良好な上半期の国民経済
叶震国家統計局スポークスマンは七月十六日、上半期の国内総生産(GDP)は三兆六千百八十九億元で、比較可能的価格で計算すると、昨年同期より七・六%伸びたと発表した。
農業生産が安定
夏季収穫の食糧と搾油作物は好収穫をあげた。初歩的な統計によると、全国の夏季収穫食糧収量は昨年同期に比べ五百余万トン、搾油作物は百四十余万トンそれぞれ増え、一五%以上の伸びを示した。水産業と林業の生産は一定の増加を保ち、豚の価格が下がり、飼育頭数が減った。
工業生産が比較的速い伸び
上半期の工業生産額は九千七百三億元で、昨年同期に比べ九・四%伸びた。
主な特徴 第一に重工業が軽工業より高い伸びを示した。上半期の重工業生産額は五千五百八十二億元で、昨年同期より九・九%伸び、軽工業を〇・八ポイント上回った。第二に工業製品の構造調整が新たな進展を見せ、科学技術応用度の高い製品の生産量が急増し、新しい経済成長点となった。紡錘の縮減、小型炭坑の閉鎖は成果を挙げた。第三に工業企業の生産・販売が良好で、上半期の工業製品販売率は九五・六六%に達し、昨年同期より〇・七四ポイント上がった。第四に工業企業の収益が好転し、国有大・中型企業の赤字解消・困難脱却が初歩的な成果を収めた。
固定資産投資が引き続き増加
上半期の国有およびその他の経済所有制固定資産投資額(都市と農村の集団・個人投資を含まない)は六千六百八十七億元で、昨年同期比一五・一%の伸びとなった。投資は引き続き基礎産業とインフラ分野に傾斜された。
市場販売が安定
上半期の社会消費財小売総額は一兆四千七百五十三億元で、昨年同期より六・四%伸びた。都市部は六・六%伸び、農村部は六・二%伸びた。
輸出が減少、輸入が増加
税関の統計によると、上半期の輸出入総額は千五百八十億ドルで、昨年同期より四・四%伸びた。そのうち輸出総額は八百三十億ドルで、昨年同期より四・六%減り、輸入総額は七百五十億ドルで、一六・六%増え、貿易黒字は八十億ドルに達した。
外国からの直接投資は減少し、上半期の外国からの直接投資額は契約ベースで百九十四億ドルとなり、一九・九%減り、外資実質利用額は百八十六億ドルで、九・二%減となった。
市場物価が持続的に下降
上半期の商品小売価格は昨年同期に比べ三・二%下がり、住民の消費価格は一・八%下がった。食品の価格は大幅に下がり、工業製品の価格も下がり、住民とサービスプロジェクトの価格は引き続き上がった。
住民の収入が引き続き増加
初歩的統計によると、上半期の都市部住民の一人あたり可処分所得は二千九百五十二元で、昨年同期比五・九%増え、価格下降の要素を入れると、実質伸び率は八%であった。農村住民の一人当たり収入は九百九十八元で、二・一%増え、価格下降の要素を考慮に入れると、実質伸び率は四・七%であった。