いっそう対外開放される中国市場
──第三回中国投資貿易商談会


 第三回中国投資貿易商談会が九月八日から十二日まで福建省廈門(アモイ)市で開催された。この商談会は、以前から名が知られている中国広州商品交易会、新たに開催が決まった中国国際ハイテク成果商談会とともに中国の三大国家クラスの展示商談会と称されている。
 毎年の九月八日、廈門市で開催される投資貿易商談会はもともと福建省の地域的な外資誘致商談会であり、十回も続いてから、九七年に全国唯一の国家クラス投資商談会に昇格した。第一、二回中国投資貿易商談会はともに大きな成果をあげた。
 これを基礎として、今年開催された第三回中国投資貿易商談会の成果もさらに顕著であった。統計によると、今回の商談会は、世界八十余カ国・地域の六千五百人近い業者を受け入れ、そのうち欧米の業者は千人近く、訪問団・グループは二百近くに達し、どの年よりも著しく増えた。同投資商談会で調印された契約はあわせて千二百二十八件、契約ベースの外資額は五十一億八千三百万ドル、取り決めプロジェクトは五百九十五件、取り決め外資金額は三十二億三千四百万ドルで、往年より一定の増加があった。そのほか、商談会は八億千三百万ドルの輸出入総額を達成した。
 過去と比べて、今回の商談会の著しい特徴は、中国政府が公布した外国投資政策の情報が非常に多く、国際投資協力の研究と討論がさらに深みを帯びるものとなったことである。呉儀国務委員がこの商談会に出席し、「二十一世紀に向けての国際投資協力フォーラム」で重要な講演を発表し、次のように述べた。
 中国政府は、世界経済の発展に貢献するため、確固として対外開放を拡大し、投資環境をさらに改善し、海外の投資者のためにより多くのビジネスチャンスをつくり出し、積極的な姿勢で国際経済貿易の交流と協力を促すであろう。一九九三年から、中国は六年連続して外資導入が最も多い発展途上国であった。九八年末現在、累計で、認可した外国投資プロジェクトは三十二万四千六百二十件、契約ベースの外資額は五千七百二十四億九千五百万ドル、実際投資額は二千六百七十三億千五百万ドルに達した。外資導入は、経済構造の調整と経済成長を効果的に促したばかりでなく、多くの外国投資者に貴いビジネスチャンスと広大な市場を提供し、世界の経済交流と発展を促進した。中国は、一貫して積極的な姿勢で対外開放に対処し、アジア金融危機が発生した状況の下でも、対外開放の足取りを遅くらせたことがない。現在、中国は、政治と社会が安定し、経済が持続的に伸び、人民元が安定し、外貨準備高が充実し、投資の総合的コストがわりに低いので、国際資本にとって大きな魅力を持つ存在となっている。
 最後に呉国務委員は、国有企業の技術改良、中・西部地区、ハイテク分野、インフラとサービス貿易分野でビジネスチャンスを探し出すようにと海外投資者に勧めた。
 そのほか、馬秀紅対外貿易経済合作部部長補佐はこの商談会の「外国投資政策をめぐっての記者会見」で次のように述べた。
 中国に来て投資する外国投資者を奨励するため、対外貿易経済合作部、国家発展計画委員会、国家経済貿易委員会、財政部、中国人民銀行、税関総署、国家税務総局、国家外国為替管理局、国家出入国検査検疫局など中国政府の九つの部・委員会は連合して関連政策と措置を打ち出すことになっている。その主な内容は、外国投資企業の技術開発と革新を奨励し、外資企業への金融面からのサポートに力を入れ、外国投資者が中・西部地区へ投資することを奨励し、外国投資企業に対する管理とサービスをいっそう改善する。商談会の期間に対外貿易経済合作部と関連産業部門が共催した移動通信、建材、自動車・電力設備など一連の業界フォーラムで、多くの外資導入政策の情報について説明が行われた。
 プロジェクトの準備も十分で、世界の著名企業が非常に注目したことは今回の商談会のもう一つの著しい特徴である。全国で唯一の大型投資貿易商談会として、今回は中国の四十四の省、直轄市、自治区、政府の部・委員会と経済団体が参加したので、参加した部門と人数が最も多いものとなった。各参加部門は着実な研究、選択、準備を基礎として一万三千余件の国家産業政策に合致し、それぞれ地域の特色をもつ外資誘致プロジェクトを提示した。これらのプロジェクトと確固として対外開放を拡大する中国政府の姿勢および政策は、国際流動資金と投資者に極めて大きな吸引力を示した。世界の多くの著名な多国籍企業も次々と代表を派遣したばかりでなく、直接商談会に大きな展示コーナーを設置した。展示館一階の広いホールには、GE、イーストマン・コダック、モトローラ、エクソン、ノキア、ソニー、キャノンなど六十余の企業が百以上の展示コーナーを設け、多くの企業の責任者は自ら代表団を率いて来た。OECDの秘書長、サウジアラビアの商業相、イギリスの貿易国務大臣ら各国の重要な商務担当官も自ら来て商談会のハイレベルのフォーラムで講演した。中国投資商談会は日増しに国際的な投資貿易商談会の方向へと発展している。松下電工株式会社の三好俊夫社長は昨年、第二回中国投資貿易商談会に参加した。帰国後、三好社長は、いろいろな場所で商談会の素晴らしいビジネスチャンスと中国の対外開放拡大への大きな熱意について語り、また今回の商談会に、自ら団長として強大な陣容をもつ日中経済貿易センター訪中団を率いて来た。三好社長は中国の対外開放・外資導入と経済発展の見通しに対し自信に満ちている。
 

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