中日文化観光交流二〇〇〇記念式典、北京で開催

 中日友好協会、中国国家観光局、日本国運輸省、日本文化観光交流二〇〇〇実行委員会共催の中日文化観光交流二〇〇〇記念式典が五月二十日、北京・人民大会堂で盛大に行われた。

 江沢民国家主席、胡錦濤国家副主席、銭其しん国務院副総理、唐家せん外交部長、中国政府各部・委員会と各団体の責任者、各界の代表および二階俊博運輸大臣を特別顧問とし平山郁夫日中友好協会会長を団長とする日中文化観光交流使節団の五千人余りがこれに出席した。谷野作太郎日本国駐中国大使も出席した。

 斉懐遠中国人民対外友好協会会長が記念式典を主宰し、銭其しん副総理、平山郁夫会長、二階俊博運輸大臣、何光い中国観光局局長がそれぞれあいさつした。森喜朗日本国首相も書面メッセージを寄せた。

 銭其しん副総理のあいさつ

 新しい千年に入ったばかりのこの時点に、われわれは喜びをこめて五千人余りの日本の友人と一堂に会し、ともに中日文化観光交流二〇〇〇記念式典を行うことになった。まず、中国政府と人民を代表して、日中文化観光交流使節団の皆様に熱烈な歓迎の意を表する。今回の盛会は一大壮挙であり、参加人数の多いこと、規模の大きいことは中日友好交流史上かつて見ないものであり、中日両国人民の相互理解と友情をさらに深め、二十一世紀の中日友好の新たな局面を創り出す上で、重要な意義を持っている。私は、今回の活動を提唱、組織した二階俊博特別顧問、平山郁夫団長に崇高な敬意を表する。

 中日両国は一衣帯水の近隣で、両国人民は二千年余りの友好往来の中で、長所を学び合い、短所を補い合い、手を携えてともに前進し、広くて深い東洋文明を創造し、それを発展させるために重要な貢献をしてきた。両国関係の中の不幸な一時期に対し、両国の古い世代の政治家および民間の友好人士は両国人民の感情を修復し、国交正常化を実現させるためにたゆまぬ努力をした。両国の各分野での友好交流と協力が無から有へ、小から大へと今日のような局面に発展してきたことは誠に容易なことではなく、われわれ双方はともにこれを大切にすべきである。世紀の変わり目において、中日友好協力関係を全面的に二十一世紀に持ち込むことは両国人民および子々孫々の根本的利益に合致しており、世界の平和と安定にもプラスとなる。この目標を実現するため、われわれは引き続き中日民間友好の伝統を広く発揚し、両国人民とくに青少年の間の交流をいっそう強化、拡大し、相互理解と友情を増進すべきである。私は、今回の日中文化観光交流使節団の中国訪問が大きな成果を収め、新しい時期における両国民間友好交流の手本となることを期待し、今後、より多くの文化交流が行われ、より多くの日本の方々が中国に観光に来られることを望んでいる。

 新中国成立以来、中国政府と指導者はともに中日友好事業に大きな関心を寄せ、両国の友好協力関係の発展の促進に力を入れてきた。一九九八年に江沢民主席が日本を公式訪問し、小渕前首相とともに、両国の平和と発展のための友好協力パートナーシップを構築し、両国の関係に対し世紀に跨る位置づけを行った。私は、両国政府と人民がともに努力することによって、中日善隣友好協力関係が必ず健全で、安定した発展を遂げ、中日両国人民が世々代々、友好的に付き合っていくことができると信じている。

 森喜朗首相の書面メッセージ

 二十八年前、日中両国は、歴史的意義を持つ共同声明を発表して、両国の国交正常化を実現させ、日中関係の新たなページを開いた。爾来、両国は、体制の違いを乗り越えて、各方面において友好関係を発展させてきた。二十一世紀に向けて両国の関係を一層強化していくためには、政治、経済だけでなく、広く文化や観光等の交流を通じて、一人一人がお互いの理解を深めていくことが、重要となっている。

 この度、西暦二〇〇〇年を記念して、中国との親善・交流を深めるために、平山郁夫日中友好協会会長を団長とし、二階俊博運輸大臣を特別顧問とする日中文化観光交流使節団二〇〇〇を中国に派遣するという本事業は、まさに時宜を得たものであり、今後の日中関係において長く語り継がれていくことであろう。

 関係方面のご支援により、この使節団に参加されている皆様、並びに受け入れて下さる中国側の皆様にとって、有意義な訪問となり、無事目的を達せられることを祈念している。

 平山郁夫会長のあいさつ

 日本と中国は二千年にわたる交流の歴史がある。とくに、日本が仏教を伝来した五三八年来、先進した中国文化を、遣唐使節団により招来した。遣唐使は六三〇年を第一回として、最終回の八三四年まで十八回行っている。七世紀から八世紀の唐は、古代世界史上に輝く、大文化だった。日本は仏教伝来を通じ、律令をはじめ文化百般を学び、奈良時代の文化を築いた。このように、優れた国際性に富んだ文化を導入できたことを幸運と感謝している。

 日本の遣唐使が訪れた唐の都、長安(現在の西安)に大明宮址があり、中心となった含元殿址がある。現在ユネスコ供託基金により、日中合作の遺跡保存が行われている。中国の歴史書に、八世紀初頭の新年に、各国大使の代表として則天武后に年賀のあいさつをしたことが記されている。発掘された宮殿遺跡に立つと、千三百年の昔、階段を登り謁見したことが想像される。命がけで海を渡り来た、粟田真人大使の感動が思われた。宮殿の規模は、北京の紫禁城をしのぐ、壮大なものだった。

 遣唐使節団は、二百五十人から多い時は五百人だった。四隻の木造帆船は、無事に日本に帰国したのが、約半数と伝えられている。大半は海で遭難したり、病で倒れたことである。

 今回の使節団は、五千百人が訪中した。しかも、日本全国からわずか数時間で無事に北京に到達した。

 これから、五千人の団員は中国各地を訪れ交流する。百聞は一見に如かずのたとえのように、中国内を歩かれると、大陸のスケール、東洋文化を創造した中国を実感することができる。さらに中国の人々から人間性に触れることにより、深い理解と友情が生まれる。

 二十一世紀を迎えるに当たって、史上初の大使節が、日中友好運動を、さらに盛り上げる先導となることを祈願している。

 二階俊博大臣のあいさつ

 日本と中国は二千年の友好交流の歴史がある。しかし、私たちは不幸な一時代を過ごした。われわれ日本人としてはこのことを深く反省し、今新たな二〇〇〇年に向って日中の友好と親善を合言葉に「日中文化観光交流」の歴史的な一ページを刻むため、中国国民に対する尊敬と信頼を胸にここ人民大会堂に集まったのである。この使節団を歓迎するため、まさにこの人民大会堂において、江沢民主席をはじめとする中国の最高指導者が勢ぞろいしたことは、日中友好関係史上、空前の出来事であり、中国側のこの大きな友好のメッセージを五千人の使節団を代表して深く受け取りたい。

 「水を飲むときは井戸を掘った人のことを忘れてはならない」という中国の古き時代からの教えに基づき、日中友好の扉を開くために、力を尽くされた今は亡き日中両国の先人の皆様の偉大な功績をたたえ感謝の誠を捧げたい。

 一昨年、江沢民主席が訪日された際、日本国民に対する友情の印として友友と洋洋というトキのつがいを贈っていただいた。昨年、日中両国民の期待に応え、友友と洋洋は優優を生んだ。優優は立派に育ち、明日一歳の誕生日を迎える。今年は優優の兄弟が二羽生まれた。私たちは江沢民主席から贈られたトキの一家を中日友好の象徴として大切にしたい。

 私としては、トキのひそみに習い、さらに両国の交流を深めるため、国民レベルの文化観光交流の舞台を広げることが大切だと考えている。

 今、日本から中国を訪れる人は年間約百二十万人、中国から日本に来る人々は約三十万人である。観光交流は、両国の国民同士がお互いに理解し合い、両国の歴史、伝統、文化を学ぶことのできる絶好の機会である。

 古くから観光は「平和のパスポート」と言われているが、日中両国を訪れるすべての人々はまさに「平和外交のための民間大使」である。

 日中の平和と友好の新しい時代を構築するため、ここに集う五千人を超える大使の皆さんとともに新たな決意を持って、皆様方が得意とするすべての分野において日中交流がさらに深さと広がりを増すよう、力を尽くすことを誓うものである。

 私たちが今集っている二〇〇〇年五月二十日を日中友好の歴史に残る記念すべき日とし、この日を新たな踏み台として、本日、日中双方の出席者の間に生まれた日中友好を大切にしようとする気持ちとこの素晴らしい思い出を子々孫々、世々代々語り継いでいくことを団員の皆様とともに約束する。

 何光い局長のあいさつ

 中国の観光業がめざましい発展をとげているときに、われわれは喜びにみちて日中文化観光交流使節団の五千人を迎えた。

 中日両国は一衣帯水の友好的隣国であり、世々代々友好的に付き合っていくことは両国人民の共通の願いである。観光は各国人民の相互理解増進のための絆であり、友情の架け橋であり、中日両国人民の交流と友好のかけ橋となっている。われわれは心をこめて、日本のお客さんが中国を訪れ、中国のうるわしい山河を遊覧し、情熱的で客好きな民族の風情を味わい、中日両国人民の友好の誼を伝えることを歓迎する。

 なお、中日双方は記念式典の後、懇親会を行い、それぞれ民族の特色に富んだ出し物を披露した。

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