李登輝、再び「二国論」を鼓吹
──いわゆる「認識の差を乗り越えて」という謬論を評す
台湾の震災がまだ尾を引いているのに、「トラブルメーカー」の李登輝は待ち切れずにまたもその祖国分裂活動をやり始めた。彼はアメリカの隔月刊誌『フォーリン・アフェアーズ』の最新号に長文の文章を発表し、とっくに世界各国の反対を招いている「二国論」を引き続き国際社会に鼓吹し、同時に「平和的統一、一国二制度」という中国共産党と中国政府の対台湾政策をほしいままにねじ曲げ、海峡両岸の同胞の感情を挑発した。李登輝が台湾同胞の利益を無視し、祖国分裂の道を歩んでいく腹を固めたことは、事実が証明している。
李登輝はその「認識の差を乗り越えて台湾を理解しよう」と題する文章の中で、一つの中国の原則をかたくなに否定し、国際社会に「二国論」あるいは「特殊な二国論」を押しつけようとしている。彼は国際社会から公認された一つの中国の原則を「国際社会が北京の言い方に徐々に慣れ、両岸が対等に国を分けて治めるというはっきりした事実を無視している」と言いくるめている。ほかでもなく、これが彼の言う「認識の差」であり、しかも他人にこの種の「差」を乗り越えるよう要求している。これは香港が祖国にスムーズに復帰し、澳門も間もなく復帰して、「一国二制度」がその実践の成功でもって全世界にその正しさ、実行可能性、科学性を立証し、「平和的統一、一国二制度」で台湾問題を解決する主張がますます国際社会に受け入れられているという情勢の下で、李登輝が歴史の流れに逆行し、全身の力をふりしぼってあらゆる機会をさがして両岸関係を破壊していることを示している。
李登輝は、両岸関係の緩和と発展を切望し、台湾海峡情勢が引き続き平和と安定に向かうよう希望する広範な台湾同胞の要求に背いて、またも海峡で風波を巻き起こそうとし、国際社会に公認された一つの中国の原則にかたくなに挑戦し、「二国論」あるいは「特殊な二国論」を押し売りしているが、これは実質的には「二つの中国」あるいは「一つの中国、一つの台湾」であり、分裂を鼓吹することこそ彼と国際社会との真の開きである。
国際社会は「二国論」に反対するのが「事実を理解していない」からではなく、まさに事実を尊重しているのであり、この点は李登輝の認識と正反対である。そして、台湾の生存と発展を脅かし、台湾同胞の福祉を脅かしているのは、ほかでもなく李登輝の祖国分裂の陰謀である。彼はできるだけうまく話して人に聞いてもらおうとしているが、その祖国分裂を鼓吹するたくらみは馬脚を現している。
台湾島内のマスメディアの報道によると、この長文は李登輝の高級幕僚が集団で執筆し、李登輝自身が「何回も推敲(すいこう)し、改訂したもの」である。早くも今年四月に、李登輝は部下にその文章を載せてもらうため方々の出版社に当たらせたが、その都度断られた。最後にやっと、『フォーリン・アフェアーズ』誌に頼み込んで載せてもらった。「二国論」は七月に発表されるや、直ちに中国人民と国際社会から普遍的に反対された。李登輝は慌ててその幕僚たちを集め、その文章をさらに粉飾した。しかし、彼は自信がないため、文章の中でその「主張」が国際社会に受け入れられないことを認めざるを得なかった。その後、彼はまたも文字遊びをして、その中国分裂の主張を鼓吹し、国際世論の同情を騙し取ろうとした。
特に指摘する必要があるのは、台湾の震災救助という緊急な瀬戸際に、李登輝がアメリカの雑誌で「二国論」を鼓吹し、祖国分裂活動を引き続き行っていることである。李登輝は救災活動に力を入れないため、島内の民衆からかなり非難されているが、国家分裂の「二国論」を鼓吹することには大きな力を入れている。そのため、彼の行為は「台湾人民の利益のため」ではなく、台湾同胞の生命・財産の安全を顧みず、あくまで我意を押し通していることが分かる。彼はまた祖国大陸部が台湾震災救援活動に参加するのを必死に妨げ、ひいては国際社会の視聴を混同して、祖国大陸部が災難救援を「政治化」しようとしていると中傷し、機に乗じて海峡両岸同胞の関係を挑発している。実際には、李登輝の劣悪な演技は早くから人々に見抜かれている。台湾のマスメディアは、今度の災難が台湾同胞に与えた傷害のうち一番大きなのは「震災」であるというよりは、李登輝らがつくった「政治的災難」であるといったほうがいいと指摘している。
樹静かならんと欲すれども風止まず。李登輝は緊張した両岸関係をいっそう激化させ、またも国際でその「二国論」を鼓吹しているが、これは彼が意識的に中国を分裂させ両岸関係の発展を破壊する険悪な下心をあますところなく暴露した。悪いことを多くやると必ず自らの命を落とす。李登輝はその祖国分裂の言行によってもたらされる結果に対し全責任を負わなければならない。