西部地区、今年の十大プロジェクトの実施を開始

 西部大開発戦略の実施に応え、中西部地区の発展を加速させるため、国は今年、国債発行で得た資金および国の財政割当金のうちの七割を西部地区に投入し、外国政府借款および国際金融機関の融資の七割を中西部地区の建設に投じる。これらの資金を利用して、西部地区で「十大プロジェクト」をスタートさせる。十大プロジェクトは次の通り。

 一、 西安=南京鉄道の西安=合肥区間。全長九百五十五キロ、投資総額は二百三十二億三千万元。

 二、 重慶=懐化鉄道。全長約六百四十キロ、投資総額は百八十二億三千万元。

 三、 西部自動車道路建設(国道主幹線および国家レベルの貧困県の道路を含む)。国の建設による全長三万五千キロの国道主幹線のうち、一万七千キロが西部地区に位置する。外部とつながる道路がないという国家レベルの貧困県の問題を解決するため、昨年の自動車道路の建設計画を踏まえ、今年はさらに道路建設に力を入れる。

 四、 西部地区の空港建設。今年、西部の咸陽国際空港の建設を始め、同時に成都双流空港、昆明巫家は空港、西安咸陽空港、蘭州中川空港、ウルムチ空港を中心とした航空ネットワークを建設する。

 五、 重慶市高架鉄道(較場口=新山村の第一期工事)。第一期工事の鉄道の全長は十三・五キロ、投資総額は三十二億五千八百万元。

 六、 ツァイダム盆地の渋北、西寧、蘭州を結ぶ天然ガス・パイプライン。全長九百五十三キロ、輸送能力は年間二十億立方メートル。

 七、 四川紫坪舗および寧夏黄河沙坡頭水利施設。四川紫坪舗水利施設の投資総額は約六十二億元、ダムの貯水能力は十一億立方メートル、発電所の発電能力は七十六万キロワット。寧夏黄河沙坡頭水利施設の投資総額は約十三億元、ダムの貯水能力は二千六百万立方メートル。プロジェクト完工後、新規増加し、改善される潅漑面積は約八万ヘクタールに達し、年間発電量は七億キロワット時。

 八、 中西部の休耕造林(草地造成)および生態環境整備、育種プロジェクト。今年から長江上流の雲南、四川、黄河中流・上流地区の陜西、甘粛などの十三の省・自治区で、休耕造林(草地造成)テスト・プロジェクトを実行する。休耕面積は約三十四万ヘクタール。同時に荒れた山や土地に、約四十三万ヘクタールの木を植える。水土流失が深刻な地区および生態環境がゆゆしく破壊されている地区で、生態総合管理プロジェクトの実施を始める。

 九、 青海カリ肥料プロジェクト。塩湖資源を総合的に利用して、青海地方の経済の発展を促す。

 十、 西部地区の大学インフラ施設建設。国は今年、国債発行で得た資金を西部地区の大学教育、実験用インフラ施設建設、大学の庶務の社会化改革プロジェクトに重点的に投入する。それにより西部地区の大学のための人材育成の条件を整える。

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