台湾当局の「特殊な二国論」を厳しく批判


 台湾当局の「大陸委員会」は八月一日、いわゆる「特殊な国と国関係論についての書面説明」を発表し、李登輝の「二国論」について弁解した。中国共産党中央台湾工作弁公室、国務院台湾事務弁公室の責任者はこれについて、次のように談話を発表した。

 この書面説明は「特殊な二国論」のいわゆる「特殊性」を並べ立てているが、中国の主権、領土は不可分という最も根本的な問題において、海峡両岸はすでに二つの国に分裂し、中国の主権と領土はすでに分割されているという李登輝の誤った論調を固持している。いわゆる「特殊な二国論」は「特殊性」をもって「二国論」の露骨な分裂の本質を覆い隠そうとしたものにすぎず、その本質は相変わらず「二国論」であり、これは李登輝の分裂主義の企みをむき出しにしたものである。

 世界には一つの中国しかなく、台湾は中国の一部であり、中国の主権、領土保全は分割することができない。これは歴史的事実であり、政治、法律の現実でもあり、すべての中国人に認められているものであり、国際社会に一般的に承認されている事実でもある。李登輝はこともあろうに「一つの中国」を堅持するという原則を「覇権」と中傷しているが、これは彼が中国人として持つべき基本的良心を失ったことを物語っている。

 一九九二年以来、海峡両岸関係協会(海協会)と海峡交流基金会(海基会)の話し合いは「一つの中国」の原則の下で平等の地位をもって進められてきた。双方が完全に一つの中国の原則を踏まえての平等な交渉の方式を見つけ出せることは事実によって示されている。台湾当局は「特殊な二国論」によって「両岸の対等の基礎をうち固め、対話のレベルを引き上げる」と公言しているが、これは両岸の対話と交渉を実現させるものではなく、両岸の徹底的な分裂をつくりあげようとするものである。

 われわれは李登輝に厳正に警告する。「二国論」を固持し、「特殊な二国論」という詭弁をつかうことは中国の主権と領土保全、台湾同胞自身の長期的利益及びアジア太平洋地域の平和と安定に挑戦するものであるため、必ず歴史の厳罰を受けるであろう。台湾当局が「二国論」、「特殊な二国論」を捨てて、一つの中国の立場に戻ることこそ唯一の賢明な選択である。

 

 

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