当面の経済情勢と西部大開発戦略の実施

 第九期全国人民代表大会第三回会議は三月六日北京の人民大会堂で記者会見を行い、国家発展計画委員会の曽培炎主任が、当面の経済情勢および西部大開発戦略実施について国内外記者の質問に答え、次のように述べた。

 (今年の経済情勢について)昨年、中国経済は持続的で、快速かつ健全な発展を保ち、今年も引き続きこの勢いを保ち、七%前後の成長目標の達成は全く可能である。現在世界経済の環境が好転しており、中国の投資、消費、輸出入はさらに改善されるだろう。投資面では、今年も長期国債を引き続き発行し、財政投資の度合いを大きくし、社会投資の増大をはかる。消費面では、昨年一連の消費刺激の措置をとり、消費財小売額は一〇・一%増加し、今年もこれらの措置は引き続きその役割を発揮し、消費を奨励する新たな政策をうち出す。同時に、国は価格、税率、利息などの経済てこを運用して国内の需要をさらに拡大し、国民経済を引き続きよい方向に向かって発展させる。

 (西部大開発について)西部地区は土地・鉱産資源に恵まれ、労働コストも低く、経済の強みが多いが、インフラはかなり遅れ、国は交通・運輸、通信、水利などの分野への投資の度合いを大きくし、西部地区を支援して投資環境を改善する。開発の中で、市場の需要に基づいて資源を配置し、市場メカニズムの役割を十分に発揮させる。西部大開発は今年実質的な足取りを踏み出し、目下「第十次五カ年計画」を検討、制定し、西部大開発計画を作成している。今年の固定資産投資の中で、国債資金、財政支出、外国政府、国際金融組織から提供される優遇借款を西部地区に用いる比率は約七〇%前後を保つであろう。今年西部で一部の大型プロジェクトの建設に取りかかるとともに、「西部の天然ガスを東部に輸送する」、「西部の電力を東部に送電する」、チベットに至る鉄道の建設などの大型プロジェクトの前期作業を速める。西部で建設中の七十八の大・中型プロジェクトは進度を速め、今年の投資は三百億元余りに達する。西部大開発は長期的な、困難に満ちた任務であり、規模が大きなシステムプロジェクトであり、数世代の努力を必要とする。西部大開発戦略の実施は、人材がカギとなる。一方では地元の人材養成を速め、他方では東部地区と海外の人材を広く誘致する。西部大開発では、われわれは一部の重要な建設プロジェクトを新規建設するので、国内外の人材にとって非常に魅力がある。これらの人材の役割をよりよく発揮させるため、生活、仕事の面で必要な条件を作り出す。西部大開発は新たな考えを模索し、新たな方法を運用すべきであり、まず西部地区の広範な幹部と大衆に頼り、自力更生、刻苦奮闘の精神を発揚し、全国人民とともに努力し、経済が繁栄し、山河が麗しい新しい西部を建設する。

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