中日関係の持続的発展を促そう


 朱鎔基総理の招きで、小渕恵三日本国首相は七月八日北京に到着し、中国に対し公式友好訪問をおこなった。これは江沢民主席の昨年の歴史的訪日に対する答礼訪問であり、その訪問の中で中日双方が収めた重要な成果を実行に移し、両国関係が「平和と発展の友好協力パートナーシップ」へ発展することを促す重要な訪問でもある。

 小渕首相は訪中を前にして、日本にとって日中関係は最も重要な二国間関係の一つであると述べた。これは、日本政府が日中関係の発展を重視していることを物語っている。中国も一貫して中日関係の発展を重視している。良好な中日関係を確立することは、周辺情勢の安定にとっても中国がすすめつつある現代化建設の全局にとっても非常に重要なことである。この共通認識は両国関係を発展させる重要な基礎である。

 ほかでもなくこの戦略的考えから出発して、江沢民主席は昨年成功裏に訪日を行うとともに、実り豊かな成果を収めた。訪日の際に、双方は「共同宣言」を発表し、新しい世紀の中日関係に対し新しい位置づけを行い、両国関係の中の多くの重要な原則問題を再確認した。これは「中日共同声明」「中日平和友好条約」に次ぐ今一つの中日関係を導く重要な文書である。中日関係はこの三つの文書によって確立された原則を厳格に順守しさえすれば、順調に発展を遂げることができ、それに反すれば、損害をこうむることになろう。

 中日両国は一九七二年に国交正常化が実現してから、双方の共同の努力のもとで、両国関係は大きな発展を遂げた。中日貿易額は一九九六年には六百億ドルの大台を突破した。貿易の発展は両国経済の発展を促進するとともに、両国人民にも利益をもたらした。ここ二十年来、日本政府が実施した対中円借款、無償援助および投資と技術協力は、中国の現代化建設の中で積極的な役割を果たし、双方の日増しに増加する人的往来と文化交流は両国人民の相互理解を促した。両国関係におけるこれらの着実な進展に対し、両国人民は満足の意を示している。

 隠すまでもなく、全般的にスムーズに発展している両国関係には、ときにはいくつかの妨害も現れた。そのうち、主なものは歴史認識の問題と台湾問題である。日本の一部の人はいつも「納得できず」、中国がこの二つの問題に過度にしがみ付いていると考えている。この「納得できない」は両国関係の発展にマイナスとなるものである。まず、これは国際信用に関する問題である。この二つの問題は中日間の三つの歴史的文書の中ですでに結論が下されていることである。結論を下し、約束をしたことは厳格に順守すべきである。言ったことに対して信用を守らず、行ったことの結果を重視しない国とに対し、他の国はどのようにしてそれと付き合うのか。その次に、この二つの問題は中国人民の民族的感情に関わる問題である。日本は中国を侵略し、中国領土の台湾を半世紀も強引に占領した。今日に至っても侵略の歴史を認めず、台湾問題であいまいな態度をとっているなら、中国人民は容認できるもんか。その実、歴史問題において、日本政府が誠意を示し、態度をはっきりと正しく表明しさえすれば、両国は歴史問題のしがらみから抜け出て、よりよく未来に目を向けることができるのである。特に指摘しなければならないのは、台湾問題は中国の主権に関わるものであるため、なおさら重要な原則的問題である。台湾問題で、日本はことのほか慎重に対処すべきである。中国がこれらの問題を強調するのは、ほかでもなくこれらの問題における妨害を取り除き、両国関係をより健全に、安定的かつ持続的に発展させるためである。

 中日両国はいずれも地域的及び世界的に影響力のある国であり、両国関係はアジアの安定と発展にとって非常に重要である。両国が友好であれば、この地域もメリットを得ることになる。もし両国が対立すれば、この地域にも災禍をもたらすことになる。大局から出発して、大所高所に立って遠くを見通し、中日友好関係を発展させることは両国の範囲を超えた意義を持つものである。

 人々は、小渕首相の今回の訪中を通じて昨年の江沢民主席の訪日で切り開かれた中日友好協力の新しい局面をいっそう発展させ、より良好な中日関係を新しい世紀に持ち込むことを期待している。

 

 

 

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