西部地区、重要なエネルギー工業基地に

 中国のエネルギー工業の配置と発展の重点は東部から西部に移行しており、西部地区の天然ガスの大規模な開発に伴い、同地区は中国の重要なエネルギー工業基地になりつつある。

 陜西、甘粛、寧夏、新疆、四川、青海など西部の省・自治区は石油・天然ガス・石炭・水力などが中国で最も豊富な区域の一つ。近年中央政府と各級地方政府は投資を傾斜し、天然ガス・石油・水エネルギー・石炭・電力を優先的に開発しており、西部地区のエネルギー工業は年平均一五%以上の成長を示している。

 西部地区は天然ガス資源が極めて豊富で、探査と開発を通じて、陜甘寧(陜西、甘粛、寧夏)、タリム、四川の三大天然ガス生産区が既に出来上がっている。

 中国石油天然ガス(グループ)公司によると、中国が陜甘寧中部地区で確認した天然ガス埋蔵量は二千三百億立方メートルに達し、ガス含有範囲は現在も拡大している。四川東部地区で確認された天然ガス埋蔵量は二千億立方メートルに達している。タリムを中心とする新疆地区で確認された天然ガス埋蔵量は千六百億立方メートルに達しており、一群の新しいガス含有構造も発見されている。また青海東部でも新しいガス田が発見されており、五百億立方メートルの埋蔵量が確認されている。

 中国政府は既にエネルギー開発の重要な政策として、天然ガスの開発と利用に取り組むことを確定しており、二〇〇五年までに天然ガスの生産能力を現在の二倍に当たる三百億立方メートルに増やすことを目指している。このうちの大部分は西部地区の陜西、甘粛、寧夏、四川、新疆などの省・自治区で生産される。

 このほか寧夏は総出力千万キロワットの火力発電基地の建設に取り組んでいる。陜西は石炭生産能力を一億トン、発電設備容量を千万キロワットに増やすことを目指しており、黄河上流地区は階段式水力開発を大々的に進める。

 西部地区は通常のエネルギーを開発すると同時に、現地の条件に合わせて地熱、風エネルギー、太陽エネルギーなどの新エネルギーや再生可能エネルギーの開発に取り組み、中国の不合理なエネルギー消費構造を改善していく。

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