再編期に入る金融業

 昨年の中国の金融市場を見ると、はっきりした発展の動きの一つとしては、互いに浸透し合い、協調して発展しているということである。

 新中国の金融業の発展史において、かつて「大統一」の時代があった。高度に集中した統一の計画経済の時期において、さまざまな金融機構の設置とさまざまな金融形態はいずれも厳格な制約を受け、中国人民銀行は金融収支、通貨収支、資金決済のセンターとなった。八〇年代に入ってから、改革の深化につれて、銀行、証券、保険、信託などさまざまな金融機構が併存する局面が現れ、中国人民銀行はもっぱら中央銀行の機能を行使するようになった。金融リスクを防ぎ、金融に対する管理を強化するため、銀行業、証券業、保険業は分業経営と分業管理を実現した。昨年は、金融分野で数々の重要な出来事が起こった。

 三銀行の再編

 中国人民銀行の認可によって、一九九八年十二月十一日から、中国投資銀行が国家開発銀行と合併し、その債権と債務は全部国家開発銀行が引き受けることになった。これは中国銀行界の最初の機構再編であった。

 開発銀行の関係筋によれば、両銀行の合併は銀行の強みの結合であり、経営が混乱し、資産で債務を返済することができないために行われる金融機構の吸引、合併とは全く違うものである。投資銀行が開発銀行と合併した後、同行のすべての業務はこれまで通り取り扱われ、顧客の利益が損なわれることはない。

 しかし、その後間もなく、国家開発銀行と中国光大銀行が十分に話し合った上で、そして中国人民銀行の認可を経て、中国光大銀行が昨年三月十八日から、元の中国投資銀行の資産全般、負債とその二十九の支店に所属する百三十七カ所の営業所を買い上げるというニュースが伝えられた。これは銀行業が商業の原則に照らしてシフトし、自発的に資産と機構の再編を行う最初のケースであった。

 開発銀行、光大銀行、投資銀行の再編過程には曲折があったが、それは何と言っても中国の金融市場が漸進的改革を始め、再編期に入ったことを示している。

 新たな姿を整えた保険会社

 金融機構再編の過程において、新たな姿をととのえた中国人民保険公司、中国生命保険公司、中国再保険公司という三社も案外目立ち、新たな起点に立つ中国保険業界のリーダーとなっている。

 金融機構の分業経営と保険体制改革の必要に応じて、国は前中国人民保険(グループ)公司所属の中保財産保険公司、中保生命保険公司、中保再保険公司をもとに再編することを決定した。すなわち、中保財産保険公司が中国人民保険公司ののれんを受け継ぎ、中保生命保険公司は中国生命保険公司に、中保再保険公司は中国再保険公司に改名し、改めて登録することになったのである。昨年三月十八日から二十日までに、三社の保険会社は前後して北京でその設立を明らかにした。

 中国人民保険公司の前身は中国人民保険公司と中保財産公司である。元の中国人民保険公司は計画経済体制を実行してきたため、その経営観念と経営方法も計画経済体制に合うものであったが、前中保財産保険公司は市場経済体制のもとで運営されてきたものであった。今の中国人民保険公司は国が投資し、国務院に資産経営権限を授けられた国有独資保険公司である。それは法人実体と競争の主体として、必ず商業化経営を堅持し、最高の経済効果を図り、市場経済の方法で運営しなければならないというわけである。

 中国人民保険公司は資本運営能力の向上を重視し、経営コスト、資金運用に対するコントロールに力を入れ、経済効果の向上と資本の蓄積を主要の経営目標としている。これは保険公司には財政面での保障があり、リスク意識とリスク規制を欠くという計画経済体制のもとでの状況とは根本的な違いがある。

 証券会社の資金の増加、 株式の拡大

 金融分野で今一つ注目すべきものは、証券引受業者の再編である。証券引受業者の整合はまず中国が信託投資公司の整理を始めたことで、その次は「証券法」の要求に従って証券引受業者を再編させるためである。

 現在、中国には二百三十九社の信託投資会社があり、そのうちの大多数は証券業務を兼ねているものであり、整理・整頓の要求によって、分業経営、分業管理を行うため、資格のない証券引受業者は経営を取り止め、合併し、再編し、解散しなければならなくなる。

 証券引受業者の資金増加、株式拡大も注目されることであった。中国の証券会社の特徴は資本規模が小さすぎることであり、一九九八年末の平均登録資本はアメリカのメリルリンチの十分の一以下であった。そのため、証券引受業者は昨年積極的に資金を増やし、株式を拡大した。五月二十三日、湘財証券は登録資本をこれまでの一億元から十億元に増やしたことに続いて、湖北証券、中信証券、長城証券、興業証券、広発証券、大鵬証券、江蘇証券、国信証券も相次いで弱みを見せたくないため資本金を増やし、十社の証券引受業者の登録資本は百億元近くに増えた。

 それと同時に、上場会社の多くは証券会社の株式に参入し、株式参加の資本金は数千万元から数億元まででまちまちであった。証券会社と上場会社は連帯協力を始めた。整合と整とんを経て、数多くの大手証券会社が中国の金融市場に姿を現わし、そのうちの国泰証券と君安証券の合併と株式拡大は最も注目されたものである。今後の金融市場の発展過程で、新たな金融機構、例えば証券引受業者の融資公司、金融資産管理公司などを設立することは金融市場におけるゆるがせにできない動きとなろう。

 投資基金

 二、三年前に証券投資基金管理方法が公布されてから、証券市場の専門的投資機構が本格的に誕生した。最初の証券投資基金は一九八八年三月に運営に入り、投資者数と投資量は絶えず増え、中国証券市場の最大の専門的投資者となった。

 一九九八年に最初の証券投資基金会社五社がテスト営業してから昨年十月までに、全国では基金管理会社がすでに十社に増えた。基金管理会社は政府に非常に重視され、条件のある基金管理会社は同時に数カ所の基金会社を管理することを許可されている。博時、華安、鵬華、華夏、南方基金などの基金管理会社が第二の証券投資基金を増やしたことに次いで、国泰、長盛、大成、富国などの基金管理会社もそれぞれ三十億元の基金を増加することになった。こうして、中国の証券投資基金会社は十九社に増え、発行規模は四百七十億元に達している。

 証券投資基金規模のさらなる拡大につれて、証券投資基金が証券市場で大黒柱となる時代がまもなく到来するものと見られている。

 相互浸透し、ともに発展する

 昨年下半期における金融分野の変化は、金融業種間の相互浸透にはっきりと現れた。初めに証券引受業者と基金管理会社が銀行間同業種インターバンクローン市場に進出してインターバンクローンを行ったり、債券を売買し、債券取引と債券再買付の業務を取り扱うことができるようになったが、それにつづいて、保険会社も証券投資基金の購入を通じて間接的に証券市場に進出できるようになった。これで、マネー市場と資本市場が長期にわたって切り離されていた局面がついに打ち壊された。

 金融業種間の相互浸透は何よりもまずマネー市場と資本市場がリンクしあい、金融のマクロ規制の効果を高めることにプラスとなることである。証券会社と投資基金管理会社がインターバンクローン市場に進出しえたことは、マネー市場のニーズが増えることを意味し、銀行間の同業市場をさらに活性化させ、商業銀行が資金の運用ルートを拡大することができるだけでなく、中央銀行が基礎通貨を吸収して市場をコントロールするためにも充実した基礎を築き、新たな金融道具をつくって企業改革深化の必要に適応するための条件を作り出したと専門家たちは見ている。

 金融業種間の相互浸透の発展は多業種混合経営方式の出現をもたらす。多国籍企業と大型企業グループが多角経営と大規模な資産再編の要求に順応するために現れた主な傾向として、多業種混合経営は金融資本がよりよく産業資本にサービスすることにプラスとなる。例えば、九〇年代入ってから、ずっと分業経営を固持してきたアメリカ、日本などもこれまでのやり方を変えて、大中型銀行が経済のグローバル化と資産再編の流れに順応して、多業種混合経営の方向に向かって発展することを奨励するようになった。中国は今はそこまでいってはいないが、この動きの発展に関心を寄せなければならず、とりわけ、大手国際銀行が中国の金融市場に進出してきた後の競争の局面に適応するため、金融管理レベルの向上に力を入れなければならない。

 昨年十月十二日、国泰など十社の基金管理会社と中信証券など七社の証券会社が中国人民銀行の認可を得て、全国銀行間同業種インターバンクローン市場に進出し、中信証券公司は全国銀行間同業種インターバンクローン・センターを通じて、成功裏に中信実業銀行本店から二億四千万元を借り入れた。これは全国銀行間同業種インターバンクローン市場を通じて借り入れた最初の資金であった。

 昨年十月二十八日、華安基金管理公司傘下の基金安信会社は全国銀行間同業種インターバンクローン市場を通じて中国工商銀行と成功裏に最初の国債再購入業務を取り扱い、借り入れた資金を基金安信の投資運営に投入した。これは証券投資基金会社が初めて同業種インターバンクローン市場に進出し、これは「基金管理会社の銀行間同業種市場進出の管理規定」と「証券公司の銀行間同業種市場進出の管理規定」がすでに実質的運営段階に入ったことを示している。

 昨年十月二十九日、基金同盛会社が保険会社に割り当てて証券を売る行動は保険界の積極的な呼応を得て、全国の二十五社の保険会社のうちに、十一社が認可を得てそれを引き受け、割当てられることになった基金の九割はすでに作業を完了した。 資本市場からのこれらの情報は、金融界の明るい展望を示すものである。

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