中国保険市場の五つの動き
中国の保険市場には今後数年内に、対外開放の拡大、監督管理の規範化、市場の専門化、競争方式の多様化、法制の整備という五つの大きな発展の動きが現れるであろう。
外資・合資保険公司は現在主に上海に集中しているが、今後中央は適宜に範囲を広げ、一定の経済、管理、市場基盤のある他の都市での試行を考慮するかもしれない。中国の保険市場は今後数年内に、さらに大きく対外開放されるであろう。昨年末現在、全国では合わせて十四社の外資保険子会社と中外合資保険会社が認可を得て中国で営業するかあるいは営業の準備をしており、十七の国・地域の百十三社の外資保険機構が中国に二百二の事務所を設けている。このほどまた新たに四社の外資保険会社が認可を得て営業を始めた。
保険業に対する監督･管理は逐次規範化に向かい、昨年中国保険業監督管理委員会が成立したことは、この動きの顕著な現れである。現在、各地方の保険業監督管理の機能部門はまだ発足しておらず、そのため、全国的保険監督管理システムの健全化を速め、社会的補足監督管理を含む国、業界、企業の三級規制制度を確立すべきである。
保険市場の専門化とは、今後、保険代理公司、保険仲介公司が主として業務拡大機能を担い、保険公的評価機構が第三者の身分で検査、実地調査、損害評定に責任を負い、保険賠償審理の公平、公正の原則を具現し、保険業はまた様々な専門サービス機構を派生させ、これによって保険者、被保険者、保険代理人からなる、互いに制約し合う完全な保険市場システムを形成することを指す。保険業の競争は商品費率と手数料などの初級手段の競争から、商品、サービスなど更に成熟した長期的な競争に転化し、競争手段も多様化するであろう。