中国、法律に基づいて「法輪大法研究会」を取り締まる


 七月二十二日、中国民政部は李洪志を主とする「法輪大法研究会」およびそれがコントロールしている「法輪功」組織を取り締まることを決定した。

 この決定によると、「調査の結果、『法輪大法研究会』は法律に基づいて登録されてはおらず、『社会団体登録管理条例』の関連規定により、不法組織と断定した。この組織は違法活動を行い、迷信を広め、民衆を騙し、いざこざを造り出し、社会の安定を破壊した」。

 同日、中国公安部は次のような通告を出した。

 一、 いかなるものがいかなる場所においても法輪大法(法輪功)を宣伝する横断幕、肖像、徽章およびその他の標識を掲げ、貼り出すことを禁止する。

 二、 いかなるものがいかなる場所においても法輪大法(法輪功)を宣伝する書籍、AV製品およびその他の宣伝物を配布することを禁止する。

 三、 いかなるものがいかなる場所においても集合して「会功」、「弘法」などの法輪大法(法輪功)の宣伝活動を行うことを禁止する。

 四、 座り込み、陳情などの方式を用いての法輪大法(法輪功)の擁護、宣伝を目的とした集会、デモ、示威活動を禁止する。

 五、 事実を捏造または歪曲すること、意図的にデマをまきちらすことまたはその他の方式で社会秩序の撹乱をあおり立て、妨害することを禁止する。

 六、 いかなるものが政府の関連決定に対抗するため活動を組織し、交流し、指揮することを禁止する。

 これらの規定に違反して、犯罪を犯した場合は刑事責任を追及し、犯罪を構成しない場合も法律に基づいて、治安管理条例の処罰を行う。

 李宝庫民政部副部長は七月二十三日、人民大会堂での国務院新聞弁公室の記者会見の席で、次のように述べた。

 中国の「社会団体登録管理条例」は次のように規定している。社会団体を設立するには、登録を行わなければならず、社会団体は憲法・法律と国の政策を遵守しなければならず、憲法で定められた基本原則に反対してはならず、国の利益、社会の公共利益及びその他の組織と公民の合法的権益を損なったり、社会の道徳に違反したりしてはならない。

 前記の条文に基づいて、「法輪大法研究会」及びそのコントロールしている法輪功組織を不法組織と断定し、取り締まることを決定した。

 近年来、「法輪功」組織は、中国各地の信者をあおり立て、騙し、共産党と政府の機関と報道部門を撹乱し、包囲して騒ぎ立て、何回も大規模な集結を組織した。

 四月二十五日、「法輪功」組織は「法輪功」修練者に中央政府の所在地である中南海に集結させ、社会の秩序をゆゆしくかく乱した。事件発生後、関係部門は「法輪功」の修練者に対し突っ込んできめ細かに教育と勧告を行った。しかし、「法輪功」組織の中堅分子はますます騒ぎをあおり立てた。李洪志は国外にいながらも、しきりに国内に向けて「感想」を発表したり「指示」を下達していた。

 これらの中堅分子は最初は李洪志のいわゆる「出生」や「誕生日」を利用して、各地で大規模な集結活動をやろうとしたが、後に、「政府は李洪志を国内に引き戻すため、五億ドルの貿易黒字を減らすことを交換条件とした」というデマを流して、政府に反対するように「法輪功」修練者をあおり立てた。

 彼らはまたさまざまな迷信と邪説をまき散らして、人々の道徳観と是非曲直に対する認識をかく乱しようとした。李洪志は「世界の末日がまもなくやってくる」、「地球はまもなく爆発する」と公言し、自らを当今の唯一の救世主とし、「法輪功」を練習しない限り、災禍を避けることができないと言った。また、修練者に絶対彼に従い、その説法に従って行動するよう律しなければならず、思想にしろ、行動にしろ他の理論に従ってはならないと要求し、精神面で修練者を抑えていた。李洪志の邪説は近代的な科学と文明と全く対立するものであり、国の提唱する社会の道徳にも背くものである。

 李宝庫副部長は次のように語った。李洪志とその「法輪功」組織の不法な活動は、はやくから社会各界の人々の強い不満を引き起こしており、法に基づいてそれを取り締まるのは民意に沿うものである。

 呉宗沢民政部民間組織管理局局長は記者会見で、中国は目下社会主義の法治を強化しており、いかなる社会団体も法律を守らなければならないと語った。

 一億人の信者を擁しているという李洪志の言い方は真実かどうかという質問に対して、李宝庫副部長は次のように語った。

 李洪志は、緩やかな管理を行うため、修練したいものは修練してよく、やりたくないものはやらなくてもよいと言っている。どこから一億の信者を集めたのか分からない。ちなみに、李洪志は「えらく言わないと信じてくれないじゃないか」と言ったことがある。 

 民政部の調査によれば、全国には修練者が二百万人ほどいるが、一部の人が真相を知ってから練習を止めるようになったから、二百万人には満たないであろう。

 法輪功修練者に対しては区別して対処しなければならない。一、大多数の一般的な修練者と少数の組織者とを区分する。二、宗教信仰、宗教活動と李洪志の不法活動とを区別する、三、正常な健身活動と異教邪説とを区別する。法輪功修練者が法輪功組織から離れ、不法活動に参加せず、自覚的に社会秩序を擁護すれば、政府は法輪功修練者を追及しない。しかし、法によって少数の組織者を追及しなければならない。

 中国共産党中央は七月二十二日、共産党員は「法輪功大法」を修練してはならないという通達を出した。通達の内容は次の通り。

 マルクス主義の唯物弁証論と史的唯物論はプロレタリアートの世界観と方法論であり、プロレタリアートおよびその政党が世界を認識し、世界を改造する強大な思想的武器である。この世界観の基礎の上に確立されたマルクス主義の科学的理論は中国の特色をもつ社会主義の建設をおしすすめる根本的方針であり、われわれ共産主義者の精神的支柱である。李洪志のでっちあげた「法輪大法」は観念論、有神論を宣伝し、すべての科学的真理を否定し、現代科学と現代文明と根本的に対立し、マルクス主義の基本的理論と基本的原則と対立し、共産党が人民大衆を指導して中国の特色をもつ社会主義の建設を進める偉大な事業と根本的に対立するものである。共産党員は、「中国共産党の規約」を自覚的に順守し、マルクス主義を揺るぎなく信仰すべきで、「法輪大法」を信じてはならない。共産党員が「法輪大法」を修練するのは党の性質と主旨に背き、党の規律で許されないものである。

 中央は、現在から、「法輪功」の問題をめぐって、共産党員全体の間で学習・教育活動を展開することを決定した。広範な共産党員にマルクス主義の唯物論と無神論の教育を普遍的に受けさせ、政治的敏感性と政治的識別力を強め、正しい世界観、人生観、価値観を確立し、共産主義の信念を固めなければならない。「法輪大法」を修練する共産党員は「法輪功」の組織から脱退し、思想面でそれとはっきりと一線を画し、自覚的に党の正しい立場に立って、党の末端組織が鍛練と試練に耐え、新しい情勢の下で、矛盾を処理し、問題を解決する能力を高め、共産党員への教育管理を強化し、党組織の凝集力と戦闘力を増強しなければならない。

 『人民日報』は七月二十三日、社説を発表した。その要旨は次の通り。

 李洪志は「法輪功」の組織を通じて、自ら作り上げた「法輪大法」を全力あげて誇張、宣伝し、さらには人心を惑し、民衆を愚弄した。彼はまた法輪功修業者を精神面においてあやつっただけでなく、組織的に支配し、全国的組織の結成に力を注ぎ、民衆を奪い、さらには党と政府の重要な部門に入りこみ、わが党と政府に対抗すべく、その政治勢力の増大を図った。

 われわれは「法輪功」の組織的発展および蔓延が、党・国家と人民に与える危害の大きさを十分に認識し、「法輪功」が修練者の心身の健康にもたらした重大な悪影響を十分に認識する必要がある。また、「法輪功」問題の早期解決の重要性とその緊急性を十分に認識しなければならない。

 「法輪功」の問題を処理、解決することにおいては、社会の安定の擁護に気をくばらなければならず、安定は国と人民の最高の利益であり、大局にかかわり、人心の向かうところである。

 われわれには江沢民同志を核心とする党中央の断固たる指導があり、全国各民族人民の緊密な団結があり、マルクス主義の科学的真理があり、緊密に人民大衆にたよって、政策面から厳格に一線を画し、断固として着実に仕事を展開すれば、「法輪功」の問題を立派に解決することができ、この闘争の勝利を勝ち取ることができる。

 

 

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