実質的な一歩を踏み出す西部の大開発
来年、東部地区と中部地区の開発を引き続き速めると同時に、西部地区の大開発も実質的な一歩を踏み出す。
西部地区の開発建設を速めるには、インフラとりわけ交通インフラについての取り組みを加速する必要がある。自動車道路は、国道主幹線と省・区幹線の建設を速めて、大都市を中心とし、中小都市を支点としての道路網の骨組みを形成しなければならず、鉄道建設は、西部地区の内外大通路をさらに開拓し、区域開発の性質をもつ鉄道と国外に通じる鉄道プロジェクトの前期準備作業に重点をおいて、それを着実に進めなければならず、主要幹線空港の建設を踏まえて、一部の支線空港を選んで建設し、天然ガスパイプラインの運輸能力を強化する。水資源の開発と利用は、西部大開発の核心問題であり、水利施設建設にいっそう力を入れ、長江と黄河上流を保護し、合理的に開発し、地下水の実地調査と科学的採掘を強化し、節水措置を全面的に推し進める。
生態建設と環境保全の強化を西部大開発の根本とし、そこから着手する。今年と来年は主として、総体的な計画の制定を急ぎ、耕地を林地(草地)に戻す目標と重点をはっきりさせなければならず、試行と垂範の仕事を着実に成し遂げなければならない。
あくまで市場を指導方向とし、産業構造を積極的に調整する。西部地区は、各自の特徴と強みから出発し、なすべき事もあればすべきでない事もあり、技術進歩に頼って、市場の見通しがある特色経済と強みをもつ産業を発展させ、資源の強みを経済の強みに変え、新たな経済成長要素を育て上げ、形成する必要がある。
科学技術教育を大いに発展させ、各種の専門人材を誘致し、養成する。西部地区のすでに形成された技術力を十分に利用して、技術型企業と民営技術企業を積極的に発展させる。人材の利用、導入、育成を強化する。優遇政策を通じ、開発と建設に頼って、国外および東部と中部地区から西部へ行って仕事するように人材を誘致する。
西部地区は、伝統的な経済体制と発展パターンをそのまま使用することができず、観念の転化を速め、改革を積極的に推し進め、中央アジア、東南アジアなどの周辺諸国・地域への開放の積極的拡大を含めて対外開放をさらに拡大する。対内開放を積極的に推し進め、東部と中部の企業を西部に誘致して、投資して工場を建設し、資源を開発し、旧企業を改造させる。東部地区の西部地区への対応支援にいっそう力を入れる。多ルートで資金を調達し、当年特別区をつくるように、西部大開発を速める。