医薬流通体制の大きな改革

 医薬流通分野において、企業が多く、規模が小さく、効率が悪く、秩序が乱れ、市場メカニズムが不健全であるという現状を改革するため、国家経済貿易委員会はこのほど、「医薬流通体制改革の深化に関する指導意見書」を公布し、各地の経済貿易委員会、医薬管理部門がこの意見書を真剣に実行し、各地の事情に合った改革方式を模索し、医薬流通体制の改革を積極的に推進するよう次のように要求した。

 医薬流通分野において、所有権制度の改革を速め、所有権の多元化を提唱し、各業種、各種経済構成要素が併合、再編、連合などさまざまな方式で医薬流通企業の株式に参加するようにする。医薬流通市場を適度に開放し、まず中外合資の医薬小売チェーン店を試行し、計画的に外資を利用して医薬流通を活性化させる。医薬の卸売企業の代理配送制、小売企業のチェーン店経営を実施することにより、コストを下げ、効率を高める。同時に現代的情報技術やインターネット技術の成果を利用し、医薬オンライン取引を徐々に展開する。

 改革の全体的な目標は、社会主義市場経済に適した、「規制があり、科学的に管理し、統一的に開放し、秩序ある競争を行う」という医薬流通体制をつくり、医薬経営の集約化、流通ネットワークの完全化、近代化、市場メカニズムの健全化の戦略的改革を実現する。今後五年前後の間に、国内外市場に向けた、年間販売額五十億元の超大型医薬流通企業を五社から十社、また国内市場に向けた、年間販売額二十億元の大型医薬流通企業を四十社ほど設立する。これらの企業の販売額が全国総販売額の七〇%以上を占めるようにする。

                                  『人民日報』

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