中国、六億元を支出して海外の科学者を招聘
中国政府はこのほど、今後三年間に六億元を支出して、中国最高の科学研究機構である中国科学院のために海外から三百人の優秀な青壮年科学者を招聘することを決定した。伝えられるところによれば、これはいままで政府が海外の人材を招聘するために支出した金額最多の資金である。
白春礼中国科学院副院長の説明によると、招聘される科学者は二百万元前後の科学研究経費の援助を得ることができ、中国科学院を主体とする国家革新プロジェクトの課題研究に参加する。革新プロジェクトの重点研究分野は、農業ハイテク、人口と健康、情報科学と技術、エネルギー、新素材と先進的製造法、資源と環境、宇宙科学と技術、基礎と重要な隣接科学など八大分野である。
今回は年齢が三十歳から四十歳までの間、博士学位を持つ海外の専門家と学者を重点的に招聘し、同時に中国科学院は国内の一部優秀な人材をも導入する計画である。中国科学院はより多くの資金を獲得して、招聘した優秀な人材により多くの優遇を与え、特に優れた科学者に対しては、相応のポスト手当と実績効果手当を設けることになっている。
科学技術部の責任者は優れた科学技術人材の重要な役割に触れて、経済とハイテクの競争はほかでもなく、人材の競争である、特別に優れた人材に特殊な待遇を与えるため、国際とリンクする人材管理条例を制定すべきであると指摘した。
中国政府は今年の初めに、二十一世紀に持続可能な発展を実現するため強力な技術サポートを提供するとともに、国の科学技術の競争力を二〇一〇年までに世界ベストテンに入らせるため、二〇〇〇年末に五十億元を投じて国家革新システムを確立することを明らかにした。
(『人民日報』海外版)