江沢民主席、国有企業改革深化を強調
江沢民中国共産党中央総書記・国家主席・中央軍事委員会主席は八月十一、十二の二日、大連で、東北・華北地区八省・自治区・直轄市の国有企業改革・発展座談会を主宰し、「決意を固め、改革を深化させ、国有企業発展の新たな局面を切り開こう」と題する重要な談話を発表し、次のように述べた。
党の十五回大会が指摘しているように、今から次の世紀の前十年までは、中国の改革と発展のカギとなる時期である。この時期に、比較的完備した社会主義市場経済体制の確立に努め、国民経済の持続的な、快速、健全な発展を維持する必要がある。この二大課題をうまく解決するには、時機を逸することなく国有企業の改革と発展を推進し、国有企業の改革が突破的進展をみるようにしなければならない。これは中国の現代化建設の世紀にまたがる発展という偉大な発展目標を達成するうえでの必然的な要求であり、中国の改革、発展、安定の大局を絶えず維持、促進するうえでの必然的な要求でもある。
社会主義市場経済を発展させる広範囲かつ大きな変革の中で、国有企業の改革と発展は、解決が待たれている深い次元の矛盾と問題に直面している。例えば、一部の企業の経営メカニズムはまだ活性化されていず、生産経営が困難に陥り、経済効率が下がり、負債率が高すぎ、余剰労働者がわりと多く、社会負担が重く、一部の従業員の生活が困難であるなどがそれである。こうした矛盾と問題をもたらしている原因は多岐にわたっているため、全面的な科学的分析を行うことが必要である。全般的に見て、これらは前進と発展途上の問題であり、われわれは高度に重視するとともに、決意を固め、確実に効果のある措置を取って、解決をはからなければならない。
（国有企業の改革と発展のテンポを一層速めることに触れて）国有企業の改革と発展を推し進めるなかで、一連の重要な指導方針が形成され、今後引き続き全面的に実行していかなければならない。
一、 戦略的に国有経済の配置の調整と国有企業の再編成を行う。
二、 現代企業制度確立という改革の方向を堅持する。
三、 企業管理の強化と改善に力を入れる。
四、 国有企業の際だった問題と困難を確実に解決する。
五、 技術進歩と産業グレードアップの推進を速める。
六、 経営管理陣の資質向上をはかる。