消費者ローンの調査について


 中国経済景気観測センターは最近、北京、上海、広州、成都、武漢、西安などの六都市で、消費者ローンについての調査を行った。その調査結果は、多数の消費者が消費者ローンがどんなものか分からないため、消費者ローンを利用することができない状態にあるが、一部消費者の間には、やはり比較的大きな消費者ローン利用の潜在力が存在している事実が明らかにされた。

 回収された一千二百二十五枚のアンケートでは、「消費者ローン」に対し、分からないと答えた消費者は六〇・三%を占めた。アンケートの対象となったすべての消費者のうち、消費者ローンのような消費方式を受け入れられないというものは四九%、受け入れられるというものは三五・九%、一時的にはっきり言えないというものは一四・九%であった。

 年齢から見ると、二十歳ないし二十九歳と三十歳ないし三十九歳の年齢層の若者の消費者ローンに対する認知程度が最高であった。

 学歴から見ると、学歴が高ければ高いほど、消費者ローンに対する認知程度が高い。高専・大学あるいは大学以上の学歴の人たちのうち、それぞれ五七・八%と六九・二%のものが消費者ローンのことを知っていると言い、四九・三%と五三・八%のものはそのような消費方式を受け入れることができると言っている。

 所得水準の要素から見ると、家庭の月給水準が二千元以上のものは消費者ローンに対する認知程度が比較的高い。

 さまざまな都市の情況から見ると、広州を除き、北京、上海などの都市で消費者ローンを知っている情況は平均水準を上回っているので、消費者ローンを受け入れることができる比率も著しく高いものとなった。

 現在、消費者ローンが消費者に受け入れられない主な原因は経済面での受容能力が比較的低いことである。

 千二百二十五人の消費者のうち、収入水準の低い人は三二・三%で、ローンの返済圧力が大きいと思うものが二三・六%であり、また四%の人は貯金あるいはそのほかの蓄えがある。前に述べたことは、消費者ローンに対する経済面の受容能力の不足で、多数の消費者は現在、消費者ローンによって支えられる消費を受け入れないことを物語っている。

 一千二百二十五人の消費者のうち、二七%の消費者は金を借りての消費はしたくないという伝統的な観念の影響を受け、消費者ローンを受け入れないのである。

 その他、九・六%の消費者は消費者ローンの手続きが複雑すぎると言い、四%の消費者は銀行の消費者ローンの条件があまりにも厳しすぎると考え、七・九%の消費者は消費者ローンの手続きをどうするのか分からない状態にある。

 消費者ローンを受け入れることができ、また将来受け入れる可能性のある消費者のうち、五一・八%のものは消費者ローンで住宅を購入することを願っている。これは消費者ローンを利用する最も重要な購買意向である。

 教育は、消費者が消費者ローンの利用を願うもう一つの重要な分野であり、消費者ローンを教育のために用いるものはローンを受け入れることができ、また将来受け入れる可能性のある消費者の約二四%を占めている。

 自動車と家電は終始消費者ローンを支える重要な分野であり、消費者が消費者ローンによるサポートを必要とする主要な分野でもある。注意しなければならないのは、自動車と家電を購買しようとする消費者たちの特徴には比較的大きな違いがある。

 自動車を購入しようとしている人たちは若者、高専・大学以上の学歴をもつ人、月給が二千元以上の人である。

 家電を買おうとしている人たちはその特徴が違っている。年齢から見て、十五歳から二十九歳と四十歳以上の中老年の人たちは購買力が最もある人たちである。学歴の比較的低い層は家電を買おうとする比率が比較的高く、家庭の月給が二千九百九十九元以下の人たちは家電を買おうとする意欲が比較的強い。

 

 

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