良好な今年上半期の税収状況
国家税務総局によると、今年上半期に、中国の租税収入は前年同期比一九・六%増の四千九百七十五億元に達し、年度計画の五二・二%を達成した。全体から見て、今年上半期の税収情勢は良好であった。
国税収入は前年同期比二二・三%増の二千七百六十七億元に達し、年度計画の五三・四%を占め、地方税収入は前年同期比一六・三%増の二千二百九億元に達し、年度計画の五〇・七%を占めた。
分析によると、今年上半期の中国の租税収入に以下の特点が見られる。
一、 伸び率が高く、伸び方が速い。上半期の租税収入が一九・六%伸び、昨年同期の租税収入の伸び率と上半期の経済成長率を上回り、収入の進度は五二・二%で、以前の数年より約五ポイント速いものであった。
二、 付加価値税と消費税が着実に増加。上半期に、全国の付加価値税と消費税の収入は前年同期比一三・二%増の二千二百七十四億元を達成し、二百六十五億元増収した。そのうち、付加価値税の収入は前年同期比一三・九%増の千八百八十一億元で、消費税の収入は一〇%増の三百九十三億元であった。
三、 国有企業所得税が急増。上半期の国有企業所得税の収入は前年同期比四九・三%増の三百九十九億元で、百三十二億元増収した。
四、 輸入段階の関税の収入が急増。上半期に、全国の税関が代わって徴収した輸入税は前年同期比一〇七・五%増の四百九十三億元で、二百五十六億元増収した。
しかし、関係筋は、中国の租税収入に税種と地区の発展がアンバランスであることをも指摘した。一つは営業税の伸び率が比較的大幅に反落したことである。上半期の全国の営業税収入は八百五十四億元で、前年同期比わずか六十四億元しか増えず、伸び率は八・一%で前の二年と比べて、伸び率は著しく反落した。営業税のいくつかの税目の徴収状況から見ると、建築据え付け業の税収が三二・三%増えたほか、その他のいくつかの主要な業種の税収は理想的ではなかった。二は地区間の収入がかなりアンバランスだったことである。上半期に租税収入が二〇%以上増えた省クラスの国家税務局は七つ、省クラスの地方税務局は九つであったが、一部の省・自治区の国家税務局と地方税務局の税収の伸び率は五%以下であった。