
ネスティ「なんだ、このありさまは・・・?」
トリス「えへへ・・・失敗しちゃった・・・」
ネスティ「君は馬鹿か!?・・・そんなどこかで聞いたようなせりふを言っても無駄だ。説明しろ。台所が半壊するなんて、何をしたんだ!?」
トリス「え・・・え〜と・・・ご飯を作ろうとして・・・召喚獣を・・・」
ネスティ「このお調子者!!!なにを考えてるんだ?!料理に召喚術を使う馬鹿があるか?!全く・・・」
トリス「ご・・・ごめん」
ネスティ「謝ってすむ問題か!」
あ?あ、怒られてる、怒られてる。
デモさ、ネスティも気が付いてないよね?
だって、これがトリスだからこの程度で済んでるんだよ?
もっと兇悪な人物がやったらどうなるかと言うと・・・・
ところ変わって、ここはとある岬のうち捨てられた館の地下室・・・
ビーニャ「みてみてみて〜♪レイム様のためにぃぃ、お料理つくってみたんだよ〜〜♪キャハハハハハ♪」
ガレアノ「カーカッカッカ!!料理だぁ?ニンゲンに毒されたか?ビーニャ!?」
キュラー「いけませんな。そういうことは黙っておうちでやりましょう。」
なにやら焦ったな顔つきで、よく意味のわからないことをキュラーはいった。
ガレアノ「ハ?なにをわけのわからんことをいっているのだ?キュラーよ?」
キュラー「ちょっとお耳を貸しなさい、ガレアノ。」
ガレアノ「お・・・おう」
キュラー「(ぼそぼそ)いいですか?こういう場合、料理と言うものをしなれないものがすると大概、周りにいるものは災厄を受けるのです。」
ガレアノ「(ぼそぼそ)ソ、そうなのか?」
キュラー「(ぼそぼそ)そういうものです。いいですか、合図をしたら逃げますよ。」
ガレアノ「(ぼそぼそ)わ・・・わかった」
キュラー「1・・・2・・・3・・・いまです!」
だっ!!二人は脱兎の如く逃げ出した。だが・・・
シュン!
彼らは、突如出現した魔獣の群に囲まれたのだった・・・・
ビーニャ「逃がさないよ〜だ♪あ・じ・み・してね♪キャハハハッ♪」
キュラー&ガレアノ「ウギャハァァァァァァっ!!!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
館の地下に沈黙と、かすかなうめきが流れた・・・・・・
そしてその後、二人の姿を・・・見たものはいない・・・
それからしばらくして・・・・
レイム「おや、ビーニャ。他の二人はどうしたんですか?」
ビーニャ「え〜と・・・まだきてません!」
レイム「そうですか・・・仕方ないですね。それでは、先にお前にだけ次のやってもらうことを言っておきましょう」
ビーニャ「はいっ!え〜と・・・その前に、これ、食べてください!」
レイム「・・・これは、クッキー?いけませんねぇ・・・我々がニンゲンのような事をしては・・・」
そんなことをいいながらも、彼はクッキーに手を伸ばした・・・・
やめろ!死ぬぞ!?悪魔でも死ぬんだぞ!やめろ!?
そんな声が聞こえてきそうだった。
そして・・・・・・・
○▽■×●◎□△◆!!!
世にも恐ろしい叫び声が地下室に響いた・・・・
それから・・・・トリスたちを悩ませていた、崖城都市デグレア特務部隊「黒の旅団」の国境侵犯は突如終息し、また、彼女達の前に怪しい吟遊詩人が現れることも二度となかったと言う・・・・
・・・・・・チーン♪
追伸 数ヶ月ほどして聖王都ゼラムの一角に、殺人料理を作る青白い顔をしたわけのわからない笑い声を発する料理人がいるとかいないとかいう噂が流れたという・・・
曰く、蕎麦屋の大将と死闘を繰り広げたとか、注意しに来た警備兵が全滅したとか、蒼の派閥が討伐に動き出したとか。
そんな噂が流れたが、真実は定かではない・・・・
ほらね♪
言ったとおりでしょ。
なれない人の、それも兇悪極まりない人の、料理って怖いよねぇ??♪
悪魔でさえ、こうなっちゃうんだから・・・・
くわばら、くわばら・・・
完
あとがき
・・・・・この話はフィクションです、実在の人物団体とは全く無関係です・・・・・
スイマセン・・・ちょっと思いついたんです。ビーニャが料理したらどうなるかな・・・と。
サモンナイト2で、料理ができそうにない女性は結構いるんですが、その中でも、ビーニャがしたら・・・とレシィ(Lv40)でビーニャ(悪魔形態)を殴りながら考えてたんですけど・・・・
ちなみに、ビーニャはこのゲームの中では、最高クラスに嫌いなキャラです。
駄目ですか?(いろんな意味で)
切腹ですか?
アベシっ!!
スイマセン、謝ります、ごめんなさい、スイマセン、申し訳ない・・・・・
ビーニャ「謝っても許さないよぉ!ちょぉむかつくぅぅぅぅぅっ!!!」
え・・・・?
トリス「そうだよね・・・許しちゃいけないよね、こんなこと・・・・」
え、え、え〜〜?!!何であなた方が・・・?
ビーニャ「そんなことはド〜でもよくてぇ・・・なんで、アタシにあんなことさせるわけ?」
トリス「それに、主人公!のあたしがただの話のだしだなんて、ぜっっったい許せないし・・・」
ビーニャ「第一、何でアタシがこんなことしなきゃならないわけ?・・・・げきむかつくぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!」
め・・・滅殺ですか?
トリス&ビーニャ「うん♪」
効果音「べこぼこずしゃばきすかどかずどかめきしぐわしたわば!!!!!!!!!!!!!!!!!」
劇終