対外開放の成果著しいチベット
二十年来、中国西南地区にあるチベット自治区は、観光、鉱産物、エネルギー、生物などの面の豊富な資源にたよって世界に全面的に開放してきた。
南アジア諸国はずっとチベットの貿易と経済協力の主なパートナーであり、世界の屋根はその他の地域の投資者と観光客をも引き付けている。
地元の人たちは、チベットの急速な発展の原因を国の優遇政策、チベットの全面的開放、交通と電信の発展のために政府の払った努力に帰している。
現在、チベットの大部分の地区では自動車が通るようになり、区都ラサ、チベットの二番目の大都市シガズェ(日喀則)など主要都市では航空便が開通した。
光ケーブル、プログラム制御電話、衛星地面受信ステーションは、チベットで広く使われている。
国境貿易はチベットの貿易の主な形式である。チベットと南アジア諸国の国境には、歴史上、ずっと貿易をする町があった。今年の取引高は三千五百万ドルに達する見込みである。
九五年から九八年までのチベットの貿易総額は四億ドルに達し、輸出入商品は原材料もあれば、機械、電子、化学、石油化学製品もある。チベットは現在、二十六カ国・地域と貿易往来がある。
始動したばかりの観光業は、チベットに大きな収益をもたらしている。昨年だけでも、チベットは九万六千四百余人の海外観光客を受け入れ、観光収入は三千三百万ドルに達した。
内外の投資者は優遇政策を享受することができ、投資して工場を設立する面で制限を受けず、外国投資はすでに農業、家畜、繊維、鉱産物、機械、軽工業、衛生、食品、観光業に進出している。
近年、外国投資者は投資の方向を電力、文化、教育、医療、電信、エネルギー、水利及び農業、牧畜業、林業などの基盤施設建設に変えた。
これまでに九十四社の外資企業がチベットに進出し、契約ベースの投資額は八千五百四十八万ドルに達した。