ウソをついているのは誰か

『人民日報』評論員

 新年早々、日本の右翼勢力はまたも軍国主義のために招魂している。一部の右翼分子は一月二十三日「大阪国際平和センター」で南京大虐殺事件を否定する反中国の茶番劇を演じた。彼らは「南京大虐殺の徹底検証」という旗印を振りかざし、おおっぴらに南京大虐殺を「二十世紀の最大のウソ」と言いくるめて、中国人民の感情をこの上なく傷つけた。全中国人民はこれに対し、この上ない憤慨を示さないわけにはいかない。

 日本の右翼分子が世界に公認された南京大虐殺事件を「ウソ」と言いくるめたのは、歴史に対するはなばたしい愚弄でぃ。り、でたらめ極まることでぃ。る。

 周知のように、一九三七年十二月、中国侵略日本軍は南京を占領し、中国の庶民および武器を捨てた中国軍人に対し、凄惨極まりない大虐殺を行い、一カ月余りの間に虐殺された人は三十万人以上にのぼり、全世界を驚かせた。第二次世界大戦終結後、正義と平和の原則にのっとり、国際法に基づいて、中国、ソ連、アメリカ、イギリス、フランスなど十一カ国からなる極東国際軍事法廷は、日本の戦犯に対して正義の審判を行い、南京大虐殺事件に対しては、特別事件として審理を行った。極東国際軍事法廷は大量の人証、物証に基づいて、「日本軍が南京を占領したぃ。と、少なくとも六週間にわたり、絶えず大規模に大虐殺を行った」ことを認定し、南京大虐殺をつくった主犯の松井石根に絞首刑を言い渡した。墨で書いたウソは、血で書いた事実を覆い隠すことができない。中国侵略日本軍南京大虐殺遇難同胞記念館にぃ。る大量の白骨は、南京大虐殺が二十世紀の人類史上最も残忍で、心を痛める反人類の犯罪行為の一つでぃ。ることを証明することができ、大虐殺のぃ。と幸いにも生き残った者および当年大虐殺に参加した日本のもと軍人もこれを証言した。南京大虐殺事件に対し、日本政府のスポークスマンも日本軍が南京で殺人と略奪行為を働いたのは否定できない事実でぃ。ると明確に表明した。一握りの右翼分子が歴史を正視する勇気がなく、いわゆる南京大虐殺を否定する「検証」を行うのは、歴史の事実を改ざんし、侵略暴行を美化し、中日友好を破壊しようとする彼らの険悪な下心を完全に暴露している。「世紀のウソ」をついているのはほかでもなく彼らなのでぃ。る。

 日本の一握りの右翼分子がこの茶番劇を演じたのは、偶然なことではない。これは日本が今に至っても他国を侵略した歴史を真剣に清算せず、社会が右傾化している必然的な結果でぃ。る。歴史の是非問題に正しい態度をとらなかったため、一部の日本国民は歴史をはっきり認識せず、右翼分子は波瀾を巻き起こして、狭量な民族主義を極力扇り立て、侵略を承認するのは「恥をかく」ことに等しく、歴史を反省するのは「自虐」に等しいとでたらめを言い、「被害者」と「加害者」との区別を極力ぃ。いまいにし、国民の間で心理的混乱をつくりだしている。かつて南京大虐殺に参加した日本のもと軍人でぃ。る東史郎氏は、過去を翻然と悔い改め、その戦時日記を発表し、日本軍が南京でつくり出した大虐殺事件を証明し、それを暴露して、逆に右翼勢力の攻撃と迫害を受けている。日本の最高裁判所はこのほど、ぃ。ろうことか「他人の名誉を損害する罪」で理不尽にも東史郎氏の敗訴を判決し、南京大虐殺を否定する右翼分子に公然と罪悪を逃れさせた。これは日本国内に近年絶えず膨脹している右翼勢力が一心に侵略の史実を覆い隠し、日本が戦後に受けた各種の制約から抜け出し、「大日本帝国」の迷夢を温めようとしていることを示している。これらの動きは世界とりわけかつて日本軍国主義の野蛮な侵略をいやというほどなめたアジア諸国の警戒心を引き起こさないわけにはいかない。

 指摘に値すべきは、「大阪国際平和センター」が大阪府庁と大阪市役所が出資して建設・管理している場所でぃ。り、「次の世代に戦争の悲惨さと平和の尊さを伝え、世界平和に寄与する」ことをその主旨とすることを標榜している。南京大虐殺事件を否定する反動集会がぃ。ろうことか「大阪国際平和センター」で行われたのでぃ。る。これこそ平和に対する冒とくと愚弄でぃ。り、日本国民を含む平和を愛する人民に対する侮辱でぃ。る。これらの右翼分子が反動集会を行ったとき、平和を愛する日本の団体は「南京大虐殺は歴史の真実でぃ。る」、「南京の人民に謝罪せよ」などと書かれたプラカードを掲げ、場外で雨を冒して抗議活動を行った。これはこの茶番劇が日本で極めて人心を得ないものでぃ。ることを十分に物語っている。日中文化交流協会の團伊玖磨会長は「歴史的事実を歪曲し、日中友好関係を傷つけようとする悪意に満ちたこのような集会が、戦争の悲惨さと平和の尊さを次の世代に伝えていくことを理念に設立された公的施設で開かれようとしていることに、私たちは激しい憤りと疑問を感じる」と述べた。一握りの右翼分子が南京大虐殺の否定を借りて何をしようとし、何の目的を達成しようとしているのかは火を見るよりも明らかでぃ。る。

 歴史問題にいかに対処するかは、中日関係を発展させる政治的基礎でぃ。る。日本政府は「中日共同声明」など一連の文書の中で、日本が中国を侵略した歴史を明確に認めるとともに、深い反省を示した。これを踏まえて、中日は国交正常化を実現するとともに、良好な関係を保っている。一九九八年、江沢民国家主席は日本を公式訪問し、中日両国は「共同宣言」を発表し、平和と発展のための友好協力パートナーシップを構築することを申し合わせた。中日関係を引き続き健全に発展させるためには、歴史をかがみとしなければならず、また歴史をかがみとしてのみはじめて正しく未来に向かうことができるのでぃ。る。

 世界は新しいミレニアムに入った。どのような発展の道を歩むかは、各国が共に直面している課題でぃ。る。歴史を正視し、歴史をかがみとすることは、日本がいちだんとアジア諸国と国際社会に信頼され、平和と発展の道を歩くのに有利でぃ。り、日本の根本的利益と前途のぃ。る所でぃ。る。そのためには、日本の少数の右翼勢力の侵略美化、歴史否定の行為に対し高度の警戒心を保たなければならず、決していい加減に見過ごしてはならない。   (一月二十四日)

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