長江流域が日本人のルーツの
一つである可能性


  中日両国の考古学者の最近の共同発表によると、二千年余り前の中国長江流域の住民が日本列島に渡っていたことが明らかにされたという。

 三年の歳月を費やした「中日両国による弥生(やよい)時代の渡来民の故郷が中国の長江以南であることに関する共同研究」は、日本の国立博物館の山口敏名誉研究員、九州大学の中橋孝博教授、長崎大学の分部哲秋講師らの学者と、中国の上海博物館および南京博物院などの部門が共同で行ったものである。

 日本の考古学の研究によると、紀元前二、三世紀は農耕および鉄器の使用を特徴とする弥生時代が、それまで一万年の長きに渡って続いた縄文時代に取って代わった時代であり、その原因は中国からの移住民が多数日本列島に渡ったからであることが判明している。これら「渡来民」と称される移住民は先進的農耕文明を日本にもたらして日本社会の飛躍的進歩を促し、また現代日本人の祖先となった。これら「渡来民」は朝鮮半島および中国北部から来たというのが、日本の学界の一般的な見方であった。今回の中日共同研究は、初めて長江流域も「渡来民」の故郷であることを証明した。

 江蘇省江淮地域から出土した春秋戦国末期から前漢時代の人骨と、日本の九州で出土した同じ時期(弥生時代)の人骨について専門家が比較した結果、両者の頭がい骨、四肢の骨格のいずれにも多くの共通点があり、推定される身長も互いに近いことが発見された。歯も中国の歯形に属し、双方共に抜歯の習俗が見られた。このほか、両者の遺伝子も基本的に同じであった。

 山口敏名誉研究員は記者会見で、次のように述べた。この共同研究の成果によって、弥生時代の渡来民の故郷が朝鮮半島および中国の山東地域ばかりではなく、稲作の発祥地である中国の江淮地域にまで拡大される可能性が極めて大きいことが判明した。このことは、古代の日中間の人的および文化的交流や弥生文化の起源を知る上で、重要な意義を持っている。

 また、中国の南京博物院考古学研究所の鄒厚本所長は、この成果は一部の弥生人が中国の長江以南から来たという考え方を学術的に裏付けるものとなったと語った。

 

 

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