中国が新たな盛時を迎えた

──平山郁夫日中友好協会会長を訪れて


馬小寧 張寧斌

 新中国の五十歳の誕生日に対する祝福を携えて、日本画壇の大家、日中友好協会会長の平山郁夫氏(六九)は、濃厚な祝日の雰囲気に包まれた北京にやってきた。平山氏は、五十年来、特に改革・開放政策を実施してからの二十年間に、中国の指導者は十二億人口の衣食問題を見事に解決したばかりでなく、人民大衆を率いて共に発展し豊かになる道を歩み始めた。これはたいした成果であると氏は語った。

 平山氏は中国文化が特に好きである。ほかでもなく中華文明に対する熱愛と研究によって、氏は日中友好事業に携わる長い道を歩むようになった。二十歳の時から絵画を習い始めた平山氏は、日本文化のルーツが中国にあるということをより深く理解した。氏は、歳月がたつにつれて日本文化も自らの特色を持つようになったが、日中文化ルーツが同じだということをすべての日本人は体得しており、それは敦煌、西安などを訪れた日本人が誰でも古里に帰ったような気がする理由でもある、と語った。

 五千年の歴史を持つ中華文明の中で、平山氏は漢・唐の盛代をとくに称賛しており、このことから中国の未来の発展に対する独特な見方が生まれた。世界の文明史を見渡して、氏はこう見ている。一つの国、一つの文明はおおむね一時この上なく盛んになった後続かなくなるものだが、代々受け継がれてきた中国文明は例外の中の例外である。中国の歴史には漢代の文景の治が現れた後、唐代の貞観の治を迎えた。この二つの時代の文化の興隆は世界文化における中国文化の優れた地位を確定したばかりでなく、日本を含む周辺諸国に重要な影響を与えた。中華文化の発展ぶりから平山氏は、今の正しい道に沿って発展していき、教育と科学技術の発展を重視しさえすれば、中国はもう一度漢・唐の盛代を迎えると信じて、また中国史上の二つの盛代とこれから迎えようとする繁盛をスポーツ競技の三個の「金メダル」にたとえ、中国がこの三個の「金メダル」の唯一の獲得者となることを信じている。

 平山氏は新中国建国五十周年の国慶祝典に言及した際、心からの感動を覚えているようであった。氏は、招きを受けて一九九七年の中英による香港政権引き継ぎ式典に出席して以来、例の人々の心を揺るがする偉大な力をもう一度感じ取った。氏は、歴史上、武力によって奪い去られたものは武力でしか奪い戻すことができなかった、しかし、中国は「一国二制度」の構想を通じ、平和な方式で香港に対する主権行使を回復した、これは国と国との間に残された歴史的問題を平和的に解決する先駆けを作り出した、その背後に目立って現れたのは中国の日増しに高くなる国際的地位であり、中国はアジア太平洋地域における重要な影響力を持つ大国となったと語った。

 中日両国関係が「民間でもって政府を促す」時代から「政府と民間が同時に実行する」今日までの曲がりくねった発展の過程において、日中友好協会の功績は忘れられない。世紀にまたがる日中友好協会の指導者として、平山氏はやらなければならない仕事がたくさんあると感じている。急務の中の急務は日中友好の後継者を育てることである。平山氏はこう考える。歴史を正しく認識するよう日本の若者を教育することには、日本の起こした中国侵略戦争に対する深い反省が含まれているばかりでなく、日本文化のルーツに対する理解も含まれている。長い歴史をルーツとする相互理解をしてはじめて、日本の若者に二十一世紀に向けての日中友好関係を発展させる重要性を認識させることができる。こうしてこそ日中友好事業は中華文明のように、数千年にわたって長く続き、伝わっていくことができるのである。

 

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